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カテゴリ: カテゴリ未分類
【誘拐】、【詐欺】に殺人。宝探しに暗号解読、果ては列車強盗まで。


『最後の一葉』(昔教科書で読んだと思うが内容は覚えていない)で有名なO・ヘンリーですが、
短編作家として非常に数多くの作品を残しているようです。
広義のミステリーの話を集めた本書は、非常にバラエティーに富んだ内容。

先ず初っ端の『あやつり人形』。
連作ものが書けそうな設定(窃盗団)をあっさりと投げ出して、ほんわかと終了。
このさりげなさ。なかなかニクイ出だしです(笑)

『とりもどされた改心』や『口笛ディックのクリスマス・プレゼント』も


『X穣の告白』『不貞の証明』の、これぞ短編!という切れ味の鋭さも見事。

“作中劇?”よくわからんけど何だか楽しい『少年と泥棒』、
お札が主人公の『よごれた十ドル札の物語』(内容はイマイチ)などの遊び心も。

『地獄で敵に』の皮肉な結末も『感謝祭の二人の紳士』のほろ苦さもいい味出しているし、
『赤い酋長の身代金』のユーモラスなところも捨てがたい。

『シュムロック・ジョーンズの冒険』『~対名探偵』『怪盗、名探偵を探す』
この三つのパロディものは、正直言ってよくわからないが、
“詐欺師ジェフ・ピーターズ物語”の5作は意外性と痛快さがあって面白い。

『死刑囚の夢』が未完で遺作となってしまったのは残念です。

と、ただひたすら題名を挙げてみました。
復讐、失踪などの扱う主題も、浮浪者、放浪者などの登場人物もそれぞれ多岐にわたります。

“文学的深みに欠ける”との評価もあるようですが、知ったことじゃありません(笑)
面白いから別にいいんだ。と私は思います。


オー・ヘンリ(1862~1910)(本名ウィリアム・シドニー・ポーター)は
ペンネームの由来さえもミステリーという短編小説の名手。
作品の多様さは本人の波乱に富んだ人生が決して無関係ではないはずです。



南部で生まれ育ち、青春時代はテキサスで過ごす。
薬剤師の資格を持ち、レインジャーを追って家を飛び出し、金持ちの娘と駆け落ちし結婚。
牧童の真似事、不動産屋の帳簿係、土地管理局の製図工、銀行の出納係等の職に就く。この頃、雑誌を買い取り、自力で発行しはじめた→『ザ・ローリング・ストーン』
しかし経営は芳しくない。そして1894年、五千ドルの【公金横領容疑】をかけられ銀行を辞める。一度不起訴になるがやがて【逮捕】される。その後保釈されるも、裁判前に妻と娘を残し【謎の失踪】。中米のホンジュラスへと。
妻の病気の為、逃亡生活を終えて帰国する。が、妻は他界。本人は有罪になり服役。
刑務所内から投稿を続ける(それ以前にも書いている)
「アマチュアとして刑務所に服役し、三年後プロ作家として出所した」
出所後、ピッツバーグに移り、やがてニューヨークへと。
花形の流行作家の仲間入りを果たした。(当時、読物雑誌が大衆娯楽の最大メディアの地位を確立していた)
1904・5年のニ年間で120作の短編を書いたのがピークだった。
その後急速にペースを落とす(一度復活するが)。
1910年、肝硬変、糖尿病の併発で死去。
300余の作品と数千ドルの借金を残す。(流行作家だったが、浪費家でもあった)

とても興味深い人である。
これだけあれば、凄い小説家になれるのも当然か(笑)
体験談、仲間から聞いた話、などネタには困らないだろう。

『O・ヘンリー ミステリー傑作選』小鷹信光編/訳 河出文庫(昭和59年6月初版発行)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

多少、手直し。(地名など違っているものがありました)

それと…
ぐぉー、日付間違えた!(自分のなかでは順番があるもので)
すみません、というわけで12/9からこちらへ移動します。
レスをつけて頂いた方々、申し訳ございません。
日付変えても、レスは前の日付の方にそのまま残ってしまうので、勝手にこちらにコピーさせて頂きまして、もとのオリジナルを消去させて頂きます。ごめんなさい。





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最終更新日  2003年12月10日 01時26分45秒
コメント(6) | コメントを書く


