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2022.02.27
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「世界の統一と人類の責任」

日付:一九九二年四月十日
場所:韓国、ソウル、オリンピック・メーンスタジアム
行事:「世界平和女性連合」創設大会および「アジア平和女性連合」ソウル大会(真のお母様)


 貴賓の皆様、世界各国から韓国を訪ねてこられた「世界平和女性連合」七十数ヵ国の代表の皆様、各界の女性指導者ならびに満場の会員の皆様。きょう私は、「世界平和女性連合」創設および「アジア平和女性連合」ソウル大会に、このように満場の盛況を呈してくださることによって、平和世界実現のための女性連合の決意を高め、その壮途を祝福してくださる皆様に心からの感謝を捧げます。

 女性たちが中心となって、このように多くの女性が一堂に会するのは初めてのことだと思います。この日を契機として、世界の女性たちが、その高貴な本然の役割を自覚し、平和と幸福と自由のあふれる理想世界を創建する道が開かれることを確信しながら、「世界の統一と人類の責任」と題してお話ししたいと思います。

 昨年(一九九一年)の十一月三十日、私は、夫の文鮮明総裁と共に北朝鮮を訪問しました。一週間、北朝鮮に滞在しながら、金日成主席をはじめとする各界の指導者たちに会い、様々な場所を見て回りました。一般には知られていませんが、夜を明かしながら祖国統一のために精誠を尽くし、また天運と現実の世界を合わせるために血のにじむ努力をする夫を、私はこれまで間近で見守ってきました。

 考えてみてください!今回の北朝鮮訪問は命を懸けた冒険といえないでしょうか。皆様もよく御存じのように、文総裁は共産主義者たちの最も嫌う宗教創始者であると同時に、世界一の勝共指導者です。北朝鮮は思想的にどれほど統制された所でしょうか。北朝鮮の指導者たちは文総裁を一番の怨讐と定め、全世界に悪意に満ちた数々の宣伝をしてきたではありませんか。そのような地に、文総裁は神様だけを頼りに入っていき、最高指導者に天命を説き、「『主体思想』では統一できない。『神主義』で統一しよう」と提議したのです。

 私たちの北朝鮮訪問は、共同投資や事業を目的としたものではありませんでした。何らかの計略を抱いて行ったわけでもありません。故郷訪問や親戚との再会が目的ではありませんでした。摂理のみ旨に従って、心から与え、尽くしたいと思う神様の心、真の愛を抱き、天命を証して諭し、北朝鮮の指導者たちの心の扉を開き、真の統一への突破口を開くためでした。

 夫は、北朝鮮に滞在する間、最高の国賓としての礼遇を受けましたが、一晩たりとも楽に休むことはできませんでした。切なる祈祷で天運を連結し、神様のみ前に統一のための条件を立てながら夜を明かしました。韓半島の統一は、政治協議や経済交流だけでは成し遂げられません。天運と共に神様の真の愛によってのみ、統一は成し遂げられるのです。統一は神様の摂理と直結しており、また世界の統一を成し遂げるための必須段階だからです。

 世界各国からお集まりになった女性連合会員の皆様。私はこの歴史的な場で、儀礼的な挨拶をしようとは思いません。過去と現在、そして未来の意味を歴史の前に宣布するお話を語ろうと思います。きょう、私が宣布するメッセージは、周辺でよく耳にするありきたりな内容ではありません。今日の女性たちが必ず知らなければならない天の秘密を明かす内容です。

 今日、現世は病み、死に向かううめき声で満ちており、このような環境は、過去はもちろん、未来においても、そうならざるを得ないというのが歴史的事実です。それは、人類始祖の失楽園が原因です。すなわち、私たちの始祖が重病にかかったという意味であり、宗教的な用語を借りるならば「堕落した」ということです。このように堕落によって病にかかり、人類歴史は病魔とサタンを中心として出発したのです。

 神様が願われた創造理想に相反する悪の主人サタンと悪の子女になったアダムとエバが結婚し、悪の先祖として出発したことは、人類歴史の悲運でした。こうして人類はサタンの愛、サタンの生命、サタンの血統を受け継がざるを得なくなったのです。

 本来夫婦が合徳(和合)できる愛の器官は、真の愛の本宮であり、真の生命の本宮であり、真の血統の本宮でした。愛は、夫婦の生命を激しく動かし、その夫婦が一体化して愛で合徳することによって、血統を継ぐ子女を繁殖するようになっています。生命の中心は愛であり、血統は、夫婦の愛と生命によってつながるのです。愛と生命と血統を連結しなければ、歴史はつながりません。堕落以降、人類は、サタンの愛、サタンの生命、サタンの血統権の捕虜になっているのです。



