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二ヶ月ほど前から行方不明だった兄が、腐ってドロドロになって発見された。兄は死ぬ前に、コンセントが繋がっている時だけ生きることが出来る少年の話をしていた。そして残された部屋では掃除機がコンセントに繋がれていた・・・

コラムニストとして有名な田口ランディですが、小説を読むのは初めてです。
(コラムも1,2回読んだだけですけど)

【コンセント】の意味合い、使い方はとてもわかりやすいし、うまいですね。あやふやな境界のなかで、繋ぎとめるものであり、スイッチでもあるという。最後までずっと君臨し続けますし。(私もこの主人公同様、プラグの方をイメージしていました、本来は穴の方がコンセントなんですね)

心理学、カウンセリング、精神分析、など良く聞くような話、設定ではあるんだけど、
オカルト、シャーマンなどとの結びつきもそんなに無理がなくて話に奥行きがある。『自発性トランス』『スピリチュアル・エマージェンシー』なんてのも聞いたことなかったから面白かったし、一つの才能とする捉え方も興味深かった。

読み始めは、飾り気が無いし、一つ一つの文も短くて、どこか味気ない文章だなーと感じていた。だが、場面が緊迫してくると、逆にそれが長所となって次から次へと畳み掛けてくるし、クライマックスはとても迫力があった。この文体は意識して書いているものなのでしょうか?エッセイだとまた違うのかな?

ただ、この最後はどうなんだろう?
ユタによって導かれて、ユキが出した結論。逆に意外性はあるけど、ちょっと安易では。感応=官能というのは分かりますが、それでは変わらんのじゃないか、と。一番やりたかったのはそれ?という少々釈然としないものが残りました。もしかしたら、『アンテナ』『モザイク』と読めば印象がかわるかもしれませんけど。


ばぁちゃん、取材とか受けてないかな(笑)
一度ゆっくり話を聞いてみたいのだけれど。

一見時代遅れと思われる風習、制度が残っているのは、やはり人々が必要としているからなのでしょう。きっと存在理由(すぐ目の前に見えるものだけではなくて)があるはずだから自分にとっては必要ないからといって、いたづらに否定してはいけないのでしょうね。





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最終更新日  2003年04月14日 00時59分36秒
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