お霊参り2

お霊参り2

稲川淳二の著書




稲川淳二



「真下の怨霊」
NPO法人に勤務する女性の体験。
彼女はバリバリのキャリアウーマンでNPO法人の紹介であるアパートに越してきた。
しかし、明朗活発な彼女がアパートに住むようになって、暗く、他人と打ち解けない
性格と変わっていった。
そして、ある夜にゴロンと転がる物体の中に、目、鼻、口と付いているのを見てしまう。
『うぎゃ~』と言う声を出した後のことは覚えていない。
目が覚めたら病院のベッドの上だった。
医者が曰く
『あなたは肉体的にも精神的にも衰弱しきっていて、何時死んでもおかしくない』
彼女が真下の怨霊に狙われた1回めは、これで難を逃れた。
彼女は入院することで本来の明るさと明朗さを取り戻した。
そして、海外へ赴任して実績を残して日本に帰って来た。
たまたまの飲み会の席が入院するはめになったアパートの近くだった。
なぜか、彼女は飲み会の途中で席を抜け出し、そのアパートへ向かう。
そして、以前に自分が住んでいた部屋のドアに鍵がかかっていないことを確認すると
よせば良いのに部屋の中に入って行く。
そして、丸い輪の中に首を通したときに急に苦しくなった。
『もう、私は死ぬんだ』と思った時に、同じNPOの同僚の男性に助けられた。
彼女は自分から、上から下がるロープの輪に首を入れていたのでした。
しかし、彼が後を付けてきてくれたお陰で首が絞まった直後に救出することが出来て
彼女は2度に渡って一命を取り留めました。
実はその部屋は、不治の病で監禁された上で亡くなった男性の牢屋だったのです。
たぶん、彼は彼女を狙っていたと思うのです。



「非常階段の生首」
ある男性が、夜、自宅近くを友人と歩いている時のこと。
友人が急に
「俺、今、いやな物見ちゃったよ」と言う。
今しがた通り過ぎた建物の螺旋階段の上に首だけが乗っていたとのこと。
嫌がる友人を引き連れ、現場で確かめることにした。
そこは、いつもは見過ごしてしまっていた場所で建物に螺旋階段が
交差するように2つ付いている。
友人は、交差する当たりの場所で生首を見たと言うが、生首はなかった。
数日後、その男性が1人で歩いていた時に生首のことを思い出し
その場所へと行ってみることにした。
問題の建物に着くと、なんだかおかしい。
それは、確かに2つあった螺旋階段が1つしかなかったことだった。




「餌食」
母を伯父と祖父に殺された娘が、親の仇を取るために
姉妹のように一緒に育った来た、伯父の娘(従兄弟)を殺そうとする。
従兄弟の彼が間一髪のところで助けるが、娘を殺人者にしないように
との殺された母の霊が彼を現場へと導いたのでした。


新稲川淳二のすご~く恐い話(窓を叩く女)
「窓を叩く女」
稲川淳二さんが小学生のころの話だそうです。
友人のおじさんが、1Fが工場、2Fが事務所の建物の
夜警をやっている時の話。ある晩に2Fで音がするので
見に行ったら、爆弾で顎が飛んでしまったであろう
女の幽霊が出た~。
怖くなり、自分の部屋である宿直室まで逃げてきても
追ってくる・・・
実は、たくさんの方がなくなった防空壕の入り口が
宿直室があった辺りだとのこと。



「連れてけや」
稲川淳二が霊の探訪に出かけた先で体験した怪異。
仲間の運転する軽トラックに乗って、夜道を走っていると
「連れてけや」という声が二人の間から聞こえた。
その直後、携帯電話に霊感の強い友人から連絡が入った。
ただ、電話が混線していて、別の言葉が聞こえると言う。
廃墟と化したガソリンスタンドに車を停車させようとすると
『そこはダメ~』と言う声とともに、電話が切れてしまった。
軽トラックは、運転手がスピードを上げたために停車しなくて
済んだが、荷台に何かがいると言う・・・。
突然、骸骨が正面に見え、消えたかと思うと天井が
ドンドンドンとすごい音を響かせるようになった。
やがて、音も収まり、事なきを得た。