 サタンは堕落した愛の条件を中心として、神様の本然の真の愛の世界を永遠に滅ぼす舞踏場をつくりました。サタンは、性解放、青少年の倫理と麻薬問題などによって家庭破綻と伝統の打破を計り、現世を地上地獄にしてしまいました。したがって、真の男性、真の女性、真の兄弟、真の夫婦、真の父母、真の社会、真の国家、真の世界は、夢にも考えることができなくなったのです。

 人類は、サタンという存在ゆえに、このような罪悪の世界をつくるようになったことをはっきりと知り、その根源と堕落の起源を明らかにしなければなりません。 ​人類は、サタンとアダムとエバが三位一体になったことを暴露し、 創造理想である神様とアダムとエバの三位一体を回復 しなければならないことを悟らなければなりません。​

 この世界的な難題の解決のためには、サタンが犯した罪と人類始祖が犯した罪の根本をはっきりと知って、彼らを讒訴する証言者が必要です。神様とサタンは、堕落に対する内容を知っていましたが、アダムは未成年者だったのでよく分かりませんでした。しかし、終わりの日に、復帰されたアダム完成者が来れば、これをはっきりと明かすようになるでしょう。そのお方は歴史的なサタンの罪状を明らかにし、サタンを追放できる時代をもたらすでしょう。そのとき、初めて人類は希望と平和、幸福と自由の転換時代を迎えるようになるのです。

 人類は、偽りの父母であるサタンを中心とした偽りの愛と偽りの生命と偽りの血統を清算するために、接ぎ木の方法を通して、野生のオリーブの木を真のオリーブの木に戻さなければなりません。すなわち、人類は、神様と真の父母様に接ぎ木され、真の愛と真の生命と真の血統を取り戻し、地上天国と天上天国を実現しなければならないのです。これが、救援摂理、復帰摂理、再創造摂理の目的となるのです。

​ このように真の父母の顕現は、途方もない歴史的な重大事件なのです。真の父母様は、人類歴史の終結であり、結実体であり、また人類文化の完成であり、宗教歴史と哲学史の勝利なのです。それでは、真の父母の顕現に先立ち、蕩減復帰と再創造路程が必然的なものなので、その路程がどれほどつらい大変な歴史路程だったかを詳しく見ることにしましょう。​

 それを知るようになれば、私たちの責任がどれほど重要であるかが分かるからです。聖書に立脚した歴史路程は、命には命、目には目、歯には歯で蕩減される路程でした。堕落の責任は、サタンを中心として、エバから始まり、アダムに移りました。すなわち、偽りの生命の種を受けたエバの立場からすれば、神様に代わってサタンが父の位置でエバと一体となって、アダムを生んだ立場となり堕落がなされました。

 こうしてエバは、天使長とアダムを各々父と息子のような立場に立てて堕落したので、蕩減復帰路程で探し立てられた神様のみ旨にかなう血統を受け継いでいこうとしなければなりません。聖書を研究してみると、私たちには到底理解できない摂理歴史が秘められていることが分かります。エバは本来、天の父とその息子であるアダムと一体にならなければならない立場でしたが、堕落して逆に天使長と一体化して、次にアダムをも堕落させて、彼をサタンの立場に立ててしまいました。

 これを逆に蕩減復帰するために、たとえ堕落したとはいえ、永遠性をもって創造された原理的な基準のあるアダムの家庭から摂理をされました。したがって、サタンがエバを奪った最初の愛の象徴であるカインをサタン側に立て、本来エバの夫となる立場にあったアダムとの二番目の愛の象徴として生まれたアベルを天の側に立て、善悪闘争の歴史を通して根本的な蕩減復帰路程を展開してきたのです。

 サタンの占有する長子権を天の側の次子権が復帰して占有しようとするので、次子を祝福してあげなければならない歴史が現れるようになるのです。例えば、カインとアベルが同時に供え物を捧げたときも、神様はカインの供え物は受けず、アベルの供え物だけを受けられましたが、その理由は正に、次子が天の側に立っていたからでした。カインが自分の供え物を、アベルを通して捧げていたなら、神様、アダム、天使長の本来の秩序を形成して復帰することができたはずでしたが、カインがアベルの命を奪うことにより、天はセツを立てて摂理を継承させました。

