PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着
フリーページ
その人が生きていたら、
無念そうに、
そう言ったに違いない、
その人は14年前に、
58歳でこの世を去った、
被爆によるガンで、
1級プラント配管技能士として、
数々の原発の建設に携わり、
多くの原発事故の収拾にあたった、
存命だったらフクシマの収拾に、
具体的な助言と指導を、
求められたに違いない、
この人、美浜の事故についていわく、
日本国民のすべてを乗せたバスが、
高速道路を100キロのスピードで走っているのに、
ブレーキもサイドブレーキもきかない、
壁にぶつけてやっと止まったようなものだ、と。
ナトリューム漏れを起こした、
もんじゅの事故も、
戦慄すべき大事故だった、と、
ほかにいくつも事故は起きた、
日本の原発の総数は54基、
高い高い事故率ではないか、
54個の悪魔に日本国民は、
列島ごと人質にとられている、
その人はこうも言った、
日本には途中でやめる勇気がない、と。
もっとも大きな勇気は、
非を悟ったら1日も早く撤退すること、
誰も悪魔の呪縛から救い出してくれない、
自分たちでその呪縛を解かなければならない、
いま、われわれは、
その勇気を出せるかどうかを、
世界から試されている。
WEB絵劇場はこちら ◆志茂田景樹のホームページ・