霊感の強い友人が電話でのことを言うには・・・・
男とも女ともつかない低い声で
「こいつは生かしておかねぇ」と言っていたそう。



「橋の女」
同僚数人と会社の上司の別荘へ遊びに行ったときのこと。
最終電車で来る同僚一人を駅まで車で迎えに出た男性は、途中の橋で
ピンクのスラックスをはいて、橋の下を眺める若い女性を見かける。
同僚を乗せ、別荘へ戻る車中でピンクのスラックスの女性の話をしたところ
『自殺ではないか?』とのことで、様子を見に行くことにした。
ピンクのスラックスをはいた女性は、相変わらず橋の下を眺めている様子。
二人も同じように、橋の下を見た。
すると、水面の上に女性の上半身が立っている・・・
訳がわからず眺めていたが、同僚が納得のいく説明をしてくれた。
『橋の上と下にいるのは同一人物で、橋の上が下半身、橋の下が上半身と
いうことだ』
つまりは生きている人間ではない、と気づいた二人は悲鳴とともに車へと逃げた。
別荘に着いて一連の話をすると、上司が過去に起きた橋での死亡事故の話をした。
大型トラックの事故に巻き込まれて、上半身と下半身を切断して亡くなった若い
女性がピンクのスラックスをはいていたとのこと。


新稲川淳二のすご~く恐い話(真夜中の訪問者)
「真夜中の訪問者」
夜中に友人から『これから行っていい?』と電話が入った。
しかし、彼はもう死んでいる。
尋ねてきた彼が生前と同じように話をする姿に、始めは『生きている』との
思いをめぐらすが、その後の話で『霊』であるとの確信にかわる・・・


新稲川淳二のすご~く恐い話
「北海道の花嫁」
北海道の牧場に働きに行っていた男が、そこの娘さんに『迎えに行く』と
言ったまま、東京へ戻り大学を卒業、就職して3年が過ぎた。
そして突如、働いていた北海道の牧場へ行くことにした。
牧場に着くと、娘さんが亡くなって墓に埋めてきたところだという。
その日は牧場に泊まった。
翌朝、目覚めると隣に亡くなった彼女が寝ている・・・・
彼女をお墓へ返して翌朝を迎えると、またも彼の隣に彼女が寝ている。
彼女が歩いてくる訳もない。
ビデオカメラを設置してみると、実は彼が墓から彼女を連れてきていた。
しかし、不明な点がある。
彼が彼女を連れて来た初日、誰も彼に墓の場所を教えていないということ。





本の中では「群馬県」と紹介されていますが、埼玉県熊谷市の交差点。
事故多発地帯であるとともに、霊の目撃も多い場所。
国道17号と国道407号線が交わる交差点。
国道407号線は、他の場所でも霊の目撃情報が多い道路となっている。





「首の周りに取り憑くもの」
稲川淳二が心霊探索で訪れた、東北のあるペンションでのこと。
ペンションへ向かう途中で、事故車と思われるまだ新しいバイクが倒れていた。
あまり気にも止めずにペンションへ向かう。
オーナーが首を吊ったと言われているペンションでは、誰のイタズラか
洗面所の鏡に『サクマ』とペンキで書かれていた。
ペンションをあとにした一行は、どういうわけか道に迷い、行き止まり・・・
そこは斎場で通夜の最中であった。
故人の名は『佐久間』、気になったスタッフは事情を聞いてみることにした。
すると、例のペンションへ友人と肝試しに行き、怖がる友人を置いて
一人でペンションへ入って行ったのが亡くなった彼だった。
しばらくすると、『殺されるぞ~』と叫びながら出てきた彼はバイクに乗り
友人達と逃げたが、後に発見された彼は首を切断されていた。



「北側の扉が鳴る」
稲川淳二のおばあさんが亡くなった時の話。
生前、おばあさんが言っていたことが、次々と現実のものとなる。
表題の話は『人が亡くなると北側の扉がなる』と言ったおばあさんの言葉通り
かなり大きな音がしたようです。
その他、おばあさんが言った言葉通りのことが現実になって行くことから
霊は存在するという答えを導き出してもいいですよね。



「鹿の面」
ある時、ある旅館に家族連れのお客さんが来た。
お父さんとお母さん、それに小さなお子さんがいて、三人兄弟。
シーズンオフに来て近くの湖で釣りをするつもりだった。
着いてすぐ、お父さんは一人で釣りに出かけた。
お母さんは部屋で寝ていた。
子供たちは旅館の中を走り回っていて、鹿の顔の剥製を見つけた。
上のお兄ちゃんが弟たちにいいとこ見せようと、刀のおもちゃで
鹿の顔を叩いたり、鹿の鼻を切っ先で刺したりした。
すると、鹿の剥製が落ちたので怖くなった3人は母の元へ走った。
ただならぬ様子に訳を聞くと、母は子供たちを怒った。
その夜・・・
夕飯の時間になっても、お父さんが帰ってこない。
すると
『警察から電話です。ご主人が、ご主人が・・・』
お母さんが電話に出ると、お父さんが湖に落ちて溺死。
警察は当初、誤って湖に落ちたと思っていたのですが
現場検証の結果、鹿の足跡があったそう。
どうやら、不意に背後から鹿が現れて、それに驚いて足を
滑らせて湖に落ちたらしい・・・・



