コミックや小説の感想つれづれ書き~かなり雑多に

コミックや小説の感想つれづれ書き~かなり雑多に

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2025.09.10
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カテゴリ: コミック感想



無事嫁いだので、終了。


タイトルでの願望がかなったので話はそこでしまいなんですよ。タイトルもうちょっと慎重に考えて。

テルプレ以上の何物でもない婚約破棄ものです。
婚約破棄のされ方も雑なものなので、まーどうでもいいです。

でも笑っちゃったところがあって、馬鹿王子がヒロインを送り出す場…まあこれって追放亜種かな?それはいいとしてそこでヒロイン・シャルロッテに、
「お前のせいでパッパに叱られたー俺様は絶対平民娘と結婚してやるぜばーかばーか」(意訳)
というんですよ

小学生かーい!!と笑っちゃったわ

負け犬の遠吠えよりひどいですよこれ。

わたしならこんなバカ即刻廃嫡しますけどどうなんですか王様

というか王様も考えなしすぎるんですよ。
シャルロッテの能力について察してることがあるのに世継ぎにそれを知らせないってそんなことある?
これもう廃嫡が予定調和ですよね?

弟がいて、そっちに有力貴族いるって設定ちらだししてきたんなら、せめて「陰謀」くらい書いてほしかったです。

つまり、馬鹿王子に村で評判の男好きのビッ〇をあてがって堕落させ、それを「理由」に馬鹿王子を廃嫡の流れに持っていく、くらいの暗躍はしててほしいし、じっさいそういう流れが今後あるのなら、それを早い段階でにおわせて伏線はっておくなさいよ、と。

わたし的には村娘のヴェローナがまっとうな「男たらし」であってほしいんですよ。
馬鹿王子が「王子」とわかってて色仕掛けして、結婚申し込んで来たら拒絶、しかも手ひどく振ってほしいんですよね…

「もう正体ばらしていいって許可出たんでいっちゃいますけどぉ、弟一派に頼まれて誑し込んだだけ。あんたみたいな頭花畑王子の嫁なんてまっぴら」
くらいのことは言ってほしいんですよねー


つまり、シャルロッテもはめられた婚約破棄であってほしいんですよね。
もちろん馬鹿王子は監視付きで遠国にとばすんでもいいし、そこから王子の報復劇があってもいい。

でもそんな話は期待できなさそう。

ヒロインのシャルロッテにしてもそうだけど、感情が天候に反映されるからって、なに?
それを悪用されるからーとママンは言ってるけど具体的な事柄が描かれていないので説得力に欠けるんですよ。



それをどうやって「悪用」すんですかね?
感情のコントロールを常日頃からしているので利用なんてされません、っていうなら特殊能力とやらを大っぴらにしていればいいんですよ。隠すから利用されるって、シャルロットの父母は考えなしすぎるでしょ


そんで、不毛の地を行こう…って、いやほんと、こんなの物語ですらないんですよ。

物語としての態をなしていません

嫁ぐ先のためにヒロインの能力が設定されてるだけです。


シャルロッテはかわいそうヒロインとして描かれますが、どこに「かわいそう」要素があるかわからない。
馬鹿王子を愛してたとかいうけど、その「愛してる」感情は天候に左右されないのっていうのもあるし、王子のために一生懸命やってました感がさすがにうっとうしい。

つまるところ見る目がなかっただけなんですよね…これを言ってしまうのは酷ですが。
世間知らずだったから王子の見た目の良さに惹かれていただけだった…そんな自分が情けない…って泣くのならわかるんですよ。
たぶんいちばん共感しやすいです。
なんつっても、小学生以下の思考しか持たない、おどろくべき馬鹿王子ですよ?
あんなのに惚れた事実なんて黒歴史でしかないですよいやほんと


それと、嫁ぎ先へ魔法陣でおくられたわけですが、「魔法」がふつうにある世界ですよね?
それでどうして天候影響程度の能力が「すごい」とされるのかもわからんですね。

シャルロッテの父親の立ち回りも貴族の当主としてありえないです。

もう、なんつーか「ありえない」の連続すぎて読んでいると疲れるやつやこれ…


あらたな結婚相手のアズールにしても国王でしょ?
いくらなんでも血のりは落としてきなさいよ。無礼にもほどがある。
直前まで狩りに出ていたってのも失礼で、まず嫁を迎える準備に奔走しろっての。

シャルロッテの問いかけも不自然なんですよ。
甲冑についた血をみて「怪我」と思うかってことです。甲冑についた血ですよ?

