ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

May 4, 2008
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カテゴリ: 映画、テレビ
「そして僕らは途方に暮れる。」

 NYトライベッカ映画祭最終日、渋くて地味なイスラエル映画を鑑賞した。

strangers.jpg

 イスラエル男性とパレスチナ女性。サッカーのワールドカップ真っ只中、決勝戦の行なわれるベルリンで二人が出会うところから映画は始まる。のちに舞台はパリに移るけど、愛だの恋だの甘い話に発展することはなく、移民問題とか中東紛争という現実が彼らに重くのしかかる。

worldcup.jpg http://www.strangers.co.il/

 自分の力ではどうにもできない困難に次々と直面し、途方に暮れる二人。W杯という束の間の熱狂の日とはなにもかもが対照的……。

 よくできた映画だと思う。今まで観たイスラエル映画のなかで一、二を争うほど素晴らしかった! ←二本しか観たことないけど。

 終映後は主演男優らが会場に現れ、舞台挨拶と質疑応答。映画祭ならでは。
 中東紛争のおカタいネタから、大爆笑の撮影秘話まで、いろいろと盛り上がった。



 この映画、やっと本国イスラエルやアラブ諸国でも上映が決まったとのこと。製作者側としても長い道のりだったに違いない。

Liron Levo.JPG←赤じゅうたんを歩く主演のリロン・レボ Liron Levo。
 イスラエル映画界を代表する有名な役者(らしい)。新作ではジュリエット・ビノシュと共演。

 映画祭には来なかったけれど、主演女優ルーブナ・アザバル Lubna Azabal もいい味出してた。アルジェリア人を親に持つフランスの役者さん。





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最終更新日  May 6, 2008 09:47:31 AM
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