「学園祭の夜」
ある方の大学1年生のときの体験。
学園祭の時に、しこたまアルコールを飲んだあげくに
急性アルコール中毒で病院へ運ばれた・・・
病院に運ばれたことは記憶に残っていた。
深夜、ふっと目が覚めた。
すると、カーテンで仕切られた向こうで人の気配がする。
誰か付き添ってくれたのかと思い『すまないなぁ~』と声をかけた。
返ってきた答えは『行こうや』。
どこに行こうというのか・・・・
『お前、誰だ』
その声をよ~く思い出したら、高校3年に死んだ親友の声だった。
『俺だよ』
カーテンから手が出てきた・・・そのまま、朝まで気絶していたそうです。



「死ぬほど怖い幸せな男の話」
自分の先祖を研究している祖父から聞いた
先祖の名前をメールアドレスに使い始めた途端
女にはモテモテ、給料は上がる、さらには
自分の知らない叔父の遺産が転がり込む。
今が幸せ過ぎて、死ぬほど怖いという話・・・


>
「葬式の仕出し屋さんの話」
ある葬式の仕出し屋さんでパートで働く女性の話。
その日は、翌日の予約もなく、暇で早く帰ろうかな~と思っていると
店の裏口に真っ青な顔した男性が立っている。
よくあることらしいのですが、何度見ても気持ち悪い。
だって、生きている人ではないのだから・・・
裏口に生きていない人が立つと、必ず予約が入る。
その時も、案の定、予約の電話が葬儀屋から入った。
『〇町の〇〇さん、今亡くなったから、明日いつものやつで
 寿司〇人前 てんぷら〇人前・・・・予算は〇〇で』



「お寺に泊まった銀行員」
ある関西にお住まいの銀行員の方からうかがった話だそう。
お寺のお賽銭を集金する担当の時期があって
正月明け早々にあるお寺へ仕事で伺った。
その日のうちにお金が数え終わらないことと翌日も打ち合わせが
あったことから、その日はお寺に泊まらせてもらった。
深夜、目が覚めると大勢の人が話す声がする、しかもうるさい。
なんとか寝ようとするが、うるさくて寝られない。
しかたなく、こんな夜中に何を騒いでいるのか、見に行くことにした。
騒がしいのは本堂のようで、足音を忍ばせて本堂へ向かった。
『まけて~な~」
『い~や、これ以上は一銭もまけられまへん』
なんか、値引き交渉やってるな~と思いながら、本堂の戸をわずかに
開けてみたが誰も見えない・・・。
そこで、中が見えるほど戸を開けてみると・・・・
そこには彼が集めた賽銭を入れた袋が3つあるだけだった。
住職に話すと
『賽銭にこもった人々の執念や執着が話をさせたのだろう』と言ったとか。



「杉山~、ありがとうな。ありがとうな!杉山ぁ!」名優は泣きながら叫んだ・・・

10年間、マネージャーをやっていた杉山さんが入院中のある早朝の3時。
『おはようございます。4時きっかりにお迎えに上がります』と電話が入った。
声は聞き覚えのある杉山さんの声・・・
そこへ、今度は現マネージャーから電話が入った。
『おはようございます。4時30分にお迎えに上がります』
話を聞くと、電話をかけてきたのは今のが本日初めてで、杉山さんが
3時ころ病院で亡くなったとのこと。
それを聞いた途端、杉山さんが4時にあの世へ迎えにくると思って
怖くなった。
そして4時、杉山さんの霊とおぼしき気配が部屋に入ってきたときは
恐怖の絶頂。
しかし、部屋から出て行く時には『ただ単にあいさつへ来た』とわかり
『杉山~、ありがとうな。ありがとうな!杉山ぁ!』と出て行く気配に
泣きながら叫んでいたということです。



