読書の部屋からこんにちは!

読書の部屋からこんにちは!

2007.09.22
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カテゴリ: 小説
一風変わったタイトルだなあ、というのが第一印象。

フランス人の血が流れる美少女夕子は、幼い時からモデルとして活躍し、コマーシャルでブレイクして人気タレントとなります。
が、芸能界の魔物のようなものに操られ、その年齢らしい人格を失い、芸能界で破滅していく様子が描かれています。
また、芸能人がよく口にする「皆さんに夢を与えたい」という言葉の持つ意味、そんなことを考えました。芸能界って、夢どころじゃないのに・・・
私たち普通の暮らしをする者からは、想像もできない芸能界に生きるということ。
私は綿矢りささんが、なぜこういう特殊な世界のことを書こうと思ったのか、それを聞いてみたいな。




ところで、芸能人が芸能人以外の人々のことを「一般人」って呼ぶのを聞いたことがありませんか?

なんか、自分たちは選ばれた特別な人たちで、そうでない普通の人々を高いところから見ている気がします。
そして、文中にも出てくるんだけど、「夢を与える」っていう言い方も、すごく高慢。
農民は「皆さんに米を与える」なんて言わないし、医者は「皆さんに医療を与える」なんて言わないし。もし言ったら、総スカンですね。
だいたい、私たちって芸能人から夢をもらいましたか?


とにかく、この本はおもしろかった。夢中であっという間に読みました。
小説としては、芥川賞受賞の「蹴りたい背中」の方がずっと良かったと思うけど。





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Last updated  2007.09.22 07:25:10
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