読書の部屋からこんにちは!

読書の部屋からこんにちは!

2011.04.01
XML
カテゴリ: 小説
昔女中をやってた老女の、昔語り3部作。
それぞれが、林 芙美子の「女中の手紙」、吉屋 信子の「たまの話」、永井荷風の「女中のはなし」を下敷きとした物語です。
昭和初期の社会情勢を猥雑に描きながら、したたかな女が生きていくさまが、とても興味深くおもしろかった。
私は最初の「ヒモの手紙」が一番好きです。
男にだまされているのも気づかずに弱々と生きる女をいじめたくなる、倒錯した楽しみ。
男の代筆をしていたはずが、いつのまにか自分の楽しみのために男になりきって手紙を書いている。そんなゆがんだ行為に、なぜか惹かれました。


元となっている古典の3冊、読んでみたい気もするけれど、そこまでの体力がなくて・・・誰かが目の前に3冊そろえて用意してくれたら、読んでもいいんだけど・・・という、怠惰な私。無類の本好きも年を取りました。



物語の発端が秋葉原のメイドカフェで語り始める老女の姿。するりとタイムスリップして、昭和初期に移動して、また終わりがやはり秋葉原の無差別殺人事件の現場(たぶん)という意外な設定も、うまいなあ。
中島京子さんにはまって、これで6冊目。

しかも、一冊一冊、読むたびにまったく違う中島さんに会えるようで、興味の尽きない作家さんです。


【送料無料】女中譚





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011.04.02 00:46:10
コメント(2) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:「女中譚」 中島京子(04/01)  
こんばんはぁ~♪

林芙美子の「女中の手紙」はいかにも林芙美子って感じですよね。

この三冊「青空文庫」で探したんだけどUPされていませんでした。 林芙美子と永井荷風は著作権切れなので併記してくれても・・なんて思いました。

中島さんではありませんが、似た雰囲気のアンソロジーで『文豪さんへ』という文庫があります。 こちらは原作も併記されています。
  (2011.04.03 19:09:27)

Re[1]:「女中譚」 中島京子(04/01)  
ぱぐら2 さん
きたあかりさん
「文豪さんへ」ってなかなかおもしろそうな本ですね。
ただ、私の読書歴の中ではいわゆる文豪さんとあまり親しくしていないので、知らない文豪さんもたくさんいそうです。

ところで、きたあかりさん絶賛の夏石鈴子さんを2冊借りてきました。さあ読むぞ!と腕まくりしたところに、ずうっと前に予約していた「ツリーハウス」が来ましたって図書館から連絡が。
どうしていつもこうなんでしょう。
読書の神様は、けっこう意地悪です。 (2011.04.05 11:19:16)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: