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ぶどう膜炎の治療では基本的にどうしても「ステロイド点眼薬」を使わざるを得ないのですが、その際に抗菌点眼剤を一緒に処方されることが臨床の現場ではままあります。
今回講演されたのは日本のぶどう膜炎治療の第一人者の先生だったのですが、
そのありがちなぶどう膜炎に対しての抗菌点眼薬治療について、明白に「無効・無用である」と断言されていたのが印象的でした。
「ステロイド点眼薬により免疫が抑制されて感染を起こしやすくなるので、予防的に抗菌剤を点眼する。」という意見に対しては、「まず感染症は起こさない。私は毎週100人以上のぶどう膜炎患者様を診ているが、抗菌剤点眼が必要な方など一人もいない。」と断言されていました。
また、「ぶどう膜炎の中の細菌性眼内炎という眼の奥にまで最近による感染が起こっているタイプかもしれないので、抗菌点眼薬を使う。」という意見に対しては、「そもそも抗菌点眼薬はそこまで届かない。効かない。」と一刀両断にされていました。
点眼薬に限らずお薬と言うのは、
「少なければ少ないほど良い。」
訳ですし、
「出来の悪い医者ほど薬が多い。」
のは明白な事実ですから、私もこの言葉を肝に銘じて、無駄で余分な抗菌剤点眼を処方しないことをこれからも常に意識していこうと思いました。
次に印象に残ったのは、
「ぶどう膜炎治療では、ほどほどが大切。」
というお話でした。これはぶどう膜炎の専門家の先生方からは良く聞く意見なのですが、病気を徹底的に強いステロイドで叩くよりも、ある程度の炎症の持続は大目に見てそれよりも「最小限のステロイド点眼薬治療に留める」ことの方が、トータルで見て患者様のメリットが大きいということなんですね。私も毎日の診療でいつも心掛けています。
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