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4番手は唯一の純国産メーカー、二デック社の「フォルタス」です。
私は現在、このフォルタスの前機種のCV-7000を使用して手術をしています。国産らしくトラブル皆無で耐久力のある信頼できるマシンです。
その私がこのフォルタスをデモしたときの最初の印象は「うわぁ、良くなったなあ」というものでした。他社のように超音波の横振動をする訳ではないのですが、基本技術を磨き上げて非常に良いマシーンに仕上がっています。具体的には、手術中にトラブルを起きにくくするシステムが優れています。フットペダルをベタ踏みしていても、後嚢(こうのう)と言う大切な袋にUStipが接触しないように、内蔵されたコンピューターが検知してパワーダウンしてくれるのです。私も今回色々なマシンをデモさせて頂きましたが、一番安心してフットペダルを踏み込めたのはこのフォルタスでした。日本製らしい親切さと耐久力に満ちた極めて魅力的なマシーンですね。
セミナーでは、眼科の研修を始めたばかりの研修医の先生がフォルタスで実際に 手術している動画が供覧されたのですが、恐らくまだ目の中のスペース感覚が全く掴めていないのでしょう、UStipで吸ってはいけない後嚢(こうのう)を何度も誤吸引し、それでもフォルタスの安全性能のおかげで破嚢(はのう)という合併症を起こさずに済んだというインパクトのある映像でした。会場からはフォルタスのこの驚異の安全性に対して感嘆の声が上がっていましたね。
逆にこのフォルタスの欠点としては、他社製品に較べて技術革新が少ないということが上げられます。普通の固さの水晶体核では差が出ませんが、固い難症例では現状やはり少し差がある、という印象です。唯一の国産マシーンですし、これからの更なる成長に期待したいですね。
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