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カテゴリ: カテゴリ未分類
『圧縮』に続く、シリーズ2巻目。
未読の方は、ネタバレになりますのでご注意ください。
(続きものは書くのが難しい!)
少し唐突に思えた1巻の終わりから物語はそのまま続く。


目の前には、“擬似重力”をその身にそなえるボイルドが立ちはだかる。

やがて舞台は、全ての禁じられた科学技術誕生の地、【楽園】へと。
“完全な固体”になることをテーマとする、呼吸をしない、【トゥイードルディ】。
“巨大な端末であるプール”に住み、電子の海で泳ぐ、【トゥイードルディム】。
三博士、【フェイスマン・イン・ザ・ケイジ】・・・
バロットの選択、出した答え、進むべき道とは?


楽園内で交わされるそれぞれのやりとりが面白い。
難しいんだか、簡単なのだか良くわからないけど。

「この世で好奇心ほど暴力的なものはあるまい。そして他ならぬ好奇心によって、人も動物も生きておる。そのことを知り、そのことに耐えられる者こそ人間と呼ぶべきだ」 P143

トゥイードルディ、トゥイードルディムという、ちょっと変った名前。
何かモデルがあるのだろうと思い、少々調べてみたら『鏡の中の国のアリス』からとっているようです。浮遊移動式“卵型”住居、【ハンプティ=ダンプティ】もそう。(このモデルのイラストは見たことがあるなぁ。)


さぁ、そしてこの後はいよいよ話題の(?)カジノシーンへと突入する!
話はこうやって繋がっていくのか。
様相がちょっと変わってきます。ドクターの存在感が強くなる(笑)

丁度(と言ってももう結構前からか)、『神はダイスを遊ばない』森巣博(新潮文庫)を読んでいる途中だということもあり、このあたりの駆け引きがなかなか楽しく読めた。勝負の仕方自体に違いはあるけど、やはり根っこの部分は似てくる気がする。こういう世界、私は全く無理だな。

なんだか引き込まれていってしまう。ちょっと漫画みたいな部分もあるけど。
深刻さと軽やかさのバランスがいい。ページがどんどん進む。

いよいよ佳境!というところで 第三部 【排気】へと!

『マルドゥック・スクランブル The Second Combustion―燃焼』 冲方丁 ハヤカワ文庫JA (2003年6月発行)





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最終更新日  2004年03月01日 01時26分17秒
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