「蓼科高原での不思議な出来事」
稲川淳二が蓼科高原のペンションへ事務所の人たちと
遊びに行ってた時のこと。
稲川淳二だけ大阪の仕事があり、事務所の若い男性に
茅野駅まで送ってもらった。
車から降りた後、車を見送っていると男性は若い女性と
待ち合わせをしていたようで、2人の女性が車に乗って
楽しく話してペンション方面へと去って行った。
数日後、その若い男性と顔を合わせたので冷やかしてやった。
『うまいこと、呼び込みやがって~』
彼は照れながら、頭をかいた。
『で、どっちなんだい?。おまえの彼女は?』
『助手席に座っていましたよ』不思議そうに彼が答える。
『いや後ろにもう一人、前の座席へ首を伸ばして話していた
女の子が乗っていただろ?』
『いえ、二人だけでした』・・・・・
数日後、『わかりました、わかりました』って彼がやってきた。
実は、当日は彼女ともう一人来る予定だったのだが
途中で事故に巻き込まれて亡くなっていたとのこと。



「身の毛もよだつとは、こういう話を言うのでしょうねぇ」
ある女子高校生6人で旅行へ行くことになった。
そして、6人の中のA子の彼氏が現地で落ち合うことになっていた。
当日、列車を乗り継いで目的地の駅まで到着。
あとは、貸別荘までローカルバス。6人はバスに乗った。
バスの中は彼女たちしか客がおらず、ワイワイと楽しく騒いでいた。
突然、 ドーーーン!!
A子の目の前は真っ暗になったが、すぐに先ほどの風景が目に映る。
やがてバスは貸別荘へ到着。
荷物を運び入れて一段落すると、友人の一人とA子さんがお風呂へ。
そこで友人はA子さんに、彼氏が死んだことを説明するが、A子さんは信じない。
すると今度は、ドアをドンドン叩く音と共に彼の声が聞こえてきた。
『A子、ここを開けてくれ』
しかし他の5人は、口を揃えて
『ドアを開けたらA子が死の世界へ連れて行かれるよ」』
迷いに迷って、A子はドアを開けた・・・・
目の前が真っ白になったと思ったら体中が痛み出して、だんだ周りが見えて来た。
自分だけが座席に引っかかってる。
運転手も友人も、車両の前側に衝突して血だらけで誰も動かない。
次にA子さんが目覚めたのは病院のベッドの上。
実は、バスはトラックと接触して崖から落ちて運転手も友人5人も即死。
A子さんの彼氏もオートバイで事故に巻き込まれて即死していた。



「引越しした後、部屋に落ちている謎のもの、いったい誰がこの部屋にいるのか」
東北の国立大学に通う男性が借りたアパートでのこと。
ある日、長い髪の毛を見つける。
女性を部屋に招いたこともないのに、おかしいなぁ~と思いながら捨てる。
すると、今度は友人から
『おまえの部屋に女性がいるのを見たぞ。彼女が出来たらなら紹介しろよ』
と言われた。
彼女どころか、女性の知り合いもいないのに・・・。
ある日、窓ガラスに小さい手の跡があることを発見。
それは窓の内側から、女性の手の大きさの跡だった。
気持ちが悪いので、お札を部屋の中に貼った。
その後、しばらくは何もなく過ごしたが、ある晩、突如、それはやってきた。
真っ暗な中「ずず~」「ずず~」と畳を引きずる音が近づいてきたと思ったら
長い髪の毛が顔にかかった。仰向けに寝ていたので、どうも真上にいるようだ。
動こうにも動けない。
じーっと耐えていると、突然気配が消えた。
体も自由になった。
急いで蛍光灯を点けると、部屋中のお札が剥がされて一箇所に丸めてあった。
彼は一目散に友人のアパートへ逃げ込んだ。
そして、荷物を取りに行くのにも同行してもらった。
荷物を取った帰りに寄ったラーメン屋で話を聞いていたら、彼の部屋は有名な
幽霊が出るという部屋だった・・・



『怨念』というのはあるんだと思わせる事件がある・・・
あの大スターだった田宮二郎。
猟銃で自殺しちゃいましたよね。
田宮二郎が住んでいた土地の前の持ち主はドイツ人だったが、この人も猟銃で
自殺して死んでる。
そして、その前の持ち主はオランダ人で、すぐ下の川で原因不明の死を遂げている。
原因として、田宮二郎宅の隣にお寺があって、そのお寺の釣り鐘堂が田宮二郎宅の
すぐ下にある。
その昔の戦国時代、合戦の手柄の申請に殺した相手の手首を切って、上役へ届けた。
その届けられた手首を葬った場所が釣り鐘堂なんだと。



