コミックや小説の感想つれづれ書き~かなり雑多に

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2025.04.18
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カテゴリ: コミック感想

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いわずとしれた有名作ですね。
うちの本棚にあるのは12巻、さくらカード編までで、続編にあたるクリアカード編は途中で挫折してしまいました。

本作はアニメ化もされているのでそちらのイメージが強い方もいるかもしれません。
かくいうわたくしめもまずアニメから知りました。魔法陣が出るときの音楽が好きだったなーなんかかっこよかったですよね

散らばった魔法のカードを試行錯誤しながら集めていく、といったお話で、絵柄も可愛いし、命がけのバトルがあるわけでもない、日常もの系魔法少女というコンセプトが目新しく感じられたものです。
少女漫画雑誌「なかよし」掲載だったため絵柄もかわいらしくしたんでしょうね。

魔法少女ものではあるんですが「変身」はなく、友人が作ってくれたコスチュームを着る、という設定も斬新だった。衣装も可愛くて、見てて楽しかったし。
小学生のさくらが、どすればカードを捕まえられるかを考える過程も、好感が持てますよね。
「水」や「影」といった一癖あるカードを知恵をしぼって捕まえる、という展開はとても自然だったし、キャラらしさも出せますし。



しかし物語の中にある恋物語の模様がかなり・・・・・・突飛というか、過激といっていいものだった…

主人公のさくらは小学生でしたし、掲載雑誌が「なかよし」でしたから、生々しい恋愛模様は描かれませんでしたが、なかなかどうして…多様性に富んでました。びっくりです。

アニメをさらりとみてから数年後にやっとコミックを買いそろえたのですが、つまりすでに成人越えしていたわけで、その歳で読んでも、さすがにちょっと驚きましたものねー恋愛模様の多彩さに。

以下、物語の内容というよりはキャラの話ですが…まあいつもどおりか。

魔法少女となったさくらは、母親は夭逝してしまっていわゆる父子家庭で育ちます。高校生の兄がいて、その兄の友人の「ゆきと」さんに初恋をする…のはまあわかります。
身近な男性ですしね。

ところがその兄「とうや」と「ゆきと」が両想いで、父は父で、女子高生と結婚…
それだけでも「えー……」となっていた当時のわたしでしたが、さくらの友人たちもまた、かなり…ですよね。

親友の知世ちゃんは、わたしも大好きなのですが、知世ちゃんの一番大好きなのはさくらちゃんですし。
そしてその知世ちゃんの母親園美さんときたら…作中でいっさい明言されていないのですが、「夫」つまり知世ちゃんには父親がいないんですよね。

もうこれはね、わたし個人の勝手な妄想補完ですが、園美さんの性格上、ぜったい男と結婚なんてしなかったはずなので、優れた男の精子だけもらって受精、ほんで女の子授かるようにしたんじゃないかな。体外受精ではなかったようには思うけど、何が何でも女の子が欲しかっただろうなと。


作中で知世ちゃんが気の毒だなと思ったのは、撫子のように髪を伸ばさせていた、というところです。

別段知世は気にしていないし、母親との仲もよいのですが、聡い知世ちゃんのことですから「父親」不在の理由も察しているだろうなと。
べつに「撫子」の代わりではないんだろうけど、そういった側面が全くなかったかといえば、否定はできないと思うんですよね。けっこうな残酷さよね。

知世もまた生涯男性を伴侶にはしないだろう
まあそれでいいとは思うんですが。


ボディーガードも男性が一人もいないし、お屋敷にもメイドはいるけど男性職員はいなさそう…男の気配は「おじいさま」だけ。徹底してますよね。

知世がおとなびたのは、そうした背後関係があるからだろうなと勝手に憶測してました。
男嫌いではないのですが、達観してしまって、かつあまり感情的にはならないけども、「さくら」に対する想いは母親譲りといっていいものがある。

繰り返しますが、あくまで私個人の感想ですけどねっ!


