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毎月、静かなところで開催される【黒後家蜘蛛の会】(ブラック・ウイドワーズ)。

「あなたは何を持ってご自身の存在を正当となさいますか?」 
その傍らにいつも決まって控えるのは、給仕のヘンリーであった・・・

定例の会の席で、謎が提出され、出席者が議論をかわし解決にせまる、という短編集。派手なアクションなどはもちろん全くない、いわゆる【安楽椅子探偵物】。会員は、特許弁護士、暗号専門家(何だ?)、作家、有機化学者、画家、数学者の6人。(なんか毎回登場人物の肩書きを書いている気がするなぁ)これに忘れてはならないのが給仕のヘンリー。フル出場の彼こそが、この会の切り札であり、鍵を握っているのです。


舞台は常にかわらず、ひたすら薀蓄をたれます(笑)
それでもって、作者は博覧強記の才人アシモフときたもんだ。

正直、ついていけないです(涙)もう読者への要求が高すぎです。
例えば『イリアス』『オデュッセイア』をリメリック(諧謔五行詩)に書き直す、なんてなるともう完全にお手上げ。ま、これは話の主たる部分ではないのでどうでもいいのですが(笑)、謎を解く鍵となるもの自体も難しいものが多い。原語ならではの表現、なんてのは翻訳ものだと仕方ない所もありますけど。


「あぁ、そうなんだ」と鵜呑みしながら読み進めたという感じです。

それでも、会員同士の子供じみた言い争いだとか、優秀な給仕兼探偵であるヘンリーをこの会から手放さないぞ、という愛情なんかは微笑ましいです。ゲストとしてヘンリーを迎える、という演出も良いですね。

全部で12の短編、話ごとすぐ後にアシモフのあとがきがついてます。出版社は題名を変えて発表したけど、やはり自分がつけたこの題名のほうがいい、だとか。担当の人、大変そう(笑)

ミステリーとしてはかなり有名なもので、最後に給仕が解決するというこのパターンは、日本のミステリでもよく引き合いにだされます。『陽気なギャング~』にも出てきたし。クリスティとかもそうだけど、こういう古典的なものを知っていると、今の作品をより楽しく読めるという面もあるし、あとでいろいろ応用がききますね。





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最終更新日  2003年04月16日 00時36分33秒
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