ニューヨーク バーゲン ベースメント

(2)リスペクト



これは日本語でいう尊敬、尊重みたいな意味があるのだけれど、何か少し違うような気がする。
私はこれを相手を大人の一個人として認め、尊重することととっている。私流国際結婚成功の秘訣?(1)でも書いたとおり、私は夫婦間に限らず大人になったら無理に相手を変えるのはとても大変でお互いにとってストレスの元になると思っている。

実は異文化間の結婚はメリットもあるのではないかと思うこともある。それは二人の関係が「違う文化で育った人との結婚」という前提、違って当たり前という前提である。

相手をリスペクトしていれば自分の意見を相手に押し付けることはない。違う意見を持っていてOKなのだ。相手が違う意見を持っているということは自分という個人を攻撃しているわけではない。

これは夫婦間のみならず友人との間でも大切である。こちらで自分の意見を言っても殆どの人は平気なよう。(日本だとなんだか同じ意見や好みがないと仲良くできないような気にさせられることもあった。もちろん親しくなる友達は性格や好みが違っても大丈夫な人が多かったから、やっぱり人によるのかも。)

相手も「あーそうなんだ。貴方の気持ちもわかるけど、私の意見は違う」で済んでしまい、その後お互いの関係がギクシャクすることはあまりない。これも相手が「違って当たり前」でリスペクトがあればこそである。殆どのことには色々な考え方があってもいいのである。

夫婦間でお互いの意見が違うときどうするか。例えば何かを購入するときに趣味が違うとか、たいしたことでもないのに緊張した状況になってしまうこともある。私はそれが自分にとってそれ程大切なことでなければ(自分の信念に関わることでなければ)相手のしたいようにさせてあげたいと努力している(もちろん、難しいが)。

ところがこれ、「じゃあ、貴方の好きな方にしようか」というと、相手も態度が緩み、歩み寄ることができるようだ。

逆に相手が譲ってくれることも多くなり、結果的には自分の望んだものが手に入ることも多い。(それを狙っているというわけではないんだけど)。相手は相手で譲ってあげたという喜びがあるので嬉しい気持ちになる。これを聖書では「受けるより与えるほうが幸せである」と言っているが本当である。
状況は一発触発からいわゆるWin-Win Situationへ早変わり。

相手が自分の我慢していること、努力していることを認めて感謝してくれさえすれば、随分のことに対してがんばりが効くような気がするのは私だけだろうか。(このとき感謝の気持ちを具体的に述べるのも重要みたい。これが次(3)のコミュニケーションにつながる)

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