「北国の病院の怪」
札幌のスキー場で右足を単純骨折をして市内の病院に
入院していた女性の体験。
入院1日めの深夜に看護婦と思われる足音が頻繁に聞こ
えてきて、あまり眠れなかったので、朝の回診で医師や
看護師に聞いてみた。しかし、昨晩の2階は何事もなく
看護師が廊下を走るような事はなかったとのこと。
そして4日めの深夜に、ついに正体を見てしまう・・・
2人部屋を1人で使用していた、もう一つの空きのベッドの
間仕切りに、看護師と患者と思われるシルエットが写る。
『どうしよう、どうしよう、私のミスで死なせてしまうなんて・・・』
この場から逃げなくてはいけないと、ベッドから這い出ると
患者の老人と看護師の視線は自分へ向けられていた。
そのまま気を失い、朝助けられた。
その病室では看護師の点滴ミスにより患者が死亡、看護師は
自殺を遂げていたことがわかり、その日、強引に退院した。



「言うなよな」
稲川淳二が一人、とぼとぼと歩いていると、踏み切りの向こう側に気になる人を発見。
気になると言っても、好意がある方の反対。
雰囲気が変、姿も変、何かがちぐはぐ・・・。
まだ距離があるので、はっきりと見えない。
近くまで来たら、はっきりと見てやろうと思い、すれ違うのを待っていた。
すれ違いざま
『言うなよな』
と、その男が稲川淳二に言ったとか。



「お婆さんの忘れ物」
ある大工さんがお婆さんを幽霊とは知らずに
自分の車で家まで送ってあげる。
車に残っていた忘れ物から、お婆さんがこの世の
人でないことを知ることとなる。
ある日、同僚に車で送ってもらう時に、お婆さんの
家に向かいながら霊体験を話すと・・・・
お婆さんが亡くなったひき逃げ事故を起こしたのは
その同僚だったという話。



「川原でボール遊びする女の子」
奥多摩へキャンプをしに行った3人の男性の体験。
ある川原で、ちょうど何かを燃やした跡の場所を見つけたんで
ここで火を焚こうということになって、食って飲んで盛り上がった。
1人の男性が川原から「ボーン、ボーン、ボーン」と音が聞こえて来るのに気づいた。
『ボールを突いて遊んでるな。こんな遅い時間に』と思った。
今度は、ボールがこちらに転がって来る音がした。
見ると、暗闇から転がって来るのは生首で、その後ろから首のない女の子が現れた。
そこで彼は気絶したそうです。
この場所って、もう死刑が執行された○○が女の子の遺体を焼いた場所では
ないかということです。



「最後のクラス会」
中学校を卒業して何十年目かの同窓会をやった時のこと。
一人の同窓会の出席者が、通知では18時30分の開始時間が18時に
変更になったとの幹事からの連絡を受けていた。
しかし、自己の都合で18時20分ころ会場に到着した。
会場に入ると、皆、黙って下を向いている・・・
『どうしたんだ?』と尋ねると幹事が話し出した。
今まで何回もやってきた同窓会に、クラスのいじめを一人で受けていたK美が
毎回参加していたので、今回の同窓会の開始時間の変更を通知しようと自宅へ
電話をしたところ、彼女の母が出て「K美は中学校を卒業してすぐに自殺した」・・

幹事が説明をしている間に時間は当初の開始時刻の18時30分になろうと
していた。すでに、いじめを受けていた彼女以外の出席者は全員揃っている。
すると、宴会場の外からスリッパを履いて歩く音が『ピタ・ピタ』と近づいてくる。
これには一同『ごめんなさい』と謝った・・・
やがて足音は遠ざかって行ったそう。



「泳がなかった友」
海辺で生まれ育った人の話。
その村には沖に小さな島があった。
泳ぎの得意だった彼は、これまた泳ぎの得意だった友人と島目指して
泳ぐことになった。波はおだやかだった。
しばらく一緒に泳いでいると、友人がボコっと沈んで浮いて来ない・・・
『あれ、あいつどうしたんだろう?』心配になってきた。
そしたら、ガバっと友人が浮いてきた。
一安心しながら、一緒に島まで泳いで行った。
島に着くと、友人は暗い表情のまま口を開こうとしないで泣いている・・・
しかたなく浜辺に戻ることにした。
しばらく一緒に泳いでいたら友人がいなくなってしまった。
『どうしたんだろう?』と思っていると、浜辺で人が多数集まっている。
人ごみの中へ入っていくと、今までいっしょに泳いでいたはずの友人の
水死体があったそう・・・



