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カテゴリ: カテゴリ未分類
身重の女房と、五歳と二歳の娘を連れて仙台の生家へ帰る。

子供だった頃の記憶がよみがえる。
高校生の頃、中学生、小学生。
そして五歳の時に秘密の場所だった、行人塚へ・・・

『行人塚』を含む、四作収録の短編集。

『木の一族』という題名を見た時、樹医の話かな?
なんてことを思ってました。全然違いました(笑)
ですが、本も薄かったのでそのまま読み進み。


妻とまだ幼い三人の子供。
決して楽な暮らしではない。借家を探す日々。
ささやかながらもうまく行きだした、という矢先に躓いてしまう。
肋膜炎、川崎病、緘黙症、そして・・・。

この本は、↑の『行人塚』と『古河』『ある帰宅』『木の一族』の4編からなる。
連作短編のような形で、何れも同じ男を主人公にし、その家族を描いている。
だが、それぞれの話で語り手の人称が異なる。【私】【夫】【おまえ】【彼】。
はじはそれで混乱した。正直、その狙いや効果のほどはよくわからない。

主人公は精錬の士というわけではない。むしろどちらかといえば冴えない男である。
全体的に子供に対する摂し方には温かさも感じるが、多少距離もおいている。
家族の為につらい仕事をこなしているが、妻とはどうもかみ合っていない。


電気工をしている主人公は、小説家でもある。作品には“家族”が描かれている。
(その為に、妻側の親族と折り合いが悪かったりもするのだが)
こういうものを読むのは随分久し振りで、どう感想を書いたものかよくわからない。
決して順風満帆ではない(でなければ小説にならないか)なかでの日々の生活。
かなりつらい状態にも置かれるがそれほど暗さを感じないのはなぜだろう?


ちなみに作者の佐伯一麦さんは、【サエキカズミ】とよみます。
私のように、そのまま【サエキカズムギ】とよんではいけません(笑)





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最終更新日  2003年09月26日 09時23分37秒
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