女優の藤田朋子が28日に自身のアメブロを更新。新型コロナウイルス感染前の生活を振り返った。
この日、藤田は「みなさま!ご心配をおかけしました!元気になっております」と笑顔の写真とともに報告。続けて「陽性だと分かる前の生活の話」として、「外出はマスクをして車で移動。クリスマスも年始年末も自宅」「帰宅したら玄関先で手指消毒。コートを玄関にかけて、また手指消毒。荷物を運んだら洗面所でうがい手洗い。冷蔵庫に菌を入れないように食品は外包装を水洗いして剥がして捨てて、洗えないものや郵便物、宅配はベランダで天日干し」など、徹底して除菌に気を配っていたことを説明した。
しかし「でも 何か足りなかった。どこかに油断があったのだと思います。気をつけていた『つもり』だった日々に」と振り返り、「悔しくて、周りの人に申し訳ない気持ちでした」とコメント。「大袈裟だな。神経質だよ。人付き合い悪いな。などなど 何を言われても 笑われても 自分が納得する除菌生活をして欲しいな、と思います」とアドバイスをつづった。
さらに「文字通りの『触れ合う』事を避ける行動が、2021年においては、本当の思いやり、愛情なのかな」と述べ、「誰かを心から愛するならば 近づき過ぎない!難しいな。でも、やるしかない」とコメント。「病院の皆様、保健所の皆様、本当に本当に有り難うございました」と感謝を述べ、ブログを締めくくった。
これに対し読者からは「回復されて本当に本当に良かったです!」「ここまでしても、感染してしまうのですね」「もっと危機感を持って 気をつけたいと思います」などのコメントが寄せられている。
ふじみの救急病院(埼玉県三芳町)の鹿野晃院長(48)が28日、TBSの情報番組「ひるおび!」に出演し、新型コロナウイルス感染症にかかった体験を療養中の映像を交えて語った。発症しても陰性だったが3日後に陽性に。自宅内を区分けすることで家族への感染を避けられたという。
1月8日に熱っぽさを感じ、9日に37度の熱、せき、たんの症状が出た。この日のPCR検査では陰性で風邪と思ったという。連休を挟んだ3日後、12日のPCR検査で陽性となり、自宅療養に入り、25日に陰性に戻った。28日の段階でもせきが残っており、診察に戻っていないという。
自宅療養中の16日、熱が下がり始めた時期にカメラに向かい、症状を説明。「寒気が半端ない。常にぞくぞくして解熱剤が切れると熱が上がる。人生で1、2を争う風邪のつらさですね」。ぐったりと顔は赤く、「息が切れてきました」とせき込んで撮影を打ち切った。
体重は5キロ落ちた。肺炎はなかったが症状は重かったが、入院待機患者がいたため優先的に入るのは許されないと思い、自宅療養を決めたという。
最初のPCR検査で陰性だったことには「検査が(発症から)早すぎたということかな。感染初期は唾液より鼻からの検査の方が精度が高い可能性がある」とした。
当初、体温37・5度以上の感染指標があったが、「37度以下でも陽性はたくさんいます。お年寄りは感染しても熱が上がりにくい。熱は重要な(判断の)ポイントではない。熱がないからコロナでない、ではない」と注意を促した。
感染したと推測されるのは、7日にコロナ患者に実施したネーザルハイフロー療法。鼻から酸素投与をする、患者への負担の少ない治療だが、周囲に飛沫(ひまつ)が広がりがちだそうで、「マスク着用を守ってもらえない人は適用しないという運用にしたい」と話した。
自宅療養中、子ども3人を含む5人家族で隔離される中、自宅内を黄色テープで区分けし、家族への感染を防いだという。共有する洗面所、トイレに出入りする時はマスクを着用し、ドアノブを消毒した。また、「自宅療養で症状が急変する人は血栓が起きていることがある。脚の血流が悪くなるので、できる範囲で予防の体操を」とエコノミー症候群の注意も訴えた。
中日スポーツ
緊急事態宣言が今月7日に再発令されてから約3週間が過ぎましたが、新規感染者数は十分に下がったとは言えず、重傷者数、死者数、自宅療養者数が増えるなど、厳しい状態は変わっていません。
そんな中、今年に入って新型コロナウイルスに感染した芸能人たちが、さまざまな番組で実体験を語りはじめました。井上和香さん、松村邦洋さん、Kis-My-Ft2・千賀健永さん、東京ダイナマイト・ハチミツ二郎さん、ミキ・昂生さん、風間俊介さんらの発言がネット上で次々に記事化されて話題を集めています。
これまでコロナ感染した芸能人たちは、感染したことへの批判を恐れてか、「SNSなどで簡単に症状を説明し、復帰の報告をするだけ」という人が大半を占めていました。ここに来て積極的に語りはじめた理由は何で、どんな発言をしているのでしょうか。
また、そんな芸能人たちを出演させる番組サイドにはどんな意図があるのでしょうか。単に「番組に出るチャンスだから」「お金のため」「視聴率を獲りたい」という気持ちだけではないようなのです。
