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JALを残す必要があるかどうか。誰も口にしないが、本当は、そこが問われているのである。
国に守られ、政治家と癒着し、甘い汁を吸って世界に大きく羽ばたいた国策企業「日本航空(JAL)」――本書の内容が事実だとすると、残念ながら、この会社は腐りきっている。
社内は権力闘争に明け暮れ、経営者は組合と調整することを先延ばしにしてきた。
そして、1985 年 8 月 12 日、御巣鷹山のジャンボ機墜落事故が起きる。この自己は民営化直後に発生したものであり、起きるべくして起きてしまった惨事といえるかもしれない。
が、その後も為替ヘッジに失敗したり、燃油先物で大穴を開けたり、管理職の労働組合を用意したりと、普通の会社だったらとうの昔に倒産している経営が続く。さらに、その負債を隠してきた節がある。
にもかかわらず、マスコミの報道は甘かった。政治絡みで報道が規制されていたのではないかと感じさせられる。
2010 年 1 月、JAL は2兆3000億円もの負債を抱えて倒産した。だが、経営破綻の責任を負うべき 10 代目社長の西松蓮は、社長退任後、JAL 本社ビルにある日航財団の理事長におさまっている。JAL社員の噂によれば、通勤・送り迎えの専用車がないと不満を漏らしているという。
どこまで泥沼なんだろうか。
■メーカーサイト⇒ 森功=著/幻冬舎/2010年06月発行 腐った翼
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