コミックや小説の感想つれづれ書き~かなり雑多に

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2025.07.10
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カテゴリ: 小説感想

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金田一シリーズはどれも好きなのですが、これもお気に入り。
金田一耕助が出てくるのは後半。一人称で語られるお話です。

犯人はこの人かなーと思ったらやはりそうだった、という点で、意外性ってのはないかもしれませんが。

わたしは推理小説で「推理」しながらよむことはないので、犯行トリックそのものはほぼ興味がありません。
行間を読むとかそういうのもどちらかといえば苦手な部類。
細かく読んでいけばわかる、という系も苦手で、いつもざっくり読んでいます。


ミステリー好きというわけではないんですよね。


脱線しますが、先日YouTubeで浅見光彦シリーズの「天河伝説殺人事件」の映画を久しぶり見たんですよ。
市川崑の映画はいいなぁ…というのはひとまず置いておいて、これもまた、なんか演出とかで犯人この人かなと思ったらやはりっていう展開です。すごくわかりやすい。


とはいえこれ「伝説」?とはなりましたけどね。伝説に関しては味付けがあっさりしていて、まぁ、うんって感じ。天川村にはいったことがあって、とてものどかないいところでした。
ちなみに映画での「神社」は天川の神社ではありません。あんな立派じゃない。

そしてこれもどうでもいい余談ですが、浅見光彦といったらわたしは榎木さんなんですよねー
あのおぼっちゃんおぼっちゃんしたところがすごくいいですよ。

探偵っぽくないし、なんのかんのバックがしっかりしてる良家のおぼっちゃんってのがいいですよね、光彦。

話がずれましたが。

つまりまぁ、犯人が誰なのかわりとあっさりわかる系はきらいじゃないんですよ。
むしろ犯人が最初から分かっているものより好きです。
なんかわかっちゃう、くらいの流れでいいというか。


金田一シリーズでも犯人がはじめからわかっている、という短編はありまして、それはそれで好きなんですが。短編だからいいってのもあります。


そしてこの「夜歩く」ですが、有名な「八墓村」とちょっとだけリンクしています。

なので、もちろん磯川警部もでてきてにっこり。


これは犯人が復讐を遂げる話なんですが、まわりくどいねちねちしたやり方がいいですねー

「夢遊病」をうまく利用しているのですが、のちの本物の夢遊病者が出る話もあったりします。

なんというか、みんな「まっとう」でないんですよね…

くる病というのは時代的に多かったかもしれませんね。表現的にもよく出てきます。



だから最後の最後に金田一にネタばらしをされても、犯人は激高しないんですよ。
金田一もまたそうで、どこかしら同情しているからか、ちゃんと「続き」を語らせてくれた。

こういった犯人とのやり取りが好きなんですよね。

それにしたって耕助ときたらお行儀わるいぞ、というシーンが出てきてそこもまたご愛敬かな。

テレビドラマや映画になっていないと思われるこの作品ですが、なかなかにミステリ小説として面白いと思うんですよね。
いろいろと登場人物は出てきますが、メインはそれほど多くなく、一応は犯行トリックもある。



そして一応、後から読み返して、そういえば…と感じられるところもあるし。

これは「八墓村」とセットで読んでほしい一冊ですね。
そういえば「八墓村」も一人称で書かれている話ですね。

一人称、つまり物語を語っている人物の対比も感じられるかも?
八墓村よりはあっさりとした内容なので読みやすいです。





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最終更新日  2025.07.10 22:30:04
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