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さて今日も第6回四国EYEランドセミナー参戦記の続きです。
この数年のことですが、ソフトコンタクトレンズは従来型の瞳に酸素が届きにくくて乾燥しやすい素材のレンズ(ヘマ)から、シリコーンハイドロゲルレンズと言う、酸素透過性が高くて目に安全なタイプに急激にシフトしてきました。
当院で現在最も処方が多いソフトコンタクトレンズはボシュロム社の「メダリスト フレッシュフィット」なのですが、これも当然シリコーンハイドロゲルタイプとなります。
ちなみにこのメダリストフレッシュフィットなんですが、
極めて薄型で装着感が良く、目への酸素透過性も130Dk/tと十分なレベルで、非球面デザインで隅々まで視界くっきりはっきりすっきり良く見える上に、内容の割には値段もまずまず安いと言う、総合力に優れた抜群に良いレンズです。
実はこのフレッシュフィットの前には「メダリストプレミア」という、酸素透過性は高いものの分厚くて固くて装着感が非常に悪い、ある意味失敗作ともいえるようなレンズがあったのですが、そのプレミアがあったからこそ、欠点を潰してこのフレッシュフィットのような名作レンズが誕生したのかな?と思っています。(笑)
このフレッシュフィットの製造販売元のボシュロム社は、最近はどの製品も極めてレベルが高くて侮れません。新型の白内障手術器械の ステラリス
も、
で、我々白内障手術専門医を驚愕させたのは記憶に新しいところです。
すいません、話が大幅に脱線しました。このようにシリコーンハイドロゲルレンズは非常に素晴らしいものなのですが、
先ほど言及したメダリストプレミアのように素材が固くて異物感や結膜炎が出やすいと言う欠点も実はあります。そのため、
患者様によってはどうしてもこのシリコーンハイドロゲルレンズが合わず、従来型のヘマという素材のレンズを好まれることもあります。我々眼科専門医はそのあたりは1人1人の患者様に柔軟に適切に対応することが極めて大切です。
また、このシリコーンハイドロゲルレンズの中には、ジョンソン&ジョンソン社の「アキュビューアドバンス」が典型的ですが、脂質汚れ(化粧品の成分)が付きやすいタイプのものもあります。こういったレンズは、お化粧が人生にとって非常に大切な若い女性にはやや不向きであると言えると思います。
それ以外にもこのシリコーンハイドロゲルレンズにはメーカー、またグレードによっても様々な特色があり、
今回のセミナーでは、それぞれのレンズの長所と短所をしっかりと復習して頭に叩き込むことが出来て大変勉強になりました。
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