こんなのはちゃんと正装して出迎えて、なおかつ顔に傷があるのを見、しかも血が当て布からにじんでいるのをみて、「血が…」と戸惑って見せたらいいんですよ。
ほんで、先ほどまで魔物討伐に赴いていたので…ご不快になられたのなら申し訳ない、くらいの自然な流れはできんのかっていう。
そうすれば、いかに魔物の脅威が身近なのかもわかるでしょう。

机に本をどさーっと奥よりも自然な流れですよ?






会話の流れなどもすごく不自然で、シャルロッテが夜ベッドで鳴いてるわけですが、そんな「うっううっ」みたいなの「大声」でうめいていたら、普通は泣いてるとは思わないですよ。
てゆーかどんだけ防音がゴミなのか。
せめて布団にくるまって声を押し殺して泣くくらいのことをして、翌朝に、泣きはらした顔にヒーローが気づいて、人払いをして話を聞く、でいいんですよ。

あの泣いているシーンは、ホラーかと思いましたよ…絵としての表現が悪すぎますって。
心霊現象でああいった描き方ならいいですけど。

そして不自然きわまりないのは、貴族の令嬢なのにたったひとのり侍女もつれてこなかったんですか?家族仲…というか父親だけですが、父親に愛されて育っているのに、侍女ひとりつけないとか、ありえないんですけど。

迎える側もそうで、こちらは公爵令嬢にふさわしい侍女を用意できないので、一人信用できるかたをつけてほしいとお願いしなさいよ。

魔物が出て治安が悪いので護衛の女騎士はつけますが、侍女兼任ってのはありえないです。

その後、おデートイベントがあるんですが、いっちゃなんですが、服のセンスが悪すぎてここも笑っちゃいました。

ここもね、あの奇天烈な服を用意する前に、

城壁の様子をみせる目的もあり、馬車は用意できない。シャルロット様は乗馬の経験はおありでしょうか、尋ね、「多少心得はありますが乗馬服を用意してきておりません」と返答があり、ならばこちらで用意いたしましょう、とあのダサい服をだせばいいんですよ。

母国とはかなり違うデザインに戸惑ってどう来たらいいのかわからないがなんとか着こなして…って。



漫画家さんも…正直絵はうまくありません。
とくに男女ともに「体」を描くのが下手ですよね?とくに男子はひどいものです
襟の高い服は首と肩のラインをごまかすためでしょうねー
服飾のデザインも微妙なのですがこれはまあ好みもあるので仕方ない。


とにかくまず人物のデッサンをやり直さないと、見ててすんごい違和感なんですよ。
こればっかりは頑張って、としか。

常に甲冑姿の国王ってのは好きなんですけどね。
日常パートをもうちょっと丁寧に描いてほしいです。
この漫画家さんもデフォルメの絵でごまかすんですよね…
街のお祭りで食べ歩きのシーンとか。

それはデフォではなくて、町の様子を見せつつ、町のおおよその広さや何が屋台に並んでいて、どんなものがシャルロッテにはめずらしいのかを見せるべきなんですよ。

小さな国土だというなら、王族と町の人たちが思いのほか距離が近く、町の中なら治安もいいというところを「絵」で見せてほしい。


シャルロッテの感情が天候に、って設定はかなり局地的ですよね?
たとえば魔物に対していかずちを落とすんだとしたら、怒らなきゃいけないんですか?
悲しいと泣いて雨が降るんなら、不毛の地を肥沃にするために泣き続けなくちゃならんでしょ?
もちろん「これはうれし涙です」っていう回避があるのはわかりますが、それだって一時的なもののはずです。

というかですねー
天候を操るってのは特殊能力としてはかなり強めなので、ほんらいこういう設定はつけるべきじゃないと思うんですよ、少女漫画では。
ほんとに局所の局所、ならいいんですよ。

それこそ「狐の嫁入り」程度でないと。

まぁ、あんまり考えてないんでしょうね…

婚約破棄からのヒロイン溺愛の、テンプレ以外のなにものでもない話なので、正直お勧めはできません。
絵もちょっと微妙ではありますし。

村娘ちゃんがクッソ悪役ムーブかましてくれたらすっごく嬉しいんですけどね。
王妃になりたいなんて微塵も思ってない、馬鹿王子をコケにして高笑いして退場してほしいです。
がんばれヴェロちゃん





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最終更新日  2025.09.10 22:00:05
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