「靖国神社」
俳優の岡崎友紀さんの体験。
岡崎さんが幼かったころ、靖国神社が遊び場の一つだった。
若いお手伝いさんがいて、岡崎さんが遊びに行くとついて行く・・・
お嬢様付きのお手伝いさんだったのでしょう。
いつものように靖国神社の鳥居をくぐると、右手にある大きな木に
祠のような大きな穴が開いていて、岡崎さんとお手伝いさんは中へ
入ってみることにした。
長いトンネルを抜けるように、少し歩いていると先が明るくなってきた。
洞窟を出ると、そこは桜で有名な千鳥ヶ淵。
とてもじゃないが、今まで歩いた距離で行ける場所じゃない。
長い距離を歩いて、家まで帰ったそうです。
次の日には、祠のような大きな穴はなかったとのこと。



「血を吐く面」
稲川淳二が『アフタヌンショー』という番組の食事会で一緒になった
実業家の体験。
この人は古い物、イワク付の物を集めるのが趣味で
今までもいろいろと集めていた。
ある日、いいお面が手に入ったと聞かされたが
その日を境に不幸な出来事が続く・・・
経営しているお店が火事になったり、お店の従業員が自殺したりと。
やがて、その人自身にも心臓の異常が起こるようになり
ある日、お面から大量の血が部屋中に撒き散らされている光景を
目の当たりにすることになる。
知り合いの霊能者に連絡をすると、面を持ってすぐに来るように言われた。
霊能者曰く、面は生首で、もう少しで殺されるところだったとのこと。
古い物、特に外国の物は気をつけないと、とんでもないことになるそうです。




桂米助さんの体験
帰宅したある日、高校のクラス会の連絡が入ったと奥様から知らされた。
誰から電話が入ったかと訊くと『Tさんという女性』だったとのこと。
確かにTさんは同じクラスだったが付き合いがなかったので
同じクラクだった友人に電話をしてみた。
『元気かー、今度クラス会をやるんだってなー』
と言うと
『おまえ、どうして知ってるんだ?』
と訊かれたので
『Tから電話がかかってきて知った』
と応えると
『え?Tは20歳の時に死んでいるぜ』
その時は、悪い冗談を言うものだと思っていた。
その後、クラス会へ出席して、自分に連絡をしてくれた人を探したが
いない。
そして、思い出した・・・自分は引越しをして間もなかったので
誰にも電話番号を知らせていなかったと。
幽霊だからかけることが出来た電話だったと
それ以後は霊の存在を信じるようになったんだとか。




「3年A組」
今はもう、亡くなってしまった男性の体験なんです。
大学の生活にも慣れてきた彼の元へ、中学の同窓会の通知が来た。
夏休みだったので同窓会の後、中学時代の親友4人で会った。
そして、中学時代の話に花が咲き「3年の時に行った神社に行こう」という
ことになった。それは、クラス全員で願い事を書いた紙を箱に入れて神社に
供えた物だった。行ってみると、箱はそこにあった。
たまたま取り出した紙に書いてあった名前は、高校の時にトラックを走って
いて倒れて亡くなった女生徒のものだった。頭が良くて綺麗な人だったが
目立たない、控えめな女性だった。中を見ると『○○君が好き』・・・・
○○君とは4人の中の1人、そして『これを勝手に見た者は必ず殺す』と
書いてあったのです・・・・・・
彼は、その後彼女に付きまとわれ『お願い、死んで』と抱きすくめられた等の
話を親友の一人にすべて打ち明けていたそうです。
でも、その2日後、東北自動車道で事故に巻き込まれて、彼は亡くなった
・・・即死だったそう。


後ろに霊が・・





「ミステリーナイトツアー会場にて」
その名の通り、怪談話のライブをしている最中に起きたことなんです。
ちょうど、その時は「北海道の花嫁」の話をしていたときなんですが
会場がざわついたんです。そして左肩が重くなったのを感じた。
でも、話は最後まで続けたのです・・・
ライブ終了後、仕事関係の人で霊感のある人なんですが楽屋に訪ねて
くれたんです。その方が、左肩に女の人が来ていたと・・・・
また、会場で作為的に動かしていた光とは別に、小さい光の塊が左右を
行きかい、漂っていたとのことでした。

こういうハプリングは時々あるんです。
それを、期待しているところもあるんです。




© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: