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2011.11.30
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カテゴリ: 書籍


仕事力10倍アップのロジカルシンキング入門


仕事力10倍アップのロジカルシンキング入門


 論理的な思考、コミュニケーションを実現するためには、基本的に帰納法か演繹法のどちらか、あるいは、それらの組み合わせを使うしかない。(35ページより)

著者・編者 村沢義久=著
出版情報 毎日新聞社
出版年月 2008年07月発行

著者は、東京大学工学部卒業、同大学院情報工学研究科修了して、米スタンフォード大学で MBA 取得後、コンサルティング畑で活躍されている村沢義久さん。MBA でも取り上げられるロジカルシンキングだが、理系人間が書いたものは読みやすい。
冒頭で、「5 つのツールを中心に学ぶ」(26 ページ)と宣言――
?帰納法と演繹法(経験でものを言うか、法則に頼るか)
?ピラミッド構造(論理の積み上げで考える)
?MECE(漏れなく、重複せず)
?相関関係と因果関係(鶏が先か、卵が先か)
?MODD(パワーポイントの基本)

まず、帰納法と演繹法だが、これは理系人間には言わずもがなの概念。村沢さんは、「これがしっかりしていない主張や報告は、説得力がない」(35 ページ)と言い切る。
ただし、「これらの思考法にも限界があることを理解するべき」(59 ページ)と注意喚起している。たとえば、「帰納法による仮説の構築は、あくまでも経験則だから 1 つの例外の出現で崩れてしまう」「演繹法で、『絶対』と思われた大前提が、実は、帰納法による経験則(個々のデータや経験の積み重ね)であった場合など、状況の変化によりデータが変化し、大前提が狂ってしまうことがある」からだ。
この他にも、「『相関関係』を『因果関係』と混同しないこと」(120 ページ)などの注意点がちりばめられており、助かる。

5 つめの「MODD とは、Message-Oriented and Data-Driven の略。私の造語」(137 ページ)だそうである。PowerPoint スライド作成のテクニックで、「何を言いたいのかはっきりさせろ」「データでものを言え」ということになる。

最後にロジカルシンキングのリスク対策として、「多数派に対してあえて批判や反論をする」「悪魔の代弁者」(152 ページ)や、「失敗に備えるための『プラン B』」(156 ページ)の効用をあげる。

全体的にとてもコンパクトにまとまっていて、明日からでもビジネスに応用できそうだ。










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最終更新日  2011.11.30 17:24:24
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