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2010.02.11
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カテゴリ: カテゴリ未分類



内外痔核の手術を昨年夏にするまでは、まるで私の弱みを囃し立てられているかのようで、この言葉を聞く度にいやな思いをしたものである。
幸い手術後はあまり気にならなくなっていた。
ところが先週の土曜日、左の耳の当たりが腫れ上がり痛みが増したので、大学病院の耳鼻咽喉科を訪れた。
そこでの診断名は「先天性耳瘻孔(じろうこう)の炎症」、またもや懐かしい響きに出会ったが、今度はそれ程耳障りには感じなかった、現金なものである。

「先天性耳瘻孔」とは、生まれつき耳介の前方に小さな孔(あな)があり、この小さな孔の下には袋状のものが隠れていて、そこに分泌物がたまり、それが感染の原因となって炎症を起こし、感染すると袋ごと発赤してはれあがり、孔の周囲に痛みを訴え、袋からさらに周囲の皮下組織に炎症が及ぶと発赤とはれが拡大し、膿がたまり激痛になるというものである。この症状は20年ほど前に一度経験した。

土曜日の段階では痛みはあったが、それ程の腫れがなかったので、担当医は1週間分の抗生剤を処方して、再来の予約はしてくれなかった。私としてはこれで終わったものと思っていた。ところがその夜から、腫れと痛みが激しくなってきた。終わりどころか始まりだったのだ。
火曜日は、大学病院でのホジキン病の経過観察日だったので、まず血液検査を終え、血液内科の担当医の診察を受け、次に予約無しで耳鼻咽喉科に回った。

土曜日の初診の時も、予約無しの外来だったので約2時間待たされたが、今回も予約無しの外来なので待つことは覚悟していたが、なんと2時間半も待たさたあげく、結局は切開手術をして膿を出すことになった。

おまけに悲しい訳でもないのに、歯を食いしばるたび涙がボロボロと流れた。
看護婦さんが「痛いですね、痛いですね」と一生懸命に腕をさすってくれたが、そんなもので治まる訳もなかった。

やっと終わった。手術の時間は、おそらくは15分か20分ぐらいのものだったかも知れないが、今までのどの手術と較べてみても、これほどの長さと痛さを感じたことはなかった様に思う。
手術後におよそ1時間ぐらい抗生剤の点滴を受けてベッドから起きあがると、よほどヨタヨタとして危なげだったのか、看護師さんが「付き添いのご家族の方は?」と聞いてきた。
「一人です!」と毅然として答えたものの、大の男が涙を流して痛がっていた様子を傍で見られていただけに、なんとも恥ずかしくて這々の体でその場を逃げ去った。

ところで切開手術の前に、舌根部のホジキン腫瘍の放射線治療後の状態を内視鏡で写真に撮られた。耳鼻咽喉科の担当医はbefore とafterの写真を提示して見せてくれた。
少なくとも私の目には治療前の腫瘍は完全に消えてなくなっているように見えた。
最終判断にはもう少し時間的経過が必要なので、改めて3月末にCTスキャンの結果と付け合わせてみて、放射線治療効果の最終結論を出すことになっているが、私の勝手な予測では、放射線治療は間違いなく効果があったと信じている。
それでなくては、いまだに戻らない味覚に堪え忍んでいる甲斐がない。

放射線担当医は2~3ヶ月で味覚は戻ると言い、血液内科の担当医は戻るのに半年はかかると言う。どちらが正しいのか今のところ全く予測がつかないが、今日こそは今日こそはと思いながら朝を迎えているが、いまのところ毎朝、その期待は落胆に変わっている。
先日、かみさんへの慰安も込めて、遂に封印していた外食に誘った。

いつも食べていたものを日を変えて食べてみた。
しかし残念ながら、結局どれも懐かしい味には出会えなかった。

それでもただ一つ嬉しい変化が現れてきた。
今までは何を口に入れても同じ味(無味)だったのに、なんとご飯と漬け物の味が違うように感じ始めたのである。まだ単なる濃淡の違いぐらいの感覚に過ぎないが、これは私にとっては大飛躍である。ただ口惜しいことには、口では甘みを全然感じないのに、今回の血液検査ではなんと血糖値が111mg/dlと基準オーバーにでたことである。
口をさしおいて、体はすでにきちんと甘みを感じ取っているのだ。許せない!





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Last updated  2010.02.11 11:50:39
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