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カテゴリ: 診療
 医師冥利に尽きる瞬間は、なんと言っても患者さんが治ったときや、ありがとうと言われたときですが、逆に医師をしていることが辛い瞬間もあります。毎日の診察で嬉しいこと、辛いことが交互にきますが、やはり術後の経過が悪かったり、病気が進行してしまっている末期の患者さんのところに行くのは精神的に辛いものです。


 昔の医療現場では、処置の際には看護婦さんがそれとなくご家族を部屋の外に出して、医師の処置を間近で見ないような状況が当たり前になっていました。ここ数年で、現場の雰囲気が変わり、最近では医師の指示がなければ家族は自由にしてよいという考え方が「患者さんの立場に立った医療」を推奨する看護師(呼び名も変わりました)さん達から提案され、徐々に処置時にも真横で見ていたりすることが多いのです。時代の流れで、すべての物事がガラス張りになって密室での出来事を減らすということでしょうか。
 ことの是非はさておき、処置をする側の視点からいうと緊張感はかなり高くなります。さすがに医師になって10年以上経つと、見られているからといって処置をしくじったりすることは少ないのですが、やりにくい事は間違いありません。若い医師だと、じっと見られていることで固くなり点滴を失敗したり却って手が震えたりする事も多く、決してよいことばかりではありません。まあ個人的にはhead&neck自身はそういったプレッシャーをはねのけるほど強くなければならないと思って、むしろ自分たちの甘い部分を矯正するよい機会だと考えるようにしていますが、中には怒り出す医師も居たと聞きました。
 家族が居ようが居まいが上手に手技をやるコツを一言でいうとすると平常心ですが、なかなかそううまくはいかない場面もあります。うまくいかないときは自分の焦りや緊張を押さえる忍耐力が必要になってきます。

 ふと考えると、誰でも仕事をじーっと横で見られているとやりにくいものです。なにも隠す意志はなくとも、監視されている用で居心地が悪い。特に処置や手術のような、手技的な医療を行なう場合には、それを行なう医師の傍で家族が見ていることは、医師の集中力を奪うというマイナスの作用をもたらす面もあると思うのでした。


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最終更新日  2008.11.11 16:41:31
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