 このように、カインとアベルが別々に生まれた兄弟としてみ旨を成就できなかったので、母の腹中にまで戻っていく歴史が展開するのです。双子であるエサウとヤコブの兄弟が母リベカの腹中で闘うので、リベカが不思議に思って神様に尋ねると、 「二つの国民があなたの胎内にあり、E兄は弟に仕えるであろう」(創世記二五・二三) とおっしゃいました。そのときからリベカは次子として生まれたヤコブに、より関心をもつようになったのです。先に生まれたエサウから、次子のヤコブを通して長子権を蕩減復帰させるために、リベカはエバの立場に立って責任を果たさなければならなかったのです。

 出エジプトのとき、イスラエルを中心としてエジプトの長子を打ったことも、ヤコブがヨセフの息子マナセとエフライムの手を交差して祝福したことも、長子権と次子権を入れ替えるための、天の隠されたみ旨があったからなのです。エバが、父である神様とその息子であるアダムをだまして堕落したので、リベカは反対に天の側に立って、父イサクとその息子エサウをだまし、ヤコブが祝福を成就できるように母子協助したのです。ですから、ヤコブは長子権を取り戻し、母子協助の基盤の上に勝利したイスラエル選民を出発させることができたのであり、天の側の長子権、次子権を条件的に得て、勝利的選民編成を成し遂げることができたのです。

 しかし、ヤコブが長子権を獲得したのは四十歳以降のことだったので、依然として四十歳以前の圏内は、サタンから勝利したという条件を探し立てることができませんでした。したがって、歴史は再び、ユダの嫁タマルを通して腹中で分別の勝利を得るために、もともと弟であるはずだったペレズが、腹中において双子の兄ゼラを押しのけ、先に兄として生まれたのです。このように押しのけて出てきたという意味でペレズと名づけられたのです。

 有史以来、母の腹中に植えつけられたサタンの血統を神側に復帰し、腹中で長子権と次子権を天の側が取り戻し、本然の血統権を探し立てるようになり、その基盤の上にユダ支派を通してメシヤ誕生の基盤を築くことができるようになったのです。

タマルという女性もまた、エバの立場を清算するために舅と息子を否定する立場をとり、蕩減条件を立てました。

 神様が約二千年間待ち続けて、国家基準の上でエバのような立場の女性を再び探し立てて摂理されたのが、マリヤを通した摂理です。リベカやタマルはアダム再創造過程において召命を受けた重要な革命的女性でした。アダムとエバが約婚段階にあったように、約婚段階にあったマリヤも、死を覚悟して絶対的に神様と一体となり、父子を欺いた立場で蕩減復帰歴史を完遂した烈女でした。そうして懐胎したイエス様に対してサタンは、マリヤの腹中にいるときから血統的にいかなる讒訴もできませんでした。

このように勝利した女性の体から生まれたイエス様は、神様だけが取ることのできる初愛の実となり、有史以来初のひとり子として誕生したのです。このような血統聖別の過程を通して生まれた聖者はイエス様しかいないので、イエス様を聖者の中の聖者と呼ぶのです。したがって、キリスト教文化圏は世界的に大きく拡張し、神様は第二次世界大戦の勝利とともに、キリスト教文化圏を通して世界統一のみ旨を果たそうとされたのです。

第二次世界大戦を摂理的に見ると、 堕落によってサタン側のカインと神側のアベルに分かれました。神側の世界国家次元で結実したエバ国家である島国イギリスと、そこから生まれた次子権のアベル国家であるアメリカ、長子権のカイン国家であるフランスが連合国を形成し、アメリカは世界の連合国を代表した位置に立つようになりました。これに対抗して、サタン側のエバ国家である日本、サタン側のアダム国家であるドイツ、そしてサタン側の天使長国家であるイタリアが枢軸国を形成しました。神様は天の側である連合国が枢軸国と対決し、サタン側に完全勝利した基盤の上に統一世界を探し立てようとされました。

​ ここで、神様の真の愛をたずさえて来たアダムである真の父母が中心となり、偽りの父母の種を受けた人類を一度に清算し、真の父母の本源的真の愛、真の生命、真の血統を連結して、新しい真の人間の種を継承することを、神様は願われました。しかし、来られる真の父母は、キリスト教から反対を受けることによって荒野へと追い出され、結果的にイスラエルの四千年の歴史を通して築いた蕩減の道を再び失ったことになり、 真の父母は一代で四十年再蕩減路程を通して完結しなければならなかった のです。​

来られる再臨主は第三次アダムとして来られる方であり、天界の真理をもって来られ、サタン側の個人、家庭、国家、世界路程によって蕩減し、アダムの失敗とイエス様が成し得なかった使命を完全蕩減復帰することによって、統一世界を創建するのです。このように第三次アダムは、第一のアダムが家庭基準で堕落したことを国家基準で蕩減復帰し、さらには世界全体を蕩減復帰して勝利しなければなりません。

​ 統一教会の創始者である文鮮明牧師とその妻である私は、真の父母の立場で、歴史的なサタン側の讒訴条件をすベて背負い、子女たちの解放のために、神様と一体となって苦難の世界的蕩減の道を歩んできました。真の父母は、イエス様とは反対に、ゴルゴタの峠を生きて越えなければならない歴史的召命を担い、運命的な開拓者の道を歩まなければなりませんでした。​



 ところが、その当時、選民圏を誇っていたイスラエルは、メシヤとして来られたイエス様を中心として全世界を救おうとされた神様のみ旨を知ることができなかったのです。彼らは、「メシヤが来れば、全世界がイスラエル王国をあがめ、そこに仕えるようになる」ということだけを信じたのであって、「神様のみ旨は、個人や家庭、国家の救援のみに限られたものではなく、世界復帰にある」ことを悟ることができませんでした。今日のキリスト教も同じ立場に立っています。

 神様は、イエス様が三十年余りの生涯をかけて心血を注ぎ、成就できなかった国家復帰の使命を、二十世紀に入り、キリスト教の中心国になったアメリカを第二のイスラエル圏として立てて完成しようとされたのです。また、第一イスラエル圏であるイスラエルとユダヤ教が失敗したことを蕩減するために、再臨のときには、第二イスラエル圏のアメリカとキリスト教がカインとアベルの立場に立って、世界的な蕩減復帰の版図を造成し、統一を完遂しなければならない使命があるのです。

​​ イエス様が十字架にかかって亡くなることにより、イエス様の時代に完遂しなければならなかった使命が成就されなかったことは言うまでもなく、イスラエルの国まで失ってしまいました。したがって、キリスト教は、霊的に国家の形態を追求しながら、その命脈をつないでくる歴史を形成しました。ですから、再臨のときにはイスラエルの失敗を再蕩減しなければならないので、再臨のメシヤとして来られる方は、世界的レベルで勝利しなければならないのです。イエス様が十字架にかかって亡くなられるとき、 共に十字架にかかった右の強盗と左の強盗、そして凶悪な強盗バラバは、地上のイスラエルが失敗することによって生まれた三つの類型です。 ​​

再臨のときには、右の強盗の立場にはキリスト教圏、左の強盗の立場にはサタン側の共産主義世界、バラバの立場にはイスラーム圏、このように三つの類型として分かれます。 今や再臨されるイエス様は、責任をもって左翼と右翼を一つの方向に結び、バラバ圏であるイスラーム圏まで合わせて蕩減復帰し、一つの方向に収拾しなければならないのです。その方はこれまで地獄に向かって走ってきた人類の方向を一八〇度転換させ、天国に向かうように収拾しなければならない重大な使命をもっているのです。

 このように、人類の真の父母としての資格をもって来られる再臨のイエス様は、神様が勝利された基盤を世界的な版図として再整備するために、全霊界を収拾して、地上の先進諸国を、キリスト教を中心として再編成しようと絶えず努力してこられました。 特にキリスト教を中心とした、イギリス、アメリカ、フランスが真の父母に反対したので、天は統一教会をキリスト教の代わりに準備させました。

 そうして、統一教会は、世界的サタン圏である共産主義はもちろん、キリスト教諸国を含めた全世界をも反対する試練の峠を越えさせ、サタン側を天の側が取り戻して歓迎する立場に立たせなければなりません。そうやって韓国と日本とドイツが真の父母に仕えることのできる世界的国家として現れるようになりました。神様は再びこれらの国家を中心として蕩減の役事(働き)を展開してくることができたのです。

 真の父母がなす世界摂理から見ると、韓国はアダム国家、日本はエバ国家、アメリカはアベル国家、そしてドイツはカイン国家として立てられました。日本と韓国は怨讐関係であり、アメリカと日本も互いに怨讐の関係であり、アメリカにとってはドイツも怨讐国でした。

