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ようやく20日目に突入ですこんにちは。
今朝、長いことリンパ腫と戦ってきた子が亡くなりました。
11歳の猫で、腫瘍が発覚したのがちょうど1年前。
複数回の摘出手術と抗癌治療を繰り返しながら、
リンパ腫に侵される前からの持病だった糖尿病とも戦いながら、
一度は眼底に腫瘍ができて失明しかけながらそれを克服し、
でも最後の3ヶ月は腎臓に転移して腎臓癌にも侵されて、それでも一生懸命頑張りながら、
今朝ようやく全てから開放されました。
飼い主の老夫婦も、これまで大変甲斐甲斐しくお世話をしてこられましたが、
なんとも間の悪い事に、この子の容態が悪化するのと時期を同じくして、ご主人が肺炎で入院してしまい、最後の10日間は病院でお世話をしていました。
「週末には退院できそうなので、それまでなんとか・・・」
すでに自分ではご飯も食べられなくなっていたその子を預かって、早速集中治療を開始して、数日後にはものすごい勢いでご飯を食べてくれるまで回復しました。
毎日面会に来られていた奥様はもちろん、時折病院を抜け出して面会されていたご主人も喜んでくださいました。
しかし、お約束だった土曜日、病院を抜け出したりして無理が祟ったのか、ご主人の容態もまだ完全ではなく、退院が今日まで延びてしまう事になって・・・
土曜日を境にその子の容態が再び悪化していきました。
昨日にはもう、ずっと寝たきりでしたが、それでも口元にご飯を持っていくと自分からほおばってくれて。
ですがもう、体中のエネルギーというか命を使い果たしているようで、ほおばったものを長い時間かけて一生懸命飲み込んで、その後疲れてまた寝てしまうその姿に、ご飯を食べさせる事すら躊躇われるほどでした。
これまでずっと問題だった腎不全・糖尿病・異常に高い白血球値、昨日の朝の最後の血液検査ではそれらの全てが正常値というか、うんと下がってしまって、私には例えるなら機械がシステムダウンしたような、身体のあらゆる機能が運転を停止していくような印象を受けました。
「お父さんが迎えに来るまで、あと数時間だよ」
と声をかけつつ、私はこれまで獣医師をやってきて初めて、消え入る蝋燭のように、本当に少しずつ命が減っていくという感覚を受けた気がします。
なんの発作もなく、身動ぎして痛みを訴える事もなく、呼べば少し頭をもたげて返事をしてくれて、そのもたげる頭の高さが呼ぶ度に低くなっていき・・・
彼の死は、ほんとうにいつのまにか向こう側へ行ってしまった。
そういう印象を受けました。
「ああしておけば良かった」「これを試してみれば」といった後悔は不思議とありません。
ですが残念なのは、最後を彼の家で過ごさせてあげられなかった事と本当に可愛がっておられたご夫婦の腕に委ねてあげられなかった事。
もうすぐ、お父さんとお母さんが迎えにきます。
私は今日非番ですが、お二人に彼の最後の様子を伝えなければなりません。