■「もう少し遅かったら危なかった」松村邦洋
まずは番組出演時の特筆すべきコメントをピックアップしていきましょう。
井上和香さんは1月27日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)にリモートで出演。昨年12月27日に40℃近い高熱が出て陽性診断を受けたこと、軽症とされて自宅療養となり夫と5歳の娘も感染したことなどを明かしました。さらに、「ウソのような震え方をする悪寒がしても、分類としては軽症でした」「だいぶ強いインフルエンザという感じがしました」「深く息が吸えていない感じがして、『もしかしたら夜中に息ができなくなるかも』という恐怖がありました」などの症状を生々しく語ったのです。
松村邦洋さんは1月27日放送の「バイキングMORE」(フジテレビ系)で取材に応じ、自宅療養時の不安や、保健所の勧めで入院したときの様子を明かしました。なかでも驚きを誘ったのは、医師から「もう少し遅かったら危なかったです。発症してから6~8日目に発作のような症状が出ますので、もしそういうことがあったら(重症になる可能性があるので)覚悟だけしといてください」と言われたこと。さらに松村さんは、「保健所の方が以前、私がマラソンで倒れたこと(2009年の東京マラソンで一時心肺停止)を知っていて、『入院しましょう』と言ってくれて(助かりました)」という孤独死と紙一重だった様子を明かしました。
千賀健永さんは1月15日放送の「首都圏情報ネタドリ!」(NHK)に出演し、いまだに残る後遺症についてコメント。「(感染から)2カ月以上経ってるんですけど、(嗅覚障害は)まだ完全には治ってないです。発症した時はどんどん、どんどんにおいがわからなくなって。鼻づまりとかの感じではなく、鼻の感覚がなくなるというか」「ロースカツを食べたときも、味覚はあるけど嗅覚はしないのでゴムを食べている感覚」などと真剣な表情で語りました。
■「軽症」という言葉を使う責任の重さ
ハチミツ二郎さんは、1月22日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)に出演し、病院に運ばれたときの様子をコメント。「診てもらったら、『人工呼吸器を入れなきゃいけない』と。『首に穴を開けてストローみたいなサイズで血を循環させないといけない』って言われて、麻酔と睡眠導入剤を入れられて眠っていたんですけど、肩を叩かれて『陽性です』と言われた記憶があります」「(先月)14日に入院して、起きたら22日でした。そこで初めて自分が(8日間も)昏睡状態だったことを知りました」と壮絶な体験を語りました。
ミキ・昴生さんは1月10日放送の「ミキの兄弟でんぱ」(KBS京都ラジオ)で、「『死ぬんかな』と。『生きてきた中でこんなに熱下がらんことあるんか』と」「とにかくしんどくて動かれへん。こんなテレビ大好きなのに年末のテレビ一個も見れてない」「お風呂45℃くらいで溜めてもらっても入りながら震えんねん。ずっと寒い」と症状のつらさを語っていました。
芸能人たちは決して「こんなにつらい思いをした」と同情を誘いたいわけではないでしょう。ハチミツ二郎さん以外は「軽症」ですが、その言葉のイメージとはまったく異なる厳しい現実を訴えているのです。「感染力は強くても、ほとんどが軽症で、高齢でなく、持病がなければ重症化しづらい」と高をくくっている人々に向けたメッセージではないでしょうか。
私が出版プロデューサーの仕事もしていたころ、大病をわずらった人から「これからかかる人々のために闘病記を書いて役に立ちたい」という問い合わせが毎月のようにありました。ここで挙げた芸能人たちのコメントには、それと近い使命感を感じてしまうのです。
一方、芸能人たちの発言を引き出している制作サイドとしても、「これまで軽症というフレーズを当然のように使ってきたが、結果的にミスリードになっているのではないか」という自覚があるようです。それだけに「軽症という言葉を使うだけではなく、『軽症でもつらい、怖い』ことも伝えよう」としているのでしょう。
芸能人と制作サイドの両者にこのような思いが芽生えたのは、「軽症扱いで自宅療養中の死者が増えている」ことが大きいのではないでしょうか。いずれにしても、両者の意識が変わってきていることは間違いありません。
■コロナ最前線の医師も“軽症”に警鐘
芸能人ではありませんが、1月27日の「とくダネ!」(フジテレビ系)に出演した埼玉県のふじみの救急病院・鹿野晃院長が興味深いコメントを発信していました。鹿野院長と言えば、早い段階からPCR検査の大切さをメディアで訴えつつ、積極的に検査や患者受け入れを行ってきた人物。感染予防を徹底していたにもかかわらず陽性判定が出てしまい、「約2週間の自宅療養から職場復帰したばかり」というタイミングでの出演でした。
