行きかふ人も又

行きかふ人も又

PR

Free Space

ゆるい分室はじめました
dekunotato.exblog.jp

Archives

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07
2024.06
2024.05
2024.04
2024.03
2024.02

Calendar

Comments

森須もりん@ Re:【夜行列車(POCIAG)】 1959年 ポーランド映画(03/10) 小学生のときに、テレビでみました。 あれ…
ETCマンツーマン英会話@ 希望を生むもの はじめまして。先日初めて『アラバマ物語…

Favorite Blog

Kabu + Plus エースNo1さん
ある日どこかで リラ11さん
ベティ333のブログ ベティ333さん
でくの坊 雨にも … なんぜんたろうさん
My 映画 on TV 日記 タケ88フミさん
2008.09.27
XML
カテゴリ: 日本映画

 大ヒットした『Shall We ダンス?』から11年ぶり、周防監督の新作。時間を掛けて丁寧に取材を重ねて撮りあげた本作は、長尺ながら見事な安定ぶりでした。ほぼ裁判所内のシーンで占められてはいるものの、堅苦しくならず、丁寧に真摯に 痴漢冤罪事件 の真実を取上げています。

日本の裁判所や犯罪関連の教科書という感じで、判りやすくて臨場感がある。そして出演陣がとにかく豪華。
主人公・金子徹平(加瀬)はほんとうに痴漢なんかしていません。それでも認めて示談にすれば5万円の罰金、争えば99パーセントの確立で有罪、そんな馬鹿げたことになってしまう。これが日本の法廷で繰り返されている事実なんですね。
主人公は1年もかけて家族や友人や弁護士たちと共に闘うけれど、すべてが無駄に終わってしまいます。この絶望は、いつの間にか他人事じゃなくなって、鑑賞後に裁判が少し身近になっているのも良い所。来年5月からは 裁判員制度 が施行されるそうだし、全く無関係な犯罪に巻き込まれるなんてことが無きにしも非ず・・・そう思うと一度は観ておきたいです。

070208sore.jpg


先日の『硫黄島からの手紙』を観るまでは、主演の加瀬亮さんを意識したことありませんでした。役柄のせいで気落ちしたヤツレタ表情が貧相で、ずっとイケテないイメージだったけれど実はカッコいい。瀬戸朝香さんもいい味出しているし、役所広司さんの普通の演技もたまにはいいものです。
犯罪の周辺に絡んでいる人物はたくさんいて、留置所の常連、性犯罪だけを傍聴に来る変態男、無罪を貫いてを争い闘い続ける被告人など、周防監督が見てきた事実であろう描写には、知らないことがいっぱい。裁判所にもどうしようもない人間がいて、、溜め息が出ちゃうようなやるせない気持ちになるけれど、勉強になる一本でした。




音楽  周防義和
出演  加瀬亮  瀬戸朝香  山本耕史  もたいまさこ  田中哲司
小日向文世  役所広司

(カラー/143分)







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.02.07 08:13:27 コメント(6) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: