太っちょ人生２ 産後から…
息子を生んだのは、平成4年の8月。私が二十歳になる年でした。
若いママに憧れて、参観日には絶対可愛い服着て行くんだ！！なんて夢も持って。
けれど、理想と現実の違いに早々と気付かされることになります。
慣れない家事、育児にストレスが溜まり、その捌け口はすべて食べ物へ。
夫は優しく、本当によく協力してくれたと思います。
でも、その当時はその事に感謝すら出来ず、私の心はどんどん荒んでいきました。
食べて食べて食べて、着実に体重は増えます。
楽しみはとにかく食べることだけ。
友達には会いたいけど、20代で花盛りの彼女達に、
こんな太った体を見せたくない･･･。
近所の人だって、みんな私の事、デブだって思ってる。
もう外にも出たくない・・・
体を動かさないから、夜も眠る事ができず、頭だけが色んな事を考えます。
時にはダイエットへの強迫観念にかられて朝まで眠れなかったり、
逆にどうでもいい･･･って感じでひたすら買い込んで来たものを食べあさったり。
こんな感じでどんどん家に引きもっていきました。
思い出すだけでなんか悲しいなあ･･･
実際は、ここに書く文章以上にすさまじかった。
でも、心は自分が変わる事を望んでいるんだよね。
こんな生活、いつまでも続けられない。
変わりたい。でも食べたい。食べたい。
ひきこもりな生活は、子供が幼稚園に上がるまで続きました。
幼稚園に上がる年に、現在住んでいる町に夫の仕事の都合で越す事になり、
それまで依存し続けてきた親や姉妹とはじめて離れて暮らすことに。
はじめは身寄りも誰もいない町で暮らすことに不安がありましたが、
『私のことを誰も知らない町で、やり直すのもいいかもしれない・・・』と。
3年間（仕事上、3年は勤務する見込みだった）で、
精神的に絶対強くなれるように、がんばってみよう。。。
と思い、やってきました。
幸いこの町で、育児や心の悩みまで相談しあったり、
励まし合える信頼できる友人たちに出会い、
精神的にどんどん成長する事ができたと思います。
３年だと思っていた勤務は、長引いて長引いて
今年で10年目に突入した事は誤算でしたが。（笑）
それでも、ただひとつ！挑戦しきれないのがダイエットでした。
1995年秋の引越し時点で93キロだった体重も、
2004年4月（息子は小６になっちゃいました）には、103キロに！！
着実に増量していました。
体を動かさない上に物を食べる･･･という悪循環で、
肌はボロボロ、胃腸の調子も常におかしかった。
救いだったのは、1人息子が、
こんなに太った私のことを、
『ママ大好き。ママは可愛いよ。』
と、言ってくれる事でした。･･･って小さい時の話ですが。（笑）
小学校に上がってからも、おそらく私のこの凄まじい体型のことを、
友達に指摘される場面が絶対あった！と思われるのですが、
息子は『そんな事ないよ。大丈夫だよ。』と、かばってくれました。
時には、私の友人がきっついデブネタを私にかましたりすると、
息子が烈火のごとく怒ったり･･･。いつもかばってくれました。
夫も、目で見て明らかに太った私の事を、ただの一度もバカにしたりしなかった。
だから、家族には今でも本当に感謝してます。
こんな私でも、どんな容姿でも、愛してくれてありがとう。
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