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『Calling You』↑、 『傷 ―KIZ/KIDS―』、『華歌』の3編収録。

まず、表題作。
孤独感に打ちのめされながらも、表面的には平気なフリをする。
耐えられずに、つくりだした幻影。
それが意味をもちはじめて・・・

まず設定、アイディアが見事♪
ここからさらに!
あれを加えて、あっちの要素も取り入れて、そしてラストはしっかり締める。
(何のことだかわかりません。笑)

読みやすく、すぐ話に入り込むことが出来る。辛い内容があっても読後感は悪くない。
人気があるのも肯ける。

『傷』
能力を持ってしまった少年。
しかし発揮するには【痛み】が伴う。
そっくり同じではないにしろ、似た設定は比較的よくあると思う。
主人公が少年だと、「壊れてしまうのでは?」というくらい純粋だ。
正邪入り混じった其処彼処にいるような人物、の話で読みたかった。
このままでも嫌いではないけど。

『華歌』
歌う華。

作者もあとがきで、「本に醤油をかけられる」と心配しているほど(笑)
なお、書いた理由として
この話に挿入されるイラスト(羽住都)が見たかったから。とも語っているが、
照れ隠しでしょう。いろいろ試している気がします。
そういえばこの本の少し前に読んだ『冬の教室』でも大塚英志が同じように言っていたなぁ(笑)


主人公と、病院で同室になった二人との交流(?)が気になった。
徐々に関係が築かれていくのが好きなのです。
ただ、仕掛けはなくても良かったのに、とも思った。(うるさいヤツ)
核になる部分を書くうえで、必要だったのかもしれないが、
「作られた」感が強くなって、話の中身よりもテクニックに眼がいってしまいました。
それでもサービス精神旺盛で、巧いのは充分わかる。
これ以上何を求めているのか、自分でも曖昧なのだけれど、
もっと話にのめりこませるような、凄い話を期待していまいます。

ちょっと『あとがき』を取り上げすぎたか。
これも一つのウリだから、ネタばれしすぎないように気をつけないと。

『きみにしか聞こえない ―CALLING YOU―』 乙一 
角川スニーカー文庫 (平成13年6月初版発行)





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最終更新日  2004年10月24日 16時01分21秒
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