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2005.04.12

　フフフ・・可愛いなぁ・・と思いながら地下鉄の駅に向かうと、ヒスパニックのオバサンがセッセコちらしを車のワイパーに挟んでいました。手にデジカメ持っていましたが、さすがに写真は撮れず、じ～っと成り行きを見ていました。運転手さんがいれば、直接手渡ししていきます。ワイパーにちらしを挟んでいく光景は、日本で見た事が無かったので不思議でした。日本では、駐車禁止の警告くらいでしょうか。。(笑)

　今回はニューヨークの紙による宣伝広告の話です。日本だと、『ちらし』というと、新聞の「折込ちらし」または、ポストに直接入っている「ポスティング」が主流です。他にDMなど、ちらしが郵送されてくるケース。

　前職である時期になると頭を抱えていたのが、いかに『広告宣伝費』を有効に使うか・・。何かモノを買おうかなぁ・・とか、何か始めようかなぁ・・と思うとき、やはり目にするのは広告です。売る方としては、いかにお客さんの目に商品を触れさせるか・・が腕の見せ所でした。私はラッキーなことに、この手の広告宣伝費はかなりラッキーに当たりました。女の勘というものですね。調べていくと、新聞の折込広告一つとってもいろいろパターンがあるんですよ。不動産関係、食べ物関係、教育関係、スーパー関係・・それぞれ折込の入りやすい曜日や時期があります。それは、本当によく考えられたものです。なので、目立つような日に自社のちらしを入れるようにしかけるわけです。読む方の立場ですと、三連休なんかのチラシは、旅行から帰ってきてポストからはみ出ていると、見向きもしないで捨てますよね。こういう一般人の感覚ってとても大切なんです。会社では、「そうか・・」と言いながら、所詮若造・・しかも女性の意見だ・・と同じ失敗を繰り返す先輩男性社員もいましたが・・。

　ニューヨークでは、まずこの「おりこみ」があまりないです。いろいろ規制もあるのかもしれませんが、我家の周りでは新聞を定期的にとる人がいません。と言いますのも、アパートはガードマンの人がいるか、もしくは入り口に鍵がかかっているため、外部の人がポストにたどり着くことができません。そのため、新聞はアパートの入り口外に、購読者の住所等を張って放置していきます。ちゃんと本人が手にする確立は少ないです。なので、私の周りでは毎日売店で買っている人が多いです。
　ポストにたどりつけないので、「ポスティング」もありません。しか～し・・ツワモノのレストラン(中華が多い・・)は、チラシを一軒ずつ玄関ドアの下から中に入れているところもあります。どうやって中に入っているんだろう・・?

　もう一つ。ニューヨークではフリーペーパーが充実しています。イベントなどの情報を載せている"VOICE"や、毎朝地下鉄の改札近辺で手に入る"am New York"や"metro"。この二紙は、地下鉄内の良い暇つぶしになります。時事からスポーツ、その日の簡単なイベントなども載っています。

　日系のフリーペーパーも日刊、週刊とあります。ニューヨークに来た頃は、よく読んでいたのに、最近はあまり読まなくなりましたが・・。一方、有料の日系紙はフリーペーパーの波に押されつつあります。3月末に老舗日系紙「OCSニュース」が休刊(事実上の廃刊)になりました。1975年創刊で、発行部数は公称約15,000部だったそうですが、収入の9割を支える広告料が思うように伸びなかったことが休刊の原因だそうです。この「OCSニュース」の時事解説陣は私の大学時代を支えてくれた人たちなんです。。大学の教授だったり、卒論で参考文献に使わせてもらった方たちばかりで・・。かなり質にこだわった新聞のようでしたが、値段には勝てなかったようです。

日本と違うなぁ・・と思うのがDM。日本では個人情報の漏洩にやっとシビアになったので、昔ほどヤミクモに届かなくなりましたが、宛名は自分あてに届きます。こちらでは、「アパート何号室に住んでいる方」という形できます。そんなものみんな捨てまくっています・・(笑)。唯一捨てないのは、IKEAの新作カタログくらいでしょうか。。

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