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著者は、Googleのビジネスモデルを「人からどれだけ注目(アテンション)されるか」に着目したものだと評する。
『 ヒルズな人たち
』『 検索エンジン戦争
』の著者は、Google のビジネスモデルを「人からどれだけ注目(アテンション)されるか」(197 ページ)に着目したものだと評する。
Google 検索の肝である被リンク数が、まさにアテンションである。そして、Google アドセンスを登場させたことにより、アテンションが貨幣価値を持つようになったのである。
著者は、「アテンションがすべてを支配するアテンションエコノミーの世界では、『囲い込み』という戦略はあり得ない」(200 ページ)と指摘する。そして、「人々がお互いのアテンションに基づいてさまざまなコンテンツや情報を流通させる際に、その流通を『仲介』することが、最高の戦略」であると述べ、これが Google ビジネスモデルの根幹なのである。
著者は最後に、いささか修辞的ではあるが、「グーグルこそが『神の遍在』」(242 ページ)と締めくくる。私も著者と同じで、Google が米国政府の手先にならないことを願うばかりである。これは、あらゆるメディアにつきまとう問題なのだが、現在のマスメディアと違って、Google の影響力はリアルタイムにワールドワイドに及ぶだけに、権力者に屈した場合の影響は計り知れない。
■メーカーサイト⇒ 佐々木俊尚/文藝春秋/2006年4月 グーグル 既存のビジネスを破壊する
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