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| 著者・編者 | 松本零士=著 |
|---|---|
| 出版情報 | 角川書店 |
| 出版年月 | 2010年09月発行 |
著者は、「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」でお馴染みの漫画家、松本零士さん。
驚いたことに松本さんは「創作ノートやアイディアメモといったたぐいは書いていない」(67 ページ)という。「これから描かれるべき物語は自分の頭のなかにしかない」そうで、子どもの頃に書きたいと思ったネタが、いまだに尽きていないとのこと。
そんな松本さんが「未来は待っていればやってくるものではない。未来は創造するものなのだ」(4 ページ)と熱く語る。
松本さんの漫画は未来を描いたものが多いが、未来を「『創造』するためには、そこに『何のために』という強い動機が必要」(39 ページ)という。これは松本さんに限らず、プロの漫画家、小説家の方々は、皆一様にそう言う。松本さんの場合、その力の源は、「僕自身の体験が創作のすべての源泉になっている」(84 ページ)という。
では、どんな体験をすればいいか――「僕は体験は選んではいけないと思っている」(141 ページ)そうである。なぜなら、「どんな体験が、どんな創造につながっていくかは、結果でしか判断できないからだ。むしろ、体験を『良い体験』と『悪い体験』に分けて考える思考法に問題がある」と指摘する。これは、自分自身もそうだが、未来を背負って立つ子どもへの教育の戒めとなる言葉だ。
子どもの教育については、「いまの子供たちに必要なのは、口を出すことよりも、見守られているという安心感だ」とも記している。
松本さんの語り口が熱いのは、「ピラミッドでも、スフィンクスでも、アマゾンでも、この目で見ているから、自分でスケール感がつかめる。自分の体験が一番大事」という信念が行動に結びついているからだと感じた。自分もそうありたいものである。
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