にしわき眼科クリニック。

にしわき眼科クリニック。

2012.02.15
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カテゴリ: 手術全般
 さて1月28日(土)の学会もお昼になりました。お弁当を食べながら勉強するランチョンセミナーに向かいます。

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 今回参加したのは、ヒーロンVという白内障手術で用いる補助薬剤の効果的な使い方についてのセミナーでした。ここで勉強になったことを自分用のメモ書きとして残しておきます。以下眼科専門医向けの内容となります。

 ヒーロンVが必須なのは、術中の虹彩の動揺の激しいIFISと成熟白内障のCCC。その成熟白内障のCCCでは、最初に眼球圧迫した上で、ヒーロンV→穿孔してから稲村式ダブルノズルカニューラで減圧→なるべく小さ目を意識してCCC→必要なら更にダブルCCC。また、成熟白内障のCCCは絶対にビスコートではやらないこと!

 IOLの交換・摘出にはヒーロンVが必須。ただし破嚢時にはVが抜けないので使用しないこと。

 ヒーロンVは、クスリではなく道具。注入ではなくそこに置く感覚で使う。

 会場との質疑応答。

 Q ヒーロンVでCCCすると小さくなったりフラップが切れたりする。どうしたら良いですか?(これは自分も同じ悩みを持っており役立った)

 A CCCをゆっくり回す。フラップは角膜内皮側に少し持ち上げるくらいでちょうど良い。またCCCは正方形を作るくらいのイメージを持つとちょうど良い。

 実践的で明日からの手術にすぐに役立つ素晴らしい内容でした。(続く)






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最終更新日  2012.02.15 11:25:14


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