鹿野院長は、「初めはいつもの軽い風邪の引きはじめぐらいの症状があって、特に検査までは考える状況ではありませんでした」「2~3時間おきに解熱剤を通常の倍ぐらい飲み続けて、やっと体中にまとわりつくような寒気がよくなりました」などと具体的な症状をコメント。さらに、「『いたるところの血管が詰まって心臓発作や脳卒中を起こす』という怖さはつねにありました」と医師でもそれほどの不安を抱くというシビアな現実を明かしました。
また、「医学的に言うと、『鼻あるいは口から酸素投与する必要がない』という点では中等症にも値しない軽症ということになりますが、自覚症状としては人生1、2位を争うつらさでした。これを軽症というのはどうかと思います」とはっきり語っていたのです。
これらのコメントから、鹿野院長と『とくダネ!』制作サイドの両者が、「軽症」という言葉のミスリードをただしたいという意思を感じました。ここまではっきりと言い切った以上、両者は今後もこのスタンスで発信し続けていくでしょう。
「軽症」のミスリードとともに、芸能人たちが訴えたかったのが、若年層を中心とした感染予防の意識が低い人々に対するメッセージ。
■若年層の「感染予防意識を上げたい」
ハチミツ二郎さんは「スッキリ」で約1カ月間にわたる入院生活で感じたことを聞かれたとき、「リハビリの先生とか看護師さんと話したとき、『ぜひ伝えてほしい』と言われたのが、『若い方たちの自覚のなさをぜひともどこかで言ってほしい』ということ。『あなたが大丈夫でも、あなたがすれ違ったお年寄りを殺してしまうかもしれないという気持ちでいてください』と。お年寄りの方も家にいられるならいてほしい。自粛するなら全員でしなければと思いますね」と切実に訴えかけていました。
感染者数の割合は相変わらず20代が最も多いなど、「若年層の感染予防意識が今ひとつ上がっていかない」という現実があります。事実、千賀健永さんが出演した「首都圏情報ネタドリ!」が若者世代に行った街頭調査では、「昨年の緊急事態宣言時に比べて、今回のほうが怖くない」と答えた人が100人中60人を占めました。
あらためて各番組を見渡すと、新規感染者数や重傷者数などの推移、逼迫迫する医療現場や保健所などの現場、かからないための対策などを伝えるコーナーが目立ちます。一方で、軽症者のさまざまな症状や後遺症、自宅療養中の症状悪化、亡くなった人と遺族の姿などを伝えるコーナーは、それほどありません。
もちろんいたずらに危機をあおって不安を抱かせることは避けなければなりませんが、今後はもっと幅広い世代に向けてこれらの情報も伝えていく必要があるのではないでしょうか。さらに言えば、今以上に若年層からも注目を集められる番組にすることが求められているのです。
もう1人、別の角度から印象深いコメントをしていたのが、1月11日放送の「ZIP!」(日本テレビ系)に出演した風間俊介さん。
まずは「陽性がわかった時は頭が真っ白になるというか。でも僕の場合は声枯れのみで、あとは体調変化っていうのはそんなになかったです。37.1℃の発熱があったんですけど、多くの場所が37.5℃で制限をしているので、『むしろ声枯れをして(異変に気づけたので)よかったな』と思いました。でなければ気づけなかったかもしれないと思うので、本当に毎日の体調変化っていうのに気を配っていかないとって思います」と症状の一例としてコメント。
■感染対策することが心の支えになる
さらに風間さんは、「『誰かにうつしてしまったのではないか』という不安がひたすら募りました。保健所から『濃厚接触者にあたる方はいない』と聞いて、普段から気をつけているソーシャル・ディスタンスとか、指の消毒とか、『今まで感染対策をどれだけやってきたか』ってことだけが自分の支えになりました」と経験者ならではの感情を語ったのです。
「誰かにうつさなかったことや、感染対策をしてきたことが感染したときの支えになった」という言葉は、「どのように感染したのか」という観点から話す人が多い中、新たな発見でした。芸能人も番組も、「いかに濃厚接触者を作らないか」という観点からの発信をもっと増やすことが求められているのかもしれません。
また、昂生さんは、「年末年始とかほぼ全部救急で行ってたので、ほんまに対応していただいてありがたい。僕ら(芸人)は笑い話にできるけど、大変やでこれは。こんな症状の人が2000人以上出たら、保健所の人は大変やで」と最前線で働く人々をねぎらっていました。このような「最前線で働く人々へのねぎらいや感謝」も芸能人たちが番組で語りはじめた理由のひとつでしょう。
実際、今回の出演でも「スタジオやロケでマスクしないことの多い芸能人は感染して当然」「自業自得のくせに出しゃばって話さないでほしい」などの批判が挙がっているように、番組に出て語ることのリスクは少なくありません。彼らがそれを承知で発言しているのは、やはり「感染したからには語るしかない」「1人でも少なく、1日でも早く収束してほしい」という使命感と願いによるところが大きいのではないでしょうか。
木村 隆志 :コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者
7月22日にスタートする観光需要喚起策「Go Toトラベルキャンペーン」(以下、Go To)。この事業を1895億円で受託したのは「ツーリズム産業共同提案体」(以下、共同提案体)なる団体だ。この「共同提案体」に名を連ねる観光関連の14団体から、自民党幹事長の二階俊博氏をはじめ自民党の議員37名に対し、少なくとも約4200万円の献金が行われていることが「週刊文春」の取材で分かった。
7月22日にスタートする観光需要喚起策「Go Toトラベルキャンペーン」(以下、Go To)。この事業を1895億円で受託したのは「ツーリズム産業共同提案体」(以下、共同提案体)なる団体だ。この「共同提案体」に名を連ねる観光関連の14団体から、自民党幹事長の二階俊博氏をはじめ自民党の議員37名に対し、少なくとも約4200万円の献金が行われていることが「週刊文春」の取材で分かった。
【画像】献金を受けていることがわかった二階幹事長
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https://bunshun.jp/articles/photo/39127?utm_source=news.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=partnerLink&pn=1
「共同提案体」は、全国旅行業協会(ANTA)、日本旅行業協会(JATA)、日本観光振興協会という3つの社団法人と、JTBなど大手旅行会社4社で構成される。加えて全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会、日本旅館協会といった宿泊業の関連団体が協力団体として総計14団体が参加している。
Go To実現のため奔走した二階氏は1992年から30年近くANTAの会長をつとめている。
「ANTAは全国5500社の旅行業者を傘下に収める組織で、そこのトップである二階氏はいわば、"観光族議員"のドン。3月2日にANTAをはじめとする業界関係者が自民党の『観光立国調査会』で、観光業者の経営支援や観光需要の喚起策などを要望したのですが、これに調査会の最高顧問を務める二階氏が『政府に対して、ほとんど命令に近い形で要望したい』と応じた。ここからGo To構想が始まったのです」(自民党関係者)
「観光立国調査会」は、二階氏が最高顧問を務め、会長は二階氏の最側近で知られる林幹雄幹事長代理、事務局長は二階氏と同じ和歌山県選出の鶴保庸介参院議員だ。
「週刊文春」取材班は、上記の「自民党観光立国調査会」の役職者全37名の政治資金を精査した。すると収支報告書を入手できた2011年分から2018年分までの間で、該当する団体や業界からの献金が約4200万円に上ることが分かった。
中でも突出して多いのが、二階幹事長への献金額だ。二階氏が代表を務める「自由民主党和歌山県第3選挙区支部」の収支報告書には、次の記載がある。
〈・全国旅館政治連盟(全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の政治団体)2014年、2016年、2017年 計330万円・国観連政経懇話会(日本旅館協会の前身の政治団体)2012年 100万円・旅館ホテル政経懇話会(日本旅館協会の政治団体)2014年、2017年 計40万円〉
合計で470万円の献金を受けていることが分かる。二階氏は運輸大臣を務め、観光行政に強い影響力を持つことで知られる。コロナの感染者が拡大する中、Go Toを前倒しで推進する理由は何なのか、政府、自民党は丁寧な説明が求められることになりそうだ。
7月21日(水)発売の「週刊文春」では、1.3兆円にのぼるGo To推進にどんな力が働いたのか、Go Toを推進するキーマン菅義偉官房長官と小池百合子東京都知事の確執の真相、安倍晋三首相の判断がブレまくる理由、炎上すると真っ先に姿を消した菊池桃子の夫と電通など、Go To強行の舞台裏を詳報する。
「ツーリズム産業共同提案体」に名を連ねる団体のひとつ、「全国旅行業協会」(ANTA)の会長をつとめる二階幹事長 ©文藝春秋
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https://news.yahoo.co.jp/articles/a4120e5b3bdc6be47183d25fd9d530ae3e04c731/images/000
【画像】献金を受けていることがわかった二階幹事長
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「共同提案体」は、全国旅行業協会(ANTA)、日本旅行業協会(JATA)、日本観光振興協会という3つの社団法人と、JTBなど大手旅行会社4社で構成される。加えて全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会、日本旅館協会といった宿泊業の関連団体が協力団体として総計14団体が参加している。
Go To実現のため奔走した二階氏は1992年から30年近くANTAの会長をつとめている。
「ANTAは全国5500社の旅行業者を傘下に収める組織で、そこのトップである二階氏はいわば、"観光族議員"のドン。3月2日にANTAをはじめとする業界関係者が自民党の『観光立国調査会』で、観光業者の経営支援や観光需要の喚起策などを要望したのですが、これに調査会の最高顧問を務める二階氏が『政府に対して、ほとんど命令に近い形で要望したい』と応じた。ここからGo To構想が始まったのです」(自民党関係者)
「観光立国調査会」は、二階氏が最高顧問を務め、会長は二階氏の最側近で知られる林幹雄幹事長代理、事務局長は二階氏と同じ和歌山県選出の鶴保庸介参院議員だ。
「週刊文春」取材班は、上記の「自民党観光立国調査会」の役職者全37名の政治資金を精査した。すると収支報告書を入手できた2011年分から2018年分までの間で、該当する団体や業界からの献金が約4200万円に上ることが分かった。
中でも突出して多いのが、二階幹事長への献金額だ。二階氏が代表を務める「自由民主党和歌山県第3選挙区支部」の収支報告書には、次の記載がある。
〈・全国旅館政治連盟(全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の政治団体)2014年、2016年、2017年 計330万円・国観連政経懇話会(日本旅館協会の前身の政治団体)2012年 100万円・旅館ホテル政経懇話会(日本旅館協会の政治団体)2014年、2017年 計40万円〉
合計で470万円の献金を受けていることが分かる。二階氏は運輸大臣を務め、観光行政に強い影響力を持つことで知られる。コロナの感染者が拡大する中、Go Toを前倒しで推進する理由は何なのか、政府、自民党は丁寧な説明が求められることになりそうだ。
7月21日(水)発売の「週刊文春」では、1.3兆円にのぼるGo To推進にどんな力が働いたのか、Go Toを推進するキーマン菅義偉官房長官と小池百合子東京都知事の確執の真相、安倍晋三首相の判断がブレまくる理由、炎上すると真っ先に姿を消した菊池桃子の夫と電通など、Go To強行の舞台裏を詳報する。
「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年7月30日号
国民の大半が見送るべきというGoToトラベルキャンペーン。安倍官邸と自民党がタッグを組み、ゴリ押しする理由とは何か。そもそもなぜ1.3兆円の血税を注ぎ込むこととなったのか。小誌が取材を進めると、見えてきたのは二人の大物議員による利権の構図だった。
新型コロナウイルスで激減した観光地の消費を喚起する政府のGo To トラベルキャンペーン。22日からの開始を前に、観光業界では期待が膨らむ一方、感染者が増加している首都圏からの来客を不安視する声が噴出している。
山形県の吉村美栄子知事は「この時期のスタートはいかがなものか」と批判、ツイッターでも「#GoToキャンペーンを中止してください」がトレンド入りした。
1兆3500億円もの予算が投じられる巨大プロジェクトだが、じっさいどんな中身なのか。そしてどんな人に影響があるのか。トラベルジャーナリストの橋賀秀紀氏が解説する。
7月10日、赤羽一嘉国土交通大臣は、Go To トラベルキャンペーンのうち、一部を7月22日から先行して行うことを発表した。このキャンペーンの事務手続きを委託する事務局は、日本旅行業協会(JATA)や大手旅行会社からなる「ツーリズム産業共同提案体」(https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001353146.pdf)。委託費用は上限として設定した金額よりも約400億円少ない1895億円となった。
【BS日テレ】12月8日 (金)スタート… 2023.12.08
ウィリアム・フォン& ジン・ティエン主演… 2023.11.19
WOWOW『 ドラマ 星漢燦爛(せいかんさんら… 2023.05.30
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