ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Dec 8, 2006
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「007は殺し(564)の番号」

 今日は月イチのトリオの練習の日(ピアノ:セス、バイオリン:僕、チェロ:ルース)。
 ウォームアップにモーツァルトを一曲通した。なんと、彼の書いた最後のトリオ(通しで7番め)。
 ケッヘル番号も500番後半となると、かなりイッちゃってる曲なのかもと怯えてしまうが、意外にマトモ。がんばれば初見でも弾けないこともない。

1楽章: 後半の、短調になったり転調を繰り返すあたり、紛れもなくモーツァルト晩年の匂いがする。

2楽章: 主題と六つの変奏曲からなるアンダンテ。主題が短すぎるためか、いずれの変奏もイマイチ盛り上がらない。

3楽章: これまた変奏曲と呼んでいいと思う。シチリア風の舞曲っぽくもあるが、舞曲にしては地味。

 ……、きれいな曲なのだけど、それ以上でもそれ以下でもないという感じ。底抜けに明るくて華やかというわけでもなく、演奏者側がかなり努力しない限り、真のモーツァルトらしさを引き出すことができない。裏返して言えば、曲が助けてくれないぶん、音楽表現や解釈の勉強用として取り組んでみる価値はあるかも。






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最終更新日  Dec 11, 2006 01:21:43 PM
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