2010/04/13
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カテゴリ: ポケラな日々
2010年4月13日(火)   シドニー 【秋】晴れ


何だかボンヤリしてます。

お袋の死を悲しむ暇もなかった東京での3週間が、シドニーに帰ってみると、
まるで夢の中のような、あるいは嘘の出来事のような気がします。

21日間に、お袋と話しをし、臨終に立会い、荼毘に付し、葬式の代わりに「別れの会」をし、
お袋の持ち物を整理し、今まで両親が住んでいた「自立型ケアマンション」を明け渡すために
部屋を片付け、親父の新居となった「完全介護付き個室」の準備を整え、
あちこちの銀行に散らばっている親父名義の預金を一つにまとめ、
お袋名義の預金の相続手続きを始め、「完全介護付き個室」に落ち着いた親父を毎日訪問し、




一番しんどかったことは、毎日の親父訪問でしたな。
オイラ達は今回、両親が今まで住んでいたケアホームの6階にある「自立型ケアマンション」に寝泊りしてたんすけど、
親父の「完全介護付き個室」ってのは、同じケアホーム内の3階にあるのです。
で、毎日6階から3階の親父を訪問してたんすけど、親父、この事でかなり混乱してまして・・・( ̄ー ̄;

お袋の事も、日によっては、もう何年も前に死んだ事になっていたり、
あるいは、死んだ事を知らなかったと言って、びっくりこいたり、
『自分の年齢について。オイラが帰る日にちについて。今度来る日にちについて。』のエンドレスなやり取りと・・・
これが毎日繰り返されたのでありました。

しかし、最近の情報ががさっぱり留まらない親父の頭にも、「お母さんはもう居ない」という事だけは、
脳の何処かにかろうじて引っかかっているようです。

それにしても、親父、女房孝行をしたものです。

お袋の最近(2月に下旬に見舞いに行った時)の言葉、『お父さん、優しいでしょ?』というのも、
まんざら的外れでは無かった訳です。
これを聞いた時は、オイラ、「何処が優しいんじゃぁ~???」なんて、思ってたんすけどね。

『先に逝かせてあげる』・・・

これって、最高の愛し方かもしれないっす。










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Last updated  2010/04/13 06:35:03 PM コメント(16) | コメントを書く


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