読書の部屋からこんにちは!

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2011.10.05
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カテゴリ: 小説
今日の日記は、大きくネタばれする予定です。





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この本は、きっと好きと言う人とあまり好きじゃないと思う人が、真っ二つに分かれるんじゃないかなと思います。というのは、ストーリーの肝心な点が、何一つ明らかにされないからです。
なぜ善良な一市民を、新総理の暗殺の犯人に仕立て上げなければならないのか。
なぜ青柳君が選ばれてしまったのか。
そもそも暗殺の理由は何だったのか。
国家だか結社だか何だか、よく分からない怪物みたいなものは、いったい何だったのか。
そういったものが、まったく分からないまま事件が起こって、事件が終結します。

でも、そういう物足りなさを差し引いてもなお、めちゃくちゃおもしろい。とにかく読んでみてよって思います。
警察も、国も、国に追従するマスコミも、そして当然一般の民衆も、みんなが青柳君を犯人として、探そうとする。
伊坂幸太郎さんは、たぶん、青柳君が理不尽に追いかけられて、逃げ回って、意外なところで意外な助っ人に助けられながら、なんとか生き延びたというおもしろささえ書ければそれで良かったんでしょうね。真実とか、いきさつとか、そんなことはどうでもよかったんでしょう。そして、それは大成功でしたね。

この本のおもしろさは、青柳君の逃走劇にもあるけれど、ところどころに挟まれる学生時代の思い出も、ほんとに懐かしくておもしろい。若い4人の会話は、このストーリーに不似合いにのどかです。若いって、のん気なことだったんだなあと、誰でも自分ののん気だった若い日を思い出したんじゃないでしょうか。
それに、青柳君のお父さんもおもしろすぎます。こんなにシリアスな物語なのに、ときどき笑ってしまう。そして最後の「痴漢は死ね」と「たいへんよくできました」には泣きました。



この本は映画にもなったそうですけど、映画の方はどうだったんでしょう。
それから、私はオズワルドという人を知りませんでした。これも謎なんですね。





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Last updated  2011.10.05 22:01:12
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