コミックや小説の感想つれづれ書き~かなり雑多に

コミックや小説の感想つれづれ書き~かなり雑多に

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2025.11.14
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カテゴリ: コミック感想

内容はそこそこ面白かった…かな?

ただ、絵と漫画がまだまだ稚拙というか…たぶんこれからうまくなっていくかとは思うんですが。
表紙から見てもわかるかと思うんですが、決して一枚絵も上手くないんですよ。

ただまあ、頑張って書いてる感は伝わってきますけれども…

それでも冒頭はなんとかならんかったんかいな、というわかりにくさです。

婚約者だったクソ男に無理やり腕輪を付けられるシーンが、何が起こってんのかわかんないんですよ。
どういう流れで無理やり腕輪をつけさせるようになった?
絵ではさっぱりわからないんですよ。


すんごくわかりにくい。

ページが進んで、クソ婚約者が「君にこれをあげる」というシーンが追加されるんですが…これ、なんでページを切り離しちゃったのかな?
そしてちゃんと腕輪を無理やりにでもつけさせる、というシーンを絵で見せてほしかったんですよ。
でもこれ、たぶん漫画家さんがそういった「絵」を描けないんですよね。
切り離されたシーンでも腕輪をアナベルに着けさせるシーンはないですし。


まあ、この腕輪そのものが「茶番」でしかないんですよね。
その後すぐに…まあ、すぐでもないかもしれないけど、あっさり呪い解けてはずされちゃうんで。

もったいなー……


この腕輪の呪い解呪に必要なものを、お相手となるセインが持っている…という流れになるのがもうね、安易すぎて。

もう少しすったもんだがあって、切羽詰まった感じになると期待したんですよ。
アナベルは家を出ておばあちゃんのところへ行って事情を話すんですよ。で、おばあちゃんはなにを思ったのか、呪いの解呪アイテムの「月の欠片」を盗もうとか言いだすんですよ。



なんかもう…話の作り方が雑すぎて…もうちょっとヒロインたちも試行錯誤したり、苦労したりして、半年という期限が迫っている、あと数日しかない、という状態に持っていけなかったかな…
そこでセインという都合のいい男と出会って、この男が月の欠片を持っていると発覚、ダメ元でお願いしてみるが、そこで交換条件として婚約偽装を頼まれる、とかでもいいやろ…

月の欠片を探しているところで何度かセインのことを見かけたり話したりするのでもいいけど、もうちょっと交流深めてからお互いの話を切り出してほしかったんですよ。

セインの方にも呪いがかかってるのはすぐに察知できたアナベルだけど、これもすぐさま、はい解呪ーっじゃつまんないんですよ。

聖なる獣の竜を助けたのはよいのだけど、それと一緒にやっちゃダメなんですよ、ネタは出し惜しみしておくれよ。



キャラデザに関して言うならわりと好きです。
ヒロインもですが、セインの方も。どうせイケメンになるんだろうとわかっちゃいますが、ふとっちょヒーローって新鮮ですしね。そして不快感もない。まあ絵が微妙なせいでちゃんとしたふとっちょさんな感じはあまりないんですが、まあ、許容範囲。…どうせイケメンになるしなぁ…正直ちょっともったいないかな…徐々に痩せていってイケメン化するならいいけど。ふとっちょなのも呪いなので仕方ないか…

ヒロインのキャラも、冒頭の腕輪を迂闊に付けられるところはどうかと思うけど、全体を通して活動的だし、けっこう好きな方です。白と黒の魔法の区別がどうなってんのかがよくわかんない…
そもそもクソ婚約者には魔法を使えること自体隠していたのはいいとしても、「白と黒の魔法を使えるから、空間移動の魔法だって使えるのよドヤァ」されても、白と黒の魔法の区別が明確にされていないので、よくわかんないんですよ。

そこはちょっともったいないなと感じた。単に魔力が大きくて強いだけの描写にしか見えなかったんですよ。
物語的には白と黒の魔法を使えることがキーになると思うんですが、明確な区分がされていないから、結局ただの無双魔法使いってだけでしょ、となるんですよ。

たとえば、「呪い」を解くことができるのは「白魔法」では不可能なのかと思いきや、セインは光属性の魔法?の血統で、それゆえに王の命をつなぎとめているとか…
んんん?
光属性って、「白と黒」はたしてどっちなの?
白魔法が光とかそういうんではなく?