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Re:『O・ヘンリー ミステリー傑作選』 小鷹(11/25)  
123mao  さん
isemariさん(転記させていただきます)<br><br>こんにちは。<br><br>>というわけで早速やらかしてます(汗)<br>>一応、全部【新しいPC】について書いたつもりでし>た。<br>>文章力、構成力の無さをお詫びいたします(苦笑)<br><br>あらら(笑)。いや、あたしの読解力のなさでしょう(笑).<br><br>ちなみにあたしも本の感想以外のことばっかりなので、お気になさらずに。ぼちぼち付き合っていきましょう。<br><br>>オー・ヘンリーには“文学的深みに欠ける”という評>価もあるようですが、知ったことじゃありません<br>>(笑)<br>>面白いから別にいいんだ。と私は思います。<br>激しく賛成。でも、あれってミステリーかな?という疑問は残りますが(笑)。ええと、私は桃源郷の客、とか、緑の扉とか、恋に悩む息子のためにお父さんが馬車を雇って交通渋滞を起こす話(キューピットの何とかかな?)とか、ハッピーエンドなんだけど最後にうまい!とニヤっとさせられる話がスキカナ. (12月9日16時44分) (2003年12月10日 00時34分22秒)

Re:『O・ヘンリー ミステリー傑作選』 小鷹(11/25)  
123mao  さん
夢の助1039さん(転記させていただきます)<br><br>『最後の一葉』で有名なO・ヘンリー、まさにボクもそれだけの認識でしかなかった。<br>ミステリーをこんなに書いてたってのも、意外だったけど、その生涯も、ヘェーって驚き。<br>作家の生涯って、時に、その作品より面白かったりすること、ありますよね。<br>O・ヘンリー、関心すらなかったけど、少し気になりだした。 (12月9日19時28分)   (2003年12月10日 00時35分44秒)

Re:『O・ヘンリー ミステリー傑作選』 小鷹(11/25)  
123mao  さん
かま玉うどんさん(転記させていただきます)<br><br>そうなんですよね。O・ヘンリーって『最後の一葉』や『賢者の贈り物』(←今が旬ですね。)が有名なんで、道徳的な感じかと思うと、結構違ったりするんですよね。<br>かなり昔に、短編集を読んで、そんな感想を持ったことを思い出しました。<br><br>ところで、<br><br>>オー・ヘンリーには“文学的深みに欠ける”という評価もあるようですが、知ったことじゃありません(笑)<br>>面白いから別にいいんだ。と私は思います。<br><br>賛成です!<br><br>(12月9日23時18分) (2003年12月10日 00時36分59秒)

Re:Re:『O・ヘンリー・・・』 isemariさんへ  
123mao  さん
すみません、またもややらかしてます。<br>一人でごちゃごちゃと。<br><br>>ちなみにあたしも本の感想以外のことばっかりなので、お気になさらずに。ぼちぼち付き合っていきましょう。<br><br>どうもです~。<br>いいですね、ぼちぼち。こちらこそお願いします。<br><br>>ええと、私は桃源郷の客、とか、緑の扉とか、恋に悩む息子のためにお父さんが馬車を雇って交通渋滞を起こす話(キューピットの何とかかな?)とか、ハッピーエンドなんだけど最後にうまい!とニヤっとさせられる話がスキカナ. <br>-----<br>おっと!多分、全て読んでないです~。残念。<br>isemariさん、読書経験がホント豊かですね!<br>今回で興味を持ったので他の短編集も探してみます。<br>“最後にうまい!とニヤっと”ってまさしくそうですね!これぞヘンリーの醍醐味!!<br> (2003年12月10日 00時50分23秒)

Re:Re:『O・ヘンリー・・・』 夢の助1039さんへ  
123mao  さん
>ミステリーをこんなに書いてたってのも、意外だったけど、その生涯も、ヘェーって驚き。<br><br>そうなんですよね。私も古本屋で見つけた時、かなり意外で(ミステリー?って)、読み始めてまた意外に思い、あとがき読んでさらに意外に(しつこい!)思いました。<br><br>>作家の生涯って、時に、その作品より面白かったりすること、ありますよね。<br>O・ヘンリー、関心すらなかったけど、少し気になりだした。 (12月9日19時28分)  <br>-----<br>ホントこの生涯はなかなか凄いですよね。<br>作家へのスポットの当て方に定評のある夢の助さんに興味を持ってもらえたのら本望です(笑)<br> (2003年12月10日 01時20分28秒)

Re:Re:『O・ヘンリー・・・』 かま玉うどんさんへ  
123mao  さん
>そうなんですよね。O・ヘンリーって『最後の一葉』や『賢者の贈り物』(←今が旬ですね。)が有名なんで、道徳的な感じかと思うと、結構違ったりするんですよね。<br><br>いやー、私なんて『賢者の贈り物』すら知らず(汗)<br>今が旬なんですか?<br>季節的?なことか、それともヘンリーブームか。<br>ちょっと調べてみます。<br><br>>かなり昔に、短編集を読んで、そんな感想を持ったことを思い出しました。<br><br>押さえられていたんですね!ホント幅広!<br>文学的な価値うんぬんの話、そういう眼で見れればなぁーと思うのですが、素養がないので難しくて。なので“読んでいてグッと来るものがあったか?”が重要な判断材料になります。かなり適当な尺度ですが(笑)<br><br> (2003年12月10日 01時26分44秒)

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