トラックバック

トラックバックとは何か?

第1講 トラックバックちゅうのは何じゃあ?


トラックバックの質問があまりにも多く、勘違いとマチガイも多いので
ネコバカ村立大学 海獣学部トド教授が特別講座を開きます。


1.概要

このような議論を展開する前に、リンクの説明をせねばなるまい。
リンクの説明をする前に、インターネットとHTMLの話をしなければならない。

だが、そんなことをしていると、眠くなってしまうであろうから、
あえて、逆順で解説してみる。


学生:トラックバックって何ですか?
教授:逆リンクのことである。( 注:勝手な造語です )

学生:あのー、そのリンクというのがよく分からないんですが...
教授:クリックすると指定したページが表示される仕掛けのことである。

学生:それで、教授の言う逆リンクというのは?
教授:トラックバックのことである。 

....どばっ!   ぐはっ!


聴講席から怒りの座布団が投げ込まれたので、少しまじめにやります。


2.リンク

すでにご存じの方も多いと思いますが、やはり最初にリンクの話から始めましょう。
ホームページを見ていると、クリックできるところがいくつもありますよね。

それは写真やイラストなどの画像であったり、単なるテキスト(文字)で
あったりしますが、機能は同じです。
クリックすると別のページにジャンプします。

それは、ホームページ制作者が指定したページに、飛ぶようになっています。
この仕組みのことをリンクといい、HTMLの大きな特徴のひとつです。
この仕掛けを作ることを、リンクを張る、などと言ったりします。

ここまではいいですか? ついてきていますね?


さて、このリンクというのは、ホームページの制作者にしか設置できません。
方向も決まっています。
自分のページの、あるところから別の所へ。 出発点は必ず自分のページです。

では、あるHPの制作者を、太郎さんとしましょう
そこへ花子さんがやってきて、太郎さんのページを見て思いました。
「ココに来る人たち、あたしのHPも見に来てくれないかしら」

そんなこと言っても、ふつうは無理です。何の関係もありませんから。
でも、花子さんは太郎さんの友達でしたので、太郎さんにお願いしました。
「あたしのHPにも来てもらえるように、リンク張ってちょうだい」

やさしい太郎さんは、自分のページを見た人が花子さんのページに
行ける仕掛けを作ってあげました。 これがリンクですね。

でも、これは太郎さんだからできたことです。
なぜなら、太郎さんのホームページを、花子さんが勝手にいじって
リンクをこさえることは出来ません。当たり前ですが。

自分が管理しているページにしか、リンクは設置できません。
リンクは、自分のページからよそへ案内することは出来ますが、
よそのページから自分の所へ連れてくることは、出来ないのです。

だから、リンクの設置は、そこのホームページの管理人に
お願いするしかありません。
もちろん断られたら、それまでです。 しかたないでしょ?
リンクする、しないは、管理人の勝手ですから。


3.トラックバック

トラックバックというのは、リンクの逆の作用をします。
どこが逆かというと、設置する人から見て、ジャンプの方向が逆なんです。

さっきの例で行くと、花子さんは自分のページに、人を呼びたかったわけですね。
まさか、太郎さんのページを、勝手にいじくる訳にはいかないので、花子さんは
太郎さんにリンクのお願いをしたのでした。

ところが、トラックバックを使うと、花子さんは自分の所へジャンプするリンクを、
太郎さんのページに設置できるのです。 それも無断で(笑)

いちいち太郎さんにお願いすることなく、太郎ページから花子ページへ向けて
リンクを張れるわけです。

自分のところを出発点として、よそへ向けて飛ぶようにしか張れなかったリンクを、
よそから自分の所へ向けて、人々を呼んでこられるようにしたのが、トラックバックと
呼ばれる機能なんです。

だから、「トラックバックとは逆リンクである」と申し上げたわけです。


ここまでいいですか?
概要はご理解いただけましたか?




第2講 トラックバックの落とし穴

前回の 「トラックバックとは、逆リンクである」 ということが飲み込めると、
何も難しいことはなくなります。

ただ、リンクと違って、どこでも好きなところに設置できるわけではありません。
楽天日記の場合、最下段に先着順で表示されます。

あれこれ修飾はできませんし、表示内容も最初の数行に制限されていて
自由な選択は出来ません。

それでも、今まで相手にお願いするしかなかった、自分へのリンクを、
自分で作ることが出来るわけですから、これは便利です。


ですが、ちょっと待って下さい。まだ、問題があります。

1.どんなページでもトラックバックできるのか?
2.トラックバックの受入と拒否
3.無断でトラックバック掛けて良いのか?

などです。 ひとつずつ見ていきましょう。


1.どんなページでも、トラックバックできるのか?

答はNOです。トラックバック出来るのは日記ページだけです。

実はトラックバック機能というのはネットの世界でもまだ新しい機能です。

ブログという言葉を聞いたことがありませんか?
ブログとは何かという専門的なことは省略しますが、現在のところトラックバック
というのは、このブログの機能です。

そして、この楽天日記はりっぱなブログなのです。
だからトラックバックが可能なんです。
日記じゃない別ページには、残念ながらトラックバック機能は、
用意されていないようです。



2.トラックバックの受入と拒否

楽天日記の場合、設定を何も変えなければ初期状態で、トラックバック機能は
受け入れ可能となっているはずです。

受け入れの可否は、自分で切り替えできます。
ログインして「日記帳の設定」をクリックし、出てきた画面の中央付近に
「トラックバック」の欄がありますから、ここで選択します。
あとは「◎設定を変更する」ボタンをクリック。これでおしまい。

当然、管理人である自分の意志とは関係なしにリンクが設置されるのが
いやな場合は拒否設定もできるわけです。

さらに、普段は受け入れておいて、気に入らないトラックバックだけを
あとから削除することもできます。

【追記】
楽天日記では、楽天ユーザからのトラックバックだけを
受け入れるようにすることもできます。



3.無断でトラックバック掛けて良いのか?

この問題について明確なルールはまだ見たことがありません。
ですから、私にも分かりません。

トラックバックは管理人の許可ナシでも設置できますから、管理人にも
対抗手段は用意されています。 ここが落とし穴でもあるのです。

そもそも、ホームページは管理人にすべての権限があります。
ですから、何を載せるか、何を削除するかは管理人の自由です。
管理人の気に入らないトラックバックは削除されて当然です。

トラックバックは管理人に無断で設置できる代わり、一方的に
削除されることもあるのです。

しかも削除されたからと言って文句は言えません。 
もともと自分のページではありませんから。


確かにトラックバックを使って相手のページにリンクを作ることは出来ます。
でもその後どうなるか、ちょっと考えてみましょうか。

無関係の内容なのに、むやみ・無節操なトラックバックを送れば、
相手だって迷惑です。 削除しても削除しても、繰り返せば、しまいには怒るでしょう。
実際、問題も起きています。 それらはトラックバック・スパムと呼ばれ、
たいへん嫌われます。

もともとトラックバックは、関連性のある記事同士を、リンクするためのものですから、
かけはなれたジャンルの記事を、トラックバックするときは、注意が必要ですし、
濫用は慎むべきでしょう。

ネット経験・知識に不安のある方で、判断がつかない時は、
相手の承諾をもらってから、トラックバックした方が安全かもしれませんね。

いずれにしても自己責任であることにかわりありませんが。







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