なんかよーわからんな。。。

このあたりの設定がふわふわしているせいもあって、ちょっと物語に没入しにくいんですよ。
ヒロインのアナベルに対してもそれで、白と黒の魔法使い、ってのはいいとして、はたしてそれはどんなものなのかがよくわかんない。
もちろん本人も実のところよくわかってない、というのならいいんですよ。
でも使いこなしてる感があるので違和感しかなく。


ま、まあ、それらは今後明かされていくかも?

もったいないと思った点はまだあって、マスコットキャラの竜がそれです。

少女漫画あるあるなんですけど…どうして眉毛描いて人間みたいに正面に目をかいちゃうかなー
そこはもうちょっと爬虫類らしい顔にしてほしかった。竜の魅力ダダ下がりですよ。
べつに爬虫類顔にガチでしろっていうんではなく。
竜のデザインそのものがあんまり可愛くないんですよ。可愛い設定にしているだけにものすごくもったいない。
鳥を参考に描いてほしかったかなぁ…目はつぶらな瞳にしてさ…あんな人間の女の子みたいな顔にすることないんですよ、聖獣の竜で、いずれはでっかくなって飛ぶんですよ・・・

私個人の好みの問題ではあるんですが、竜ってすごく好きなので、これはほんとうに残念でした。

あと、「きゅきゅ」って名前のダサさもなくとかしてほしかった…呼びにくいし…
もうちょっと可愛い名前あったやろ…きゅきゅって普通に呼びにくいんだわ

あと、ものすごく女の子女の子してて、そこもちょっと……いやまあ性格はどうでもいいんですが、竜のデザインはほんともったいないです…


とにかく。
上でも書きましたが、えらいさっさと腕輪の呪いが解けちゃったんで、もうどうでもよくなってしまった感があるんですよ。
偽装婚約してからのトラブルが話の本筋になるのかもしれませんが、それにしたって呪いのアイテム、しかも「外せなかったら半年の命」とかいうつよつよアイテムをだしておいて、それはとくに苦労もなくはずせちゃうって…惜しいんですよ。

あの腕輪をしていることで不貞の女とうわさされることもじつはおかしいんですよ。
だって希少アイテムなんじゃないですかね、それ?呪いのアイテムでわりとレアな見つけり方してるわけですよね?
だのにその腕輪の「意味」を周りが知ってるっておかしくないですか?
そしてその腕輪らそんな意味が含まれてるって、いつどこで発生した噂なんでしょう?
そういううわさが散らばって、皆が周知してるのって、それだけ世間に知られているってことなんですよ。

だとしたら、なぜヒロインのアナベルはそれを知らなかった?
白と黒の魔法使いのくせに、魔法アイテムには疎いって設定なんでしょうか?
そういうば月の欠片のことも知らなかったか…

このあたりの設定の作り方が雑すぎて、婚約破棄自体が要らなかったんじゃ…と思うんですよ。
タイトルに使いたかったから婚約破棄設定いれましたー、みたいな。

こんなん婚約破棄なしでも物語はじめられるんですよ、市井の民としてスタートしつつ、実はかつては伯爵令嬢だった態でいい。
でも貴族の暮らしは自分には合わなかったし魔法をもっと学びたかったからおばあちゃんと一緒に暮らしてた、とかでいい。

呪いのアイテムをうっかり入手イベなんていくらでもできるんですよ。
魔法使いの孫として暮らしていればその機会なんていくらでもあったでしょ…

ほんとにこの婚約破棄の導入が要らんし、足を引っ張ってるよねっていう。


そうはいっても、話自体はありがちなものだし、つまんなくて読み進めるのが苦痛というレベルではありませんでした。


お相手のヒーローが出たときにはふとっちょってのもなかなかに面白かったですしね。しかも性格がまっとうな人なので、嫌悪感はありませんでしたし。

絵の稚拙さが気にはなるんですが、伸びしろはありそうですしね。
気楽に読む分にはよさそうな話のように感じました。





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最終更新日  2025.11.14 22:00:04
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