ほかにキョーレツなのはやはり利佳ちゃんじゃないでしょうか?
いやー、寺田先生…いくらなんでもまずいでしょうよw

とはいえ、利佳ちゃんは好きだったんですよね
わーわーきゃーきゃーしてなくて、いかにも良家のお嬢様っぽい雰囲気で。
たしかアニメでは先生に対する感情はあくまで「憧れ」なんですよね。父を慕うような感じというか。
そりゃまそうか、という。

ぶっとんだ設定だなー「なかよし」でこれはいいんかい?と思ったものです。

しかしそれより、最近になってちょっと苦手になってきたのは、山崎くんです。
幼馴染カップルの千春ちゃんと山崎くん、まあ、好きではあったんですが…おもしろキャラではあったので。糸目一族ですし。糸目はいいですね、オタクとしては見逃せないキャラ造形です。

そんな山崎くんなんですが、苦手になったのは…
わたくしめのちょっとしたかるーいトラウマから、「平気でうそをつく人」が苦手になってしまったのが大きい。

山崎くんの嘘なんて、悪意はないし、その場ですぐばれる他愛もない嘘ではあるんですが、たとえばさくらや小狼がだまされちゃうこともあったりするわけですよ。もちろん千春ちゃんがすぐ否定してくれますが。

これってね、すごく怖いことなんですよ
常態的に嘘をついている人って、とても怖いです。
その内容がどーでもいいようなくだらないことでも。
冗談として嘘をつくって軽いことでも、それに対して罪悪感がないわけですよね…

実際そういう人がわたしの周りにいて、ほんと、悪意も敵意もないんですが、嘘をつくことになんら抵抗がないのってすごく怖い。その時はなんとも思わないんだけど、塵が積もってってやつ。

まあそんなわけで、最近になって山崎くんがちょっと怖くなってきたな、と。

そういえば、アニメではクロウの生まれ変わりがエリオルとさくらの父の二人、という設定はなくなったのかな?
わたしはこの設定すごく好きでした。納得感ありましすね。
クロウみたいな胡散臭い人はすごく好きなので、エリオルもわりと好きでした。
だから観月先生がエリオルに惚れるのもわかるんですが、しかし、エリオル…事件の後にはちゃんと肉体成長させとこうよ、とは思いました。

まあ…観月先生が少年好きっぽいので…ダメそうかな…
青年になったエリオルを見てみたかったです。胡散臭そう。

エリオル関連で。
クリアカード編としてここ最近続編が出ましたが、これは完結を待たずに、途中で断念してしまいました。

なんというか…その内容…さくらでやることなのかなって。

わたしはこの作者グループのほかの作品をあまり読んでません。たとえばツバサとかなんちゃらホリックも、数冊は読んだ程度です。好みではなかったので読み続けませんでした。

しかしクリアカード編て、雰囲気が上記二作品と似ているというか、若干リンクしてるっぽい?流れでしたよね。

魔法協会が出てきた時点で、「うーん…」となりました。

ご町内で活躍の魔法少女という狭い範囲の話だったのに、なんやらわからん規模の話になってきて、あと、絵本めいたプロローグがあったりで、ついていけなくなってしまったんですよね。話もちっとも進まないしってこともあり。

クリアカードはグッズ化するのにはよさそうだけど、クロウカードのデザインのが好きだったのもあります。
あと、クロウカード(さくらカード)がかわいそうやないけ…ってなったのも大きいかな。
カードたちみんなさくらのことが好きなのに、新たなカード作り出しちゃって。作らされていたにしても、なんやかんやふつうに使ってるし。

かといって作っちゃったカードのリボンになった子なんかはさくら好き好きで、破棄するのもかわいそうやろっていう。

途中で読むのをやめてしまったけれど、丸く収まったのかな?

結果的に、秋穂とカイトもどうなったのやら。
いやもうこれ、この二人を主役にして別の作品で描いた方がよかったのでは…って思いましたよ。

何のかんの本編のクロウカード編・さくらカード編、これを12巻で終わらせたのはよかったですよね。
外伝的に一冊くらい短編集があってもよかったなー、って思うくらいには、やはり好きなコミックです。





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最終更新日  2025.04.18 21:30:08
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