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| 著者・編者 | 佐藤尚之=著 |
|---|---|
| 出版情報 | アスキー・メディアワークス |
| 出版年月 | 2008年01月発行 |
著者の佐藤尚之は広告会社に勤務し、CM プランナー、ウェブ・プランナーなどを経て現在はコミュニケーション・デザインを主たる領域とするクリエイティブ・ディレクター。
佐藤さんは「広告は消費者へのラブレター」(22 ページ)という。ラブレターを渡すためには、もっと相手(消費者)をよく知り、しっかり手渡しすることが大切だという。
その一方で、ネットの普及で広告が消費者の心を掴まなくなってきたという現象に触れ、「消費者の心が変わってないからって、いままでと同じやり方をしていたらまったく伝わらないのだ」(8 ページ)と指摘する。
佐藤さんは、ネット時代の広告手法として次の 6 つを挙げる。
(1) 消費者のコンタクト・ポイントで待ち伏せる
(2) 新しいメディアを創って待ち伏せる
(3) クチコミを利用して待ち伏せる
(4) CGM で待ち伏せる
(5) エンターテイメントの中で待ち伏せる
(6) 検察結果で待ち伏せる
そして、「この商品の情報を伝えてもらいたがっている人をリアルに想像する」(122 ページ)と、「F1M1 なんて消費者はいない」(129 ページ)ことに気づくと指摘する。
佐藤さんは「テレビもテレビ CM もそんなに崩壊しない、というのがボクの中での今のところの結論」(193 ページ)という。お茶の間はなくなったが、ニコニコ動画のように、ネットとテレビを同時に見る「ネオ茶の間」が広がり、これがテレビを盛り上げるというのだ。さらに、「ネオ茶の間では、同時に見て同時にツッコミを入れられるのが楽しいので、リアルタイムということも重視される」(202 ページ)ため、CM をスキップされないという。何となくうなずける。
佐藤さんは最後に、「『広告』は消費者のソリューションでなければならない」(230 ページ)と主張する。つまり、「消費者の問題解決をする広告こそが『明日の広告』」だということだ。そして、本書では「コミュニケーション・デザイン」の重要性について何度も語られる。
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