カナリア諸島旅行記= Part 12=


セントクルズ・テネリフェの町は、直ぐ近くまで山が迫っていて、平らなところが少ないところです。そもそもテネリフェ島を船から見たとき、海岸線はほとんど絶壁になっているように見えました。しかし、内陸部は平らになっていて、島自信が大きな台地になっているように見えました。
ラ・ラグーナの町へは、島の内陸に向かっていくのですが、タクシーはかなり急な坂を登っていきます。道は案外広く、片道車線が4車線もあり、この道幅でかつこの急勾配は初体験です。
テネリフェのタクシーのうんチャンも運転は過激で、車と車の間をすいすい抜けていきます。広い道から小道に入ったかと思うと、しばらくして、タクシーは止まりました。うんチャンはここで降りろといった仕草をするので、言われるがままにそこでお金を払いました。そうして、こっちへ行けと指差します。
その指の向こうには、石畳のおしゃれな小道が見えました。
"お!ここが入り口かな?" と近づいて行きます。

ラグーナ1

なんか、ここから空気が違うと感じました。
シエスタのためか、人もほとんどいませんので、その雰囲気をさらに高めている気がします。石畳の道を歩いていくと、なぜか"ふー"とため息が出ました。
ふと、上を見ると、そこに街灯があったのですが、これがまたおしゃれ。"これって、絵葉書になる!"と思いシャッターを切りました。

ラグーナ2


ラ・ラグーナは、町自体が絵本から出てきたような町です。そこにあるすべてのものが、デザイナーによって考えられ、厳選して決められたようにコーディネートされているのです。
私は、絵本の町を歩いているような錯覚に捕らわれるほどでした。
写真では、伝わり難いのですが、いくつかのスナップを紹介しておきます。

ラグーナ3

ラグーナ4

ラグーナ5

ラグーナ6

空も真っ青で、町自身の美しさを際立たせてくれました。
私は時間を忘れて、この町を歩き回りました。
おそらく建物には何か名前があるものもあったのでしょうが、勉強不足で分かりませんでした。しかし、どの建物がなんであるか分からなくても、ラ・ラグーナの町は、私に充分な感動を与えてくれました。人間が美しいとか、すばらしいとか、感ずる感覚は、世界共通なんだなあと実感しました。

いったいどれくらい歩いたかは分かりませんが、ふと疲れを感じて休むことにしました。休むところはないかと探しましたが、一つ一つ店には、何のお店か分かるような看板が出していません。おそらく町の景観を損ねる為でしょう。一目で分かるような派手な看板は全くありません。しかたなく、開いている入り口から中をのぞいて、なんのお店なのか確認しながら歩きます。
ようやく、ちょっと奥まったところに、地元の人が入るようなカフェを見つけました。エスプレッソをたのんだら、支払いはたったの50セント。
そのエスプレッソをすすりながら、無理をしてここまできてよかったとしみじみ思いました。その感動の余韻に浸りながら、ラ・ラグーナの町を後にし、セントクルズ・テネリフェの町に戻りました。

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