南の島物語

南の島物語

2018.12.08
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カテゴリ: 音楽と旅と釣り
青森、津軽の田舎者が、音楽家を目指して上京したのは、東京オリンピックの始まる前年だった。

しかし音楽大学に入学したものの、夢は大きいが金がない。

そこで、花のキャバレーでバンドのアルバイト。だが、そこは、目もくらむ華やかなライトの向こう側に、ホステスさん、ダンサー、女性歌手、がいるステージ。いきなりの田舎者が狂うには十分な淫靡の世界だ。
まあ、大学なんて1年もしないうちに行かなくなってしまう。

でも、勉強しなかった訳ではない。アルバイトでも腕を磨けばそれなりに。2~3年もすれば超一流とはいえないまでもジャズのビッグバンドのプレーヤーにはなっていた。

演奏家時代はコピーのしまくり。ビッグバンドでカウントベイシーオーケストラから、当時モダンジャズといわれたジョンコルトレーン、マイルスディビスまで。とくにトロンボーン奏者になって、カティスフラーやJJジョンソンといったプレイヤーのアドリブソロは殆どしたろうか。

だが、思春期の田舎者が都会で花開いた気分だ。手当たり次第に悪い遊びを覚えたのも事実だから、そりゃ多少の努力はしても、やる事が中途半場だわ。

スマイリー小原とスカイライナーズというビッグバンドに在籍していた。テレビで「シャボン玉ホリディー」や「ヒットパレード」をレギュラーで持つバンドだ。一旦は退団したこともあるが前後で5~6年いただろうか。そのころから、多少だが番組での編曲などをするようになり、自分の番組も持つことになる。そして、其の頃から、リズム&ブルースやラテンに興味を持つ。特に小編成で賑やかしく踊るバンドは女子にモテそうだ。

いつしか、そういったバンドを作り、リーダーに。しかも、仕事場はディスコだから若い子が集まる。管楽器を振り回しながら歌って踊るバンドは画期的だから、そりゃモテる。またまた不浄な生活。


さらに、歌い踊る1時間のステージを、一日で4回~6回。夜の6時から翌朝まで。休日なんて月に2回程度だ。ただ、バンドメンバーは若いが素質が十分。今は、世を時めく(騒がす)有名なミュージシャン、音楽家になった連中も多いが、死んじゃったやつも居る。黙とう。

しかし、その上に良いバンドは練習を重ねるので、練習時間、譜面を書く時間、さらには夜な夜な仕事後に遊び歩く時間、女子とイチャイチャする時間、そして必ずと言って大事にしているのが、大好きな釣りの時間だ。まあ、こんな不健康な生活で、よく体がもったと思う。

これが、30代までの僕の生活ぶりです。

この後は40代からの、僕の生きざま、島に来るまでの話を。
ま、自慢げなことは一つもないです。時間つぶしにでも読んでください。

写真は、30代のパパ。バハマシュガーというオリジナルラテンバンドのリーダー時代。
原宿のライブハウス「クロコダイル」にて。





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最終更新日  2018.12.21 11:44:24
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