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先日のことですが、「農作業中に右目をぶつけて真っ赤になった。」との訴えである患者様が来院されました。早速拝見すると、右目は結膜下出血といって表面の血管が切れて少し血が出ているだけで特に問題の無い状態でした。
「ついでに反対の目も診せて下さいね。」と言って左目を拝見すると、顕微鏡の視界に一瞬「黒い影」がよぎって消えました。
「うん!?、今、確かに何か黒いものが見えたぞ!」と思って下のまぶたを引っ張って調べてみると、、、、、、、

これは?、太いまつげ?、、、、、、
ところがじっと見ていると、、、、、、
なんとその「まつげ」がもぞもぞと視界から逃げていきます! 動いている!
良く見ると、、、、、、、

なんと「ヒル」が結膜(白目)に喰いついて血を吸いながら逃げ回っていたのです。ピンセットで逃げるヒルを追い掛け回し、必死の思いでやっつけて剥がしました。私は眼科医をもう10年以上していますが初めての経験でびっくりしました。「これは大変珍しいです。私は初めて見ました。ヒルが入って目の血を吸ってましたよ。」とお伝えすると、「そんなに珍しいものが入っていたんですかー。いやあ、取れて良かった。」と、患者様は大変喜ばれていました。
後で患者様に伺ってみると、「そういえば数日前に田んぼで作業をしていて何か左目にゴミが入った。」とのことでした。ヒルは目の中で血を吸いながら数日間も過ごしていたんですね。このように暑い季節になると、目の中には様々な異物が入り込みます。皆様も目にゴミが入って症状が改善しないときには、是非お近くの眼科専門医を気軽に早めに受診されて下さいね。
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