 真の父母は、この摂理的四大中心国家を協力させ、第二次世界大戦後にキリスト教を中心としてアメリカが果たすことのできなかった責任を、再び成し遂げるための二十一年の蕩減路程を直接歩まれました。その路程に成功することによって、勝利圏を探し立てたのです。今や、個人、家庭、国家、世界、そして 天宙的なゴルゴタを勝利的に越えてきた真の父母の宗教である統一教会 は、アメリカに新しい方向を提示してあげ、また希望を失ったキリスト教に新しい希望を植えつけてあげ、さらには、共産圏はもちろん、イスラーム圏まで収拾してきました。また韓半島では、二十世紀において、ヤコブとエサウとが南北の形で対決する、すなわち真の父母と偽りの父母格である金日成主席との対決において、真の父母は、真の愛によって勝利的父母権を蕩減復帰しました。

 これをもって、韓国を歴史的勝利を成し遂げた第三イスラエル圏として立てられ、新しい統一世界の選民国家とするのです。今や第三イスラエルである韓国は、統一世界、平和世界を願う真の父母とその子女がみ旨を成し遂げる基地となり、地上天国と天上天国の基盤を構築する中心となるのです。

 第二次世界大戦後、韓国、日本、アメリカ、ドイツが大きく復興したのも、摂理歴史の視点から見るとき、韓国はアダム国家、日本はエバ国家、アメリカはアベル国家、ドイツはカイン国家の位置に立つことによって、神様の祝福を受けたためであることを知らなければなりません。

 本来エデンの園でアダムとエバが天使長と共に堕落し、蒔かれた種が世界的結実として現れるときが来たので、アダム国家である韓国を中心として、エバ国家である日本と三大天使長国家であるアメリカ、中国、ソ連が権益の争奪戦を繰り広げている所が、正にこの韓半島なのです。しかし、神様の御加護により、韓国を中心として日本、アメリカ、中国、ソ連が共に連合し、イエス様が当時、果たすことのできなかったアジア諸国の統一を世界的次元で復帰すべきみ旨が成し遂げられつつあるのです。

 アジア太平洋文明圏時代が到来するのも、真の父母を中心としてイエス様が成し遂げようとされた霊肉ともの世界実体圏を、アジアで完成しようとするところにみ旨があるのです。言い換えれば、今日アジア諸国は真の父母様を中心として統一世界を成し遂げなければならないということです。今や、世界史的勝利の伝統を立てた真の父と、歴史的な女性の代表として勝利した世界的女性の代表である真の母に侍り、真の男性像はもちろん、真の母、真の妻、真の娘の理想像を確立しなければなりません。

 私たちは、新しい家庭から新しい社会、国家、世界へと新たに出発する起源を迎え、真の父母の伝統を引き継ぎ、勝利を収める先覚者にならなければなりません。男性たちを正しく導き、アダムとエバを滅ぼした恨を歴史的に解かなければならない使命が、私たち女性にはあるのです。



愛する女性会員の皆様。きょうの大会は「アジア平和女性連合」が母体となって「世界平和女性連合」が創設される意義深い大会です。会員の皆様は、到来した女性時代とともに、夫を抱き、子女を正しく養育する真の愛の模範的な実践運動を全世界的に展開しなければなりません。そうして、夫と子女たちの積極的な支持を得て、「世界平和家庭連合」へと発展しなければなりません。「世界平和女性連合」の運動は、女性だけのための運動ではありません。

 まず、夫と子女のために生きる真の愛の運動として、理想的な家庭を結実させなければなりません。このようにして築かれた理想的な家庭が集まり、理想的な国家、理想的な世界を築くようになるのです。「世界平和女性連合」が「世界平和家庭連合」へと発展しなければならない理由がここにあります。そして世界平和の具現のために、政治、経済、文化、そして社会の各分野において女性たちが先頭に立たなければなりません。

 左翼と右翼を統一し無神論的唯物論を克服して、二十一世紀以降の永遠の歴史を先導していく「頭翼思想」、「神主義」こそ、私たち女性連合が堅持しなければならない基本的な価値観です。女性として救援摂理史の主役を担ったリベカやタマル、マリヤのような、苦難と迫害の烈女たちを胸に刻みましょう。命を懸けた冒険と逆境に勝利し、天倫の道理を立てた彼女たちのその強靭な意志を受け継ぎ、私たちの家庭を真の父母、真の夫婦、真の子女の家庭として育てていくことにより、今日のこの罪悪世界を天国世界に変える聖業に、私たちは共に決起しましょう。真の愛の主人公であられる真の父母を中心とした平和の世界に向かって総進軍しましょう!神様の祝福が皆様と皆様の御家庭、そして皆様の国と共にあることを祈りながら、私の話を終わらせていただきます。ありがとうございました。





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真の父母様、1267双世界既成家庭祝福結婚式(1992年 04月 10日)








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