野口体操教室

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Aug 23, 2011
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授業の終わったあと、必ずその日一番に感じたことを話して帰るひとがいます。
Hさんです。

今日Hさんが一番話しかったことは、

「私は、ここに来る前から自分のからだ、特に背中が硬いと思っていました。
最近、からだの中に石ころが入っている、と感じるようになっていました。
今日は、私のからだはびっしりセメントが詰まっていると思いました。」

内容よりは明るく笑って話されました。
むしろ生き生きとしていました。
思わず、すばらしい…、と答えてしまいました。

それが分かったからです。

教室に出席された当初は
「出来ません。からだが動きません。」とだけ訴えていました。
これまでもからだの動きに関心があって、他の幾つかの経験からしても、自分のからだは硬い、殊に股関節や背中は誰が何と言っても硬い、と思っているような迫力でした。

「からだは丸ごと全体」(野口三千三)

です。
だからその証に「背中」や「股関節」とは呼ばない。
背中も「胴体」、股関節は「脚口」と呼んでいることの深い意味あいを伝えても伝わらない。
やっぱり口から出てくるのは「背中」や「股関節」でした。

死体解剖で分断された身体の部分の名前を、
生きた人間の実際のからだの動きにも何気なく使ってしまうのでしょう。


そして、その呼び方は、頭脳で理解されただけでは変更されるものではありません。
例えば、
「やすらぎの動き」は「開脚」。
からだに「話しかける・触れる」もからだを「押す・信号」と呼ばれ、「対話の動き」そのものが成立しません。

からだ、生きた実際のからだの動きが変わった分だけ、呼び方も不思議なほど自然に変わるのです。

頭(脳)もからだの一部なのです。

「こころの主体は意識ではなく、非意識の自己の総体である」(野口三千三)







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Last updated  Sep 13, 2011 08:17:41 PM
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