にしわき眼科クリニック。

にしわき眼科クリニック。

2011.01.12
XML
カテゴリ: 外来診療一般
 さて当院ではさまざまな病気の診断・治療に大きな威力を発揮する、OCT(Optical Coherence Tomography: 光干渉断層計)という新しい検査機械である、日本のトプコン社の「3D OCT-2000」というマシンを導入しているのですが、

R0067549.JPG

R0067545.JPG

 この3D OCT-2000を今週バージョンアップして貰いました。

 3D OCT-2000は、OCT画像と同時に通常の眼底写真も撮ってくれて、実際の眼底写真とOCT画像を同時に見て戴きながら分かりやすく病状を説明することが出来るので患者様に大好評であること・マシン本体がスタイリッシュで非常にコンパクトなこと・タッチパネルの操作性が抜群なこと・各撮影モードがしっかりと作りこまれていること、と多くの長所があるのですが、その反面、

1. 目の視神経の形状を調べる「サークル」モードでの視神経乳頭のオートでの検出率が非常に悪い。

2. 多機能すぎてマシンに内蔵されているコンピューターに負担がかかり過ぎるためか、ガンガン使っていると突然フリーズすることが良くある。

 という欠点も抱えていました。

 今回のバージョンアップでは上記の1の欠点が、「視神経を一度見つけるとロックして追いかけて撮影する」という「Disc Lock」機能が新規搭載されたことによりほぼ消失しました。

R0077669.JPG

R0077672.JPG

 わざとずらして撮影しても視神経を正確に検出してくれるぐらいにレベルアップしており、これで撮影の成功率は100%にかなり近いところまで来ました。(従来のモードでは成功率はせいぜい70%くらいでした)

 今回のバージョンアップは率直に言ってもの凄い進化だったと思います。トプコン開発陣のこの3D OCT-2000に賭ける情熱を感じました。私も機械の進歩に負けないようにOCT読解力を鍛えて行きたいと考えています。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011.01.12 10:06:59


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: