いつもながら度々失礼します(*^^*)メンゴ

『萌の朱雀』は、ラッキーマンが國村隼という俳優を発見した作品でした。あぁ懐かしい♪

(*^ー゜)vPEACE!!!

(2009.12.02 23:44:42)

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2009.12.01
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カテゴリ: 日本映画

 冒頭だけ・・・のはずが、仕舞まで一気に観てしまった。
奈良を舞台に作品を撮ることで知られる、河瀬直美監督作品。懐かしい田舎の情景は、いやおうなく心に沁みて、切ない気持にさせる。
陰影は美しく、自然も美しく、人々の営みが愛おしい。
あざといほどの上手さを感じながら、素直に身を委ねられるのは、同じように物を見ている共感からかもしれない。

小さな過疎の村を舞台に、とある一家の人間模様を瑞々しいタッチで描いていく―――。

奈良県南部の山間にある小さな村。
古い屋敷に、当主の孝三(國村)とその妻の泰代、ふたりの子ども・みちる(尾野)、母の幸子、孝三の姉が残していった栄介の、5人が暮らしていた。

孝三は携わっていた、村の鉄道工事が中止され、無気力状態だが、家族は仲睦まじく暮らしているはずだった・・・。

残された家族は戸惑い苦しみの果てに、それぞれの道を生きはじめるのだったが―――。

42389-mi20070604mek_01.jpg


過疎化 によって引き起こされる、一家の悲劇は、言葉少なく淡々としているのに、じんわりと響いてくる。
物静かで優しい両親と祖母、無邪気だったみちると栄介。なんにも問題なんて起こりそうにない、幸せな一家に悲劇が降りてくるとき、始めて、苦悩のない人生なんてないことを思う。

素朴な人たちが、どんなふうに、喪失感から立ち直り、新しい道を歩み始めるのかがみどころ。
父が自殺したとはいえ、思春期を迎えたみちるの、一番の悩みは だ。
義理の兄に対する、仄かな恋慕。彼女の初々しい姿が、あまりにも瑞々しく切ない。
こういうところは、女流監督ゆえの巧さか。

歳の離れた栄介は、みちるの思いに気が付きながら、あくまでも優しく見守るのだけれど、、。
憔悴した母は、村を出、実家に帰ることを決意する。



少女の成長を通して、喪失と再生を見つめ、同時に、過疎化の進む小さな村へのノスタルジーを描いていく。
それは、私たち日本人の感覚にすごく近しいもので、たぶん欧米人には魅力的に映るなにか。
カンヌでカメラドール(新人監督賞)を受賞したのは、そういう点からでもあると思う。
ただそれらを、淡く幻想的に、時として情感たっぷりに描く河瀬監督は、才能ある人に違いない。

この10年後の『 殯の森
言葉にすることの難しい、私たちの曖昧で微妙な感情のニュアンスを映画にできる監督は、いまとても少ない気がする。





●  ●  ●  ●





音楽/ 茂野雅道
出演/ 國村隼  尾野真千子  和泉幸子  柴田浩太郎  神村泰代

(カラー/95分)







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Last updated  2009.12.02 23:41:40
コメント(3) | コメントを書く


■コメント

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『萌の朱雀』は忘れ難い作品です♪  
荻々亭主人  さん
この作品はぐっときました。
初めて観たときには、冒頭のタイトルクレジットで、むむ、いい感じと引き込まれ、そして前半で退屈しかけていたのに、ラスト直前の「おっちゃんの最後のカメラに入っとったやつ」の上映会では感動がこみ上げ、腹のあたりがふるふるふるえました。そして、退屈しかけていた前半が、実に丹念に描かれていたことに気付きました。

過疎のある一家の崩壊、そのあとに見つかった切ない恋心。喪失感が大きすぎるゆえに芽生えた光が新鮮に輝く。けれど、その輝きは痛烈に切ないですね。喪失感が父親を失った家族だけでなく、鉄道計画が挫折した過疎の村の「その後」を象徴しているようで、その切なさは苦く深くふくらんでいきました。
ラッキーマン絶賛の1作です。
が、
ネットなどで感想を調べてみると、評価は真っ二つにわかれているようです。単なる観る者の好みの問題なのか、テーマに対する認識の濃淡の違いなのか。なんとなく後者のような気がして、高度経済成長期つまり小泉改革はるか以前から存在した「格差」問題の根深さを感じます。
などと書いていると暗い気分になりますが、『萌の朱雀』は観終わったあと、けして明るい映画ではないのに「いい映画を観たなぁ」という爽快感が残りました。河瀬監督の森のとらえかたは見事です。映画とは不思議なものです。(*^о)ゞほほ

(*^ー゜)vPEACE!!!

(2009.12.02 23:22:02)

そうそう  
荻々亭主人  さん

荻々亭主人さん   
はる*37  さん
いい作品でした。
とりあえず冒頭だけみてみよう~と思ったら
深夜最後まで観てしまいました。
目の逸らせない、いい映画でしたね!


>その切なさは苦く深くふくらんでいきました。

そうでした。
あとから、さらに響いてくる感じ。


>評価は真っ二つにわかれているようです

『殯の森』もそうでしたが、毛嫌いされてしまう面も
ありますよね、たしかに。
河瀬監督のような視点から物事を観たことがないと
ちんぷんかんぷんなのかもしれない。
外国では神秘で通用するけれど、日本人には「受けつけられない」作品となってしまいそうです。
私は好きでした。
暗くて悲しい、でもおそろしく瑞々しい!

そうでしたー。
ラッキーマンさんのブログで、國村さん絶賛の感想を、当時読ませていただきました。
後姿で語る人ですね~すごい!
まだ若くて、現在とはまた違った生への悩みを演じる姿
ステキでした。
(2009.12.03 21:31:30)

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