走る物流マンの給水所

走る物流マンの給水所

富士登山こそ連(2006.8.20)

富士登山こそ連withくりさん     2006.8.20


tozanmitori1.gif
(富士吉田市のHPから借用)


ひょんなことから富士山へ行くことを思い付き、最初は日帰り単独こそ連の予定だったが、Jog Note に書き込んだのをkuriさんに見つかり、一緒にこそ連することになった。朝6時府中駅前に集合し、車で吉田登山口の馬返し(標高1450m)まで行き、そこから頂上を目指すこととなった。馬返し着は7時20分頃で、高尾陣馬の練習とほぼ同じ時間だ。これなら一日が有効に使えること間違い無しだ。

7時40分に馬返しをスタート。急な登りを5分も走ると身体から悲鳴が上がる。いきなり歩き出す。そしてしっかり走っているkuriさんが忽ち視界から消えた。ここから単独で登ることになった。その後1合目、2合目と高度を上げながら進んでゆく。そして五合目の星観荘の前でkuriさんが待っていてくれた。相変わらずkuriさんは早いなあ。1時間ぐらい掛かっただろうか?辺りは真っ白な霧が谷の方から上の方へすうーっと流れていて涼しい。標高は2300m位だろうか。山の上の方は雲に隠れて全く見えない。

その後佐藤小屋を抜けて6合目の見晴らしの良いガレ場に到着、1時間22分。恐らくご来光を見たあと下りてきたと思われる下山者とこれから頂上を目指す登山者が大勢あちこちで座って休んでいる。外人さんの団体も非常に多い。懐かしの中国語を喋る一行も多い。思わず、「ニイハオ!」kuriさんはもう随分上の方を早足で登っている。6合目では休まず上を目指す。

そもそもこの時期に富士山にやって来る人たちはどう見ても山登りが好きな人種ではなさそうだ。観光で立ち寄った内外の団体さんや、小さい子を連れた家族連れ、会社の同僚?大学の同好会の活動?など、日頃運動をしているとは思えないような体型のおじさんも、ひいーひいー言いながら杖に捕まってふらふら歩いている。

一方、趣味はマラソン、トレイルランです!という位脚力に覚えのあるつもりの私としては、一般の登山者に負けてはいられない。片っ端から登山者を追い越してゆく。砂礫の斜面では靴が流されるけれども、踏ん張って上を目指す。7合目からはごつごつした岩場の急斜面を両手を使って登る。所々で渋滞に巻き込まれ、前に進めなくなることもあった。本番でもこんな渋滞があるのだろうなあ。

7合目を過ぎるとだんだん空気が薄くなり、昨年のように高山病の症状が出てくるところだ。相変わらず日が射さないので風は肌寒いくらいだ。寒いのが好きな私は嬉しくて仕方がない。山小屋を通るたびにベンチでへたり込んでいる登山者が増えてきて、中には携帯用酸素ボンベを口に当てている人もいた。

8合目(3000m)を過ぎた頃から、上空の雲が一瞬切れてその向こうに真っ青な青空が顔を出すようになってきた。kuriさんは全く視界から消えてしまったが、自己記録に挑んでいるのだろう、頑張って欲しい。私は私なりに頑張って登っているから大丈夫。昨年のような高山病に襲われることもなくしっかりとした足取りで歩けるのが嬉しい。やがて雲は切れ、真っ青な世界が広がった。久々に見る美しい青空だ。上空をJALの飛行機が飛んでいたが、空気が澄んでいたせいか、機体の色までハッキリ確認できた。

昨年は3400m地点の御来光観が最高地点だった私にとって、まさに記録を更新中なので、胸にこみ上げてくるものがあった。頂上の鳥居がだんだん大きくなってきた。振り返ると絶壁のような山肌が足元まで迫っているので、思わず身がすくむ思いだ。

200608192145000.jpg
↑吉田口頂上の様子

200608192149000.jpg
↑吉田口頂上で記念撮影

そしてようやく吉田口頂上に到着!kuriさんが出迎えてくれた。涙が出そうなくらい感動した。コーラを飲んでおにぎりを食べる。ゼリーを流し込む。アミノバイタルを1袋飲む。その後kuriさんとお互いの健闘をたたえ合ったあと、記念撮影。そして時間がまだありそうなので、富士山の火口を回ってこようということになり、2人で剣が峰(3776m)へトレイルランをした。直射日光が眩しいが、気温は10度ちょっとなので、ぜんぜん暑くない。剣が峰まで行くと眼下には駿河湾や伊豆半島、芦ノ湖などが手に取れるように広がっている。また御殿場の方だろうか、下の方から雷鳴が聞こえてくる。振り返ると噴火口の様子が手に取れる。ものすごく深い。万年雪も残っていた。

200608192154000.jpg
↑剣が峰(最高峰)にて

200608192157000.jpg
↑噴火口の様子

200608192158000.jpg
↑雲の向こうに駿河湾を臨む

1時間近く頂上で遊んだ後は、一気に山を下る。ただ、今日は下山路が閉鎖されており、同じ登山道で上り下りの人がすれ違うので、スピードが出せない。本八合目まで下りて、そこから下山道に入る。そして急な下りの砂地をスピードを上げて走る。時々沿道から好奇の目で見られるけれど、下りに集中する。8合目付近で道を間違えたが、それほど大きなロスは無かった。6合目のスバルラインへの分岐点で休憩。おにぎりを食べた。ほどなく出発、馬返しへのトレイルを下る。kuriさんが下りで先行し、そのまま視界から消えた。6合目から馬返しまでは1時間程度で到着。ストップウオッチは全行程の所要時間を5時間41分と記録していた。なんだかおかしいが、下りは頂上から馬返しまで2時間は掛かっていなかった。

kuriさんと上りはほとんど別行動、下りだけ途中まで一緒だったが、6合目から下はまた別行動。本当にkuriさんは強くなった。私はもう完全にお荷物状態になってしまった。

その後は冷水浴のために山中湖近くの紅富士の湯へ立ち寄る。そして府中には18時半到着。まさに、ちょっと富士山頂まで行って来たと言うのを地で行ったkuriさんだった。



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: