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2009/01/03
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カテゴリ: はみだし日記
「永遠のアルセン」

「あいつを置いていくなよ。」

決して背が低くはない女性を見下ろす。

「分かってるわよ、あいつより先に死んだりしないわ。わたし強いもの。」

鍛え上げている体を伸ばし女は断言する。

彼女なら大丈夫だろう。

彼女といればあいつは幸せになれる。

だが、もしも……

「だが、もし……。」



「もし!わたしが先に死んだら大人しくあんたに譲るわ。化けて出たりしないわよ。まあ、そんな日は来ないと思うけどね。わたしはあいつが好きだし、長く一緒にいるために精一杯の努力をするから。」

そうだろうな、俺もそう思う。

女性のはつらつとした魅力に男は目を細める。

あいつは大事な相方だった。

このままずっと、二人で世界を回るのも悪くないと思っていたが、あいつは別の道を選んだ。

自分とした事がのんきに構えていたと思う。

だから彼女には完敗だ。

「じゃあな、あいつによろしく。」

あいつへの未練を断ち切り、身を翻すが、その背に彼女の声がかかる。

「ねえ、子供でも出来たら見に来なさいよ!それともわたしとあいつの子なんか見たくない?」

恋敵に子供を見に来いか、あいつも狂おしいほど好きだが、彼女のこういうところには魅かれる自分を押さえきれない。上手く行かない出会いの順番に恨みを込め、無言で背中越しに手を振った。



十年後?

二十年後?

俺は変わらない姿で彼女達の前に姿を現すことになる。

それなら最初から再会しない方がいい。


あいつの幸せを願って、再び放浪の旅に足を踏み出した。





いや、今はあいつがいない寂しさを埋めてくれる人を求めるかもしれない。



マイン、お前の側にいられるだけで幸福だった。だから、十年もただの旅の相方として過ごすことが出来た。

お前が俺に求めているのは恋人ではなく、同等の友人。


痛い程にその気持ちが読める自分の一族の定めに恨めしい気持ちを向ける。


マイン、愛している。


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Last updated  2009/01/03 10:26:06 AM
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