お気楽者でいこう!

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けんパパ@福岡

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September 28, 2003
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テーマ: 生き方上手(711)
カテゴリ: カテゴリ未分類
 昨夜、無事にバイトを終わらせて、今日は実家の方に遊びに行ってきました。あっちの方はまだまだ田んぼがたくさんあって、今はちょうど稲穂が重たそうに頭をたれていました。

 もっと田舎にいくと、山の上の方まで見事な棚田があったりして、こんな大変な思いをしてまでお米が食べたかったんだ~と、ほとんど感動します(棚田での米作りは、大型の機械が入れないので、今でも大変なんだそうです)。

 今年は、全国的にとんでもない天候が続いたので、作況指数が悪いところも多いみたいですね。
 我が家のお米は、すべて秋田の みすず農場 というところから直接取り寄せてますが、なんとか平年並みにはなるみたいです(ホッ)。

 このみすず農場とは、僕がまだ独身で、川崎(読売ランド前)で一人暮らししてた頃からのつきあいなので、もうかれこれ13年になります。数年前から、ようやく年間契約を結ばせてもらえるようになりました。今では2ヶ月に一回くらいどーんとお米が送ってきて、その時の旬の野菜や、新米の季節なら稲穂がちょんと添えてあったりするのがやたら嬉しかったりします。
 お米の方はというと、ササニシキが完全無農薬、アキタコマチは除草剤を一回だけ使ってて(とにかくやたら広いのでさすがに人手が足りないらしい)、どちらも玄米で取り寄せて、その日に食べる分だけ毎回精米して食べるようにしてます。また農場の方では籾殻のまま保存してるので、この季節になってもさほど乾燥してなくて、しっかりお米の香りが味わえて、とってもうまい!!
 うちの子供たちなんか、生まれた時からこの米なので、体の何割かはみすず農場のお米でできているといっていいでしょう(笑)

八郎潟の干拓 地(大潟村)にあります。
 僕らが子供の頃は、八郎潟の干拓は国が行った偉大な事業ということで、必ず教科書に載ってました。
 今では信じがたいことですが、 国家が米作りを奨励してた時期があった んです!・・というより、日本の歴史を見ればわかるように、そうしなかった時期は今だけ、と言った方が正確ですね(^^;
#そういえば、諫早湾の干拓地はどうなったんだろう・・・

 みすず農場を始められた、先代のご主人(故人)も、熱い思いを胸にいだいて八郎潟の干拓地に入植されたそうなんですが、しばらくすると国家の方針が変わって、今度は「減反しなさい!」の大合唱が始まるわけです。それでも、自分たちは米を作る、それも無農薬で作るという姿勢を貫き通したのが、みすず農場です。
 当然、回りの圧力がすごいわけです。まず、当時のほとんどすべての米の流通を手がけていた農協がお米をひきとってくれない。そこで、今ほどメジャーではない自主流通米という制度に賭けるわけですが、今度は宅配便業者に圧力がかかる・・・。

 そんな苦労の中で、先代のご主人が亡くなり(ほとんど過労らしいです)、奥様がずっと切り盛りされてたんですが、嬉しいことに2年ほど前、息子さんが大学を卒業して、見事に跡を継いでくれましたv(^o^)v

 いつも思いますが、子供が親の商売を継ぐ場合というのは、次の3つのうちのどれかです。
 (1)その商売がとてもオイシイ
 (2)その商売にとてもやりがいが感じられる(そういう親の姿勢を見て育った)


 (3)はどの商売でもあまり変わらないでしょうから、政治家やお医者さんに二世が多いのは、やはり(1)か(2)が、他の商売よりも多いからだと思います。逆に、農家で跡を継ぐ人が皆無に等しいのは、現代では(1)も(2)も乏しいからだと思います。

 よく「農家は田んぼをほったらかしにして、補助金もらって車何台も乗り回していいね~」という批判的なことを言う人がいますが、その度に僕は思います「だったらやれば?」
 補助金行政で注意すべきは、「したくないことをさせようとするからこそお金がいる」という点です。全部とはいいませんが、思う存分米作りがしたいと思ってる農家は多いんじゃないでしょうか。だって、「金はやる。その代わりこっちの言う通りにしろ!」と言われて、心の底から喜べる人間ってそういないと思うので。

 佐賀の農民作家の山下惣一さんが書かれてましたが、自分の裁量でできる米作りなんて、一生のうちで30回くらいしかなくて、しかも気温、日照時間、雨量、虫の発生具合など環境条件が毎年違うので、とても米作りを極めるなんてできないそうです。工業製品と違って、自分で管理できないパラメータが圧倒的に多い中で、安定していいものを作り出すという離れ業を演じないといけないのが、農業の背負った宿命みたいなもんですね。
 しかも、工業製品と違って単価が圧倒的に安い!(特に、農家に入るのはごくわずか)。人間にとって水の次に大切なものなのに、、。就農人口が減衰の一途をたどるのも、むべなるかなと思います。


 そんな人の作ったお米なら、こちらも安心して“感謝しながら”食べられるし、たとえ不作の年があってもいつまでも応援し続けようと思います。
#日本はお金がなくなれば飢え死にする国ですから、農家とは仲良くしておいた方がいいです(笑)

 さて、今年もそろそろ新米の季節・・・楽しみです(^^)v





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Last updated  September 29, 2003 10:20:15 PM
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