にしわき眼科クリニック。

にしわき眼科クリニック。

2011.03.18
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カテゴリ: 手術全般
   さてここからは「眼科診療アップデートセミナー2011 in 京都」で勉強した中で、特に印象に残ったことを自分のメモ代わりに簡潔に書いていきます。

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 セミナーでは角膜移植に関する講義が複数あったのですが、この中では、「角膜移植は全層移植から、悪い部分だけを交換するパーツ移植の時代になった」、という話が印象的でした。

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 角膜移植というのは長い間、角膜全部を入れ替えるPKP(ピーケーピー)と言うやり方が一般的だったのですが、このやり方には、術後の乱視が強い、縫った部分からばい菌に感染することがある、拒絶反応が強い、移植した角膜が長持ちしにくい、などの欠点がありました。

 それに対して最近では、角膜の表面側が悪い場合には輪部移植やDALK(ダルク)、角膜の裏側が悪い場合にはDSAEK(ディーセック)などというように、「悪い部分だけを取り替える」パーツ移植が出来るようになってきているのです。その中でも特にDSAEKが有望な手術法として広まろうとしています。

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 このDSAEKは、角膜内皮(+後部実質)という角膜の裏側の部分だけを入れ替えるもので、縫わなくて済むので乱視が少なく術後早期から視力が出る、感染が少ない、などの大きな利点があります。更にこのDSAEK、以前よりも術式が改良されてきており、かなり魅力的な手術になってきていることが実感できました。

 眼科の手術と言うのは常に少しずつ進歩しています。それは角膜分野でも例外ではないんですね。






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最終更新日  2011.03.18 20:37:33


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