昨日の帰り道で降りだしていた雪は、朝、玄関を出ると、

 （おぉっ！雪景色！）

　雪が積もると、地面のコントラストが消えて白一色になります。どこか懐かしい光景です。当然スノータイヤをもっていないので、軽快に歩き出します。

（今日は不可抗力、飲めるぞ！）

　来週から職場の引越しがあります。周りでは荷造りの気配がします。なのでどこか仕事をしない雰囲気です。夕方から個人荷物とは別に、自グループの旧資料の整理を始めました。使いもしないカタログ類が山のようです！これが重い！バインダーはばらして紙とバインダーに分けます。

　単純作業とそこそこの労働。朝は電車通勤で歩いたしで疲れました。なのでー、２０時過ぎに上がります。後輩とご飯を食べに出発です。

　寿司バーに着いたのは、２１時ちょっと前。２組くらい先客がいて、もう食べてます。あー、カウンターには女の子不在。お客もただのボックス席にいます。ここ、一応すし屋さんなので、女の子達が出勤してこない時間帯からも入れます。相手してくれたのは、寿司を握る大将です。

「とりあえず、ビールで。」

　女の子たちは２１時から出勤なので、ギリギリいるかどうか心配でしたが、不安は的中？１セットのうち、何分間か地味な時間帯になってしまう？平静を装いながらビールを待っていると、奥からたくさんの赤い人影が？

（あっ！）

　聞けば、木・金とサンタコスデーらしいです。今日初めについてくれた子が、

　小倉優子そっくりのゆるめの三つ編み！破壊力マックス！満足な萌死にです。こーんなかわいい子がいるんですねー！衣装はネットで探したとか。なるほど、自分の強み、よく活かします！死角なし。

　で、ゆうこりんが、

「なにか食べますか？」って聞くから、今日はリーズナブルに並の寿司を頼んでみました。

 　質が下がるかー、と思ったんですが玉子とかかっぱ巻きとかそういうことはなく、むしろ量的には手ごろです。よーし、ピザもいっちょう！

　頼んでいる間に、引越し中仕入れたネタを後輩が教えてくれました。

「職場の○○さんと、○○さん、最近昼休みとか、気持ち悪いくらい仲いいじゃないですかー、○○してるらしいですよー。○さんにもばれて大変らしいですねー。」

（！！）

　最近、同僚を越えた声色でしたがー。なるほど、それで携帯を換えさせられたのかー、異動したかったのかー。全て氷解です。

　・・・。

　・・・・・・。

　で、ピザも食べながら、やっぱり恋しいイクラ・・・。オーダーです。

 　イクラは美味しい！もうひとりのいつも髪を編みこんでいるかわいい子が、

「イクラ、大好きなんですよー。」

「それじゃあ、今年のお雑煮は、うちの田舎のお雑煮作ってみて。」

「え、どこなんですか？」

「岩手。」

　彼女は自分のスマホで検索し始めました。

「！！いや、なにこれ、美味しそう！」

　いやー、美味しいそうです。今年も、我が家ではコレです。愛知ですが、家族みんなコレです。

　早い時間だったので結構女の子貸切で楽しかったです。二人とも、

「お酒全然飲めないんですよー。」とか、

「彼、ＤＶでしたー！」

　とか言ってワイワイしてましたが、時間です。２軒目に移動してみることにしました。もう少しつまみたいので、缶詰バーのほうに行ってみました。

　熟女キャバクラ雑居ビルに近づくと見覚えのあるボーイさんが立ってました。

「あっ、こんばんは。」

「２名ですか、どうぞ。」

　キャバクラに来たかもとか、想像もしない？当然のように案内されます。・・・、店内は、今日はさすがに空いてます。おー、いつもいる超常連さん、イカシュウマイをご馳走してくれた旦那がいます。

　とー、

　いた、いた！このお店のモンスター！思いっきり、アレなんですがー・・・。っと、もうひとりー、こちらも、エー？この系列、「ガールズ」じゃないの？

「なんにします・・・」

「ちょっと、待って！」

　おしぼりをいただきながら、店内の有線を聞いていると、聞き覚えのある声。

（あー、クリスマスだなー。辛島美登里のサイレント・イヴ、やっぱりいい曲だなー。）

「いやー、今聞いていたんですよ、水割りもらいます。」

「ねー、いいですよねー、辛島美登里。私も聞いてました。」

（やっぱり、４０近い！！）

　まー、たまには同年代の女性と話すのもいいですよ。

 　ここはカラオケがいけます。今日は歌いませんよー、なんて言っていると流れてきたのが、見覚えのある長身の子です。いつものお店でもたまに会います。

（へー、こっちにも来るんだ。）

　さすがに面識はあるので話は弾みます。お酒ももらってくれていい感じです。

「このお店、３１、１日はお休みなのに、このボードには「カウントダウン完全予約制！」って書いてあって、休みなのか出勤なのかわかんない・・・。」

　なんて言ってましたが、ここは１０席もないお店なので、見知った面子で年越しも面白そうではあります。本日はイナゴなんかのゲテモノ缶詰じゃなくて、イカの美味しい缶詰にしました。

　お店の雰囲気、落ち着いていて、なーるほど、ワインを飲むにはいいかもです。

　普通に飲んでますが、次の日は普通に出勤日。延長ですか？って話でしたけど、退散です。

　後輩は終電が１時間以上早いのでお帰りです。自分も、帰ってもよかったのですが、まだ終電には時間があります。

　よーし、もう１軒行って見ます。いつものほう？うーん、あっちはだいたい新メンバーを覚えたので、なかなか行かないお店のほうをウォッチして見ます。ひとり飲みするにはこっちの落ち着いた雰囲気のほうが最近好きになりました。

　さて・・・、木曜ではありますが混んでいるでしょうか？

（ま、そんなこともない？女の子も適度。）

　席に案内されて着くと、まーた知らない子です。１０月からシステムが変わったらしいので説明を受けていると、おつまみが出てきました。

「こっちに来るの、珍しいですね。」

「あ、こんばんは。」

　いつも行く方のお店のボーイさんです。ちょっと堂本光一を親しみやすくした感じです。ボーイさんのローテーションがありそうです。

（この声は眠り姫。今日はこっちかー。）

　こっちの黒のミニプリーツスカートもかわいいんですよねぇー。眠り姫のこっちのコス、近くで見たことないなー。

　さて、ここでも明日があるので水割りをお願いします。

 　今日の女の子はー、なーるほど。父兄、一族揃って、愛知といえばの自動車メーカーの部長、室長クラスの娘さんらしいです。今彼女は無職？夜はここで働いて、長期連休ごとに、女友達５、６人で一週間くらい海外含めて遊び歩くブルジョア属性っ子です。

　苦労知らずの甘えが見え隠れする容姿、性格にEDですが、おほっ！と反応します。この子のために僕のお小遣いが搾取されるなんて・・・、養分冥利に尽きます。

　彼女から、テキーラの値段を聞きます。ここもショットで８４０円。やっぱり前のお店の１００円タイムは破格です。メニューをふたりで指差して探しながら、脳内共同作業です。もー、ビンビンに感じます。

　でも、感じたのはそれだけじゃなく、シンガポールに嫁いじゃった密かにいいなぁーと思っていた昔の女の子友達に似てたから！三重弁、かわいかったですねー。今頃どうしてるんでしょうかねぇ。

　と、終電で帰ります。眠り姫とも話せなかったなー。ちょい残念。今日は、職場の意外な話、過去を思い出す娘とも会えてサプライズ飲みでした。