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もう、日本でフランツさんの演奏を聴くことはできないと思っていました。ましてやオペラだなんて!無名のオペラハウスなんかだーれも呼んじゃくれない、無理だ!と。それが、日本で観ることができるなんて!チケットを買ってから8ヶ月弱、一日千秋の思いでこの日を待っておりました。「椿姫」は充分に堪能させていただきました。夢のような幸せな時間でした。「ばらの騎士」は知らなかったので、DVDで予習して臨みました。期待に胸躍らせて、いざ最終日。察してください。私の落胆を...当日どんな人が周囲に座るかは、わかりません。わが身の不運を嘆くのみです。それでも同じく、音楽や舞台を愛する人たちだと信じたい。私の目の前のこの人は、退屈そうに、シャツの襟元から手を突っ込み、首やら肩やらをボリボリ掻く、あごひげを擦る、頭をポリポリ掻く、扇子でパタパタ扇ぎだす!その頭が揺れるたびに、ただでさえ狭い私の視界が真っ黒に私も後ろの人の邪魔にならないよう、なるべく身を屈め、前傾姿勢で臨んだのですが、視界を確保しようと必死だったので隣の人には迷惑だったと思います。おまけにこの人、3幕目は席を外したまま戻ってこなかった。...何しに来たんだ?最後は見なくてもいいやという程度の気持ちの奴に私の1幕2幕を邪魔されたのだと思うと悔しくて!せっかく3幕目は視界が開けたというのに怒りで心がとらわれ、ちっとも楽しめなかった。美しい音楽と舞台を思い出そうとしても、悔しさと、怒りと、自己嫌悪の想いが甦り、悲しみで胸がつぶれそうです。生の演奏は一期一会。たとえ後日、同じ演目を観たとしても、あの日、あの時のあのシチュエーションは二度と、甦らないのです。素晴らしい演奏で至福の時間となるはずだったのに。気持ちの切り替えができなかった自分にも腹が立つ!この日の出来事は記憶の奥底に、涙と共に封印しようと思います。
2007年09月10日
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いやぁ~、9月です。夏、終わっちゃいましたね~。今年の正月に偶然見たCMで、ウェルザー・メスト(我が家では親愛をこめて「フランツさん」と呼んでいます)の来日を知りました。初めて彼の演奏を聴いたのが15年前、彼が32歳の若さでロンドンフィルと来日したときです。私はそのチケットをなんとなく買いそびれ、後日、サントリーホールでの演奏をTVで聴いて泣くほど後悔したのでした。目を閉じなくても情景が浮かぶ「田園」と、胸に迫る「運命」。15年前に録画したそのビデオは今でも私の宝です。その後、フランツさんの再来日を待ちわびること3年、再びロンドンフィル&ブーニンちゃんとやって来ることになりました。この5日後に、私は長女を出産しました~そう、臨月の腹を抱えて聞きに行ったのさだって次いつ会えるかわかんないじゃんすごい賭けに出たもんだとフランツさんはその後ロンドンフィルをやめちゃって、地方のオペラハウスで好きなことやるのだという噂を聞いてからはや13年。一瞬のCMを見逃さなかった旦那に感謝パートの給料全部つぎ込んで、初日の「椿姫」、最終日の「ばらの騎士」チケット購入となりました。9月1日の「椿姫」。指揮する彼の背中を見ていた私(バカ)。歌手と目線を交わす。奏者と目線を交わす。「あ~、彼はオペラがやりたかったんだな~...」としみじみ。いや、観てましたよっ、オペラもっ3幕のエヴァ・メイの切ない歌声には、思わず涙腺が熱くなりました。正直、子どもを産んでからはオペラどころじゃない。久々に夢心地の時間を過ごさせていただきました。明日はいよよ最終日。「ばらの騎士」なんて初めて聞くのよ。眠くなりませんように。
2007年09月07日
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