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2010.02.17
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カテゴリ: カテゴリ未分類



その中に事業仕分けで見せた各省庁の高官達の説得能力の絶望的なまでの低さに愕然としたとあり、外交問題でも首相や大臣が出てくるまでの事前交渉を担当した高官達の日本語がこの程度では、外国語を使っての表現能力は母国語のそれを絶対に超えることはないのだから、これまでの対外交渉が日本の国益に反する結果で終わっていたのも当然だと述べている。

ここでは官僚達の説得能力不足の原因にも言及しているが、ともかくこの事業仕分けの場は彼らにとって説得能力を鍛える絶好の機会になり、もし鍛えられれば日本の国益にも利することになるだろうと、いくつかの興味あるヒントを提供してくれている。
そして、事業仕分けを活用して説得力を鍛え上げた官僚は、日本にとっての大きな資源になるだろうとまで言い切り、「初めに言葉ありき」とは最後まで「言葉ありき」なのであると、言語能力の必要性を訴え結んでいる。

たまたま昨年の11月28日にクリントの日記でも「頑張れ官僚!」と題したブログをアップした。そこには「世界に誇る頭脳集団、日本の官僚がこのままでいる訳がない。必ずや言語力を磨いてリベンジするに違いない。それは国民にとって政治がより分かりやすくなることであり、結果的には国益に直結する事になることだと信じている。頑張れ官僚!」
と、官僚バッシングの嵐の中で小さくなってエールを送ったものだが、塩野さんは誰に遠慮もなく、声高らかに鍛え方までアドバイスしてエールを送っているからさすがである。

ところで、私の現役時代の赴任先の一つに四国徳島がある。
そのころ、「カミソリ後藤田」の異名をもつ後藤田正晴氏がここを選挙区とする衆議院議員だった。彼はもとは警察庁長官という高級官僚出身だが、内閣官房長官、行政管理庁長官、総務庁長官、副総理、法務大臣などを歴任した切れ者であった。
その彼が残した、「後藤田五訓」なるものがある。内閣官房長官の後藤田氏が、部下の室長達に与えた訓辞を内閣安全保障室長だった佐々淳行氏が紹介したものである。


二、悪い本当の事実を報告せよ
三、勇気を以って意見具申せよ
四、自分の仕事でないと言うなかれ
五、決定が下ったら従い、命令は実行せよ

この五訓を裏返してみよう。
一、自分の出身の省庁こそ命なり。国益はどうでも良いから省益を最優先すべし。
二、悪い情報は報告すべからず、良い情報だけを報告すべし。
三、自分の意見は言うべからず。まして諫言などもってのほかのことなり。
四、それは自分の担当でないと主張し、仕事は出来るだけ他所に転嫁すべし。
五、上司の言には面従腹背を旨とすべし。

なるほどこうやってみると、官僚の体質が忽然と浮かび上がってくるではないか。


鳩山政権は「脱官僚依存」を標榜しているが、これはあくまで本来政治が責任を持って担うべき部分まで官僚に依存してきたことから脱却しようと云うことであり、官僚を排斥しようと云うことではないと理解している。
しかし裏五訓のような官僚はもう要らない。
行政刷新相も枝野幸男氏に代わり、事業仕分けも単なるイベントではなく、さらに本物の政治軌道に乗せてくるに違いない。
まさに塩野七生氏の言う通り、いまこそ官僚が自らを鍛え本物の資源に変身しておかなければ国益はもとより日本再生も期待できない事態に陥ってしまう可能性が大きいのである。その意味で「真の官僚力」がもっともっと発揚されることを心から願っている。





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Last updated  2010